40代エリート男性の告白~「夫婦交換」という愛のカタチ#2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-07-09 06:06
投稿日:2021-07-09 06:00

ディナーのあとホテルの部屋に…

――食事中はどのような会話がなされたんですか?

「まずは、互いの自己紹介からです。思いがけず海外旅行やゴルフの話題で盛り上りました。

 U子も緊張しつつ、楽しそうでしたよ。女性同士、美容やファッション、昔好きだったアイドルの話題ではしゃいでいて……こうやって美味しい食事を頂きながら、お互いの夫婦と交流し、見定め、セックスにいたるのだと、ドキドキしました。

 そのドキドキもまた刺激的でね……妻のU子は細身ですが、Hさんの奥さんは、見るからに柔らかそうな白肌で、抱き心地がよさそうでね。むろん、妻も魅力的ですが……やはり自分はオスなんだなと、実感しました(笑)」

――聞いている私のほうもドキドキしています。

「食事のあと、デザートが出てきたのですが、このタイミングで最終的にセックスはOKかを伝えねばいけません。もちろん、気が乗らなければ断ってもいいとのことでしたが……僕は問題ありませんでした。

 Hさんはとても知性的な紳士ですし、奥さまも魅力的です。妻を見ると、ちょっと緊張していて……でも、恥ずかしそうに小声で『ぜひ……』と承諾しくれました。Hさんのダンディな雰囲気が好印象だったのでしょうね。

 レストランを出て、エレベーターでホテルの上階へと向かいました。

 部屋は二部屋リザーブしており、Hさんご夫妻に『二組に分かれるか、一緒の部屋にするか』を問われました。

 ああ、いよいよだ……と思った時、U子が『四人一緒の部屋がいい』と言ったんですね。僕としては、てっきり二組に分かれたほうがお互いのためにもいいと思ったんですが、妻の希望通り同じ部屋に入りました」

妻以外の女性とベッドに

――いよいよですね。続けてください。

「部屋に入ると、順番にシャワーを浴びました。初めは男性陣。次いで女性陣です。シャワールームからバスローブで出てきたHさんの奥さんを見た時、クラクラとしましたね。スーツ姿の時とは違う色気が漂い、胸の谷間もくっきり。そしてU子も頬を上気させて現れました。

 部屋にはセミダブルのベッドが二つと、窓際に大きなラウンドソファーがありました。どのようにするのだろうと思っていると、ご主人のHさんが、妻に手を差し伸べ『夜景が綺麗ですよ。僕らはソファーに行きましょうか』と誘いました。

 誘われたU子は、ちょっとためらいつつもその手を握り、肩を抱かれてソファーへ。その後、二人は寄り添っていましたね」

――ご自身の奥さんが他の男性と身を寄せ合っている姿を見て、どう思われましたか?

「恥ずかしいのですが、僕のムズムズしていた股間が、一気に勃起しました。もちろん、嫉妬めいた感情もありましたが、これで心置きなくHさんの奥さんとセックスできるんだという興奮が勝って……。

 Hさんの奥さんが『では、私たちはベッドにいきましょう』と僕の腕をとりました。

 二人でベッドに横たわり、まずはキスです。柔らかな背中を抱きよせ、唇を重ねて……『ああ、妻とは違う感触だ……』と、さらに欲情しましたね。窓辺で寄り添っている妻のことは、あえて見ないように背中を向けた姿勢で。

 でも、Hさんの奥さんが『アナタの奥様もうちの主人とキスしているわ』と告げ、舌を差し入れてきたんです」

 続きは次回。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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