デリケートゾーンのニオイが気になる…おりものにも関係があった

コクハク編集部
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更新日:2021-11-19 17:00
投稿日:2021-11-19 17:00
「デリケートゾーンがなんだか臭う……」「周りにバレないかな……」そんな悩みを抱えている女性は少なくありません。デリケートゾーンのニオイの原因は人によっても違いますが、実は「おりもの」の色や状態とも関係があると言われているのをご存知ですか?
 今回、コクハク編集部では、デリケートゾーンのニオイとおりものの関係について、埼玉県所沢市の産婦人科医院「前田クリニック」院長の前田宗徳先生に詳しく解説してもらいました。原因に合わせたケア方法を知ることで、ずっと抱えてきた悩みが解決されるかもしれません! ぜひ、ご覧ください♪

女性の2人に1人が悩んでる…!? デリケートゾーンのおもなトラブル

 実は、女性の2人に1人がデリケートゾーンのトラブルに悩まされているというデータがあります。(参考:小林製薬株式会社(フェミニーナ))

 おもなトラブルには、「ニオイ」「かゆみ」「おりもの」「蒸れ」「黒ずみ」「乾燥」など、さまざまなものがありますが、気になってもなかなか人には相談できないですし、わざわざ病院に行くまでもないと、そのままにしてしまっている人も多いようです。

デリケートゾーンのニオイのおもな5つの原因

 デリケートゾーンのトラブルの中でも、一番厄介なのが「ニオイ」。かゆみや黒ずみであれば、自分だけにしかわからないことですが、ニオイは「周りにバレてしまうのではないか」「彼に嫌われないか」など、コンプレックスになりがちな悩みです。

 そんなデリケートゾーンの「ニオイ」は、なぜ起こってしまうのでしょうか。前田先生にお話を伺いながら、原因をチェックしていきましょう。

1. 雑菌

 まず、一般的な原因として挙げられるのが、「雑菌によるニオイ」です。湿度と温度が高いデリケートゾーン。疲れや更年期などによって女性ホルモンが低下すると、雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイの原因になってしまうのだそうです。

「膣内は通常、乳酸菌の一種である常在菌が酸性に保つことで雑菌の侵入を防いでいますが、女性ホルモンの低下により膣内の自浄作用が弱まると、酸性度が低下して雑菌が繁殖。タンパク質を分解して産生されるアミンなどによって、生臭いイヤなニオイが発生します」

2. ちゃんと洗えていない

 膣周りをちゃんと洗えていないことで、汚れが溜まってニオイが発生している場合もあります。特に、月経時には、血液やおりものなどのニオイが外陰部だけではなく、陰毛などにも残ってしまい、嫌なニオイになっていることも。

3. 体臭

 体臭も、デリケートゾーンのニオイに関係しているようです。普段から水分摂取が少なかったり、“すそわきが”と呼ばれる体質だったり……原因はさまざまですが、生活習慣の見直しを検討しなければならない場合もあるようです。

「最近は食生活の変化によって香辛料やスパイスを使った味の濃い料理が増えてきており、どうしても体臭が強くなる要素が増えてきてしまっています。食生活の変化によって日本人全体が体臭について問題をかかえるような時代になってきていると言ってもいいと思います。食生活の改善が必要かもしれません」

4. 膣内環境の乱れ

 デリケートゾーンのニオイは、膣内環境が乱れることでも起こります。性行為や妊娠、出産に加えて、ニオイを気にして無理に膣内まで洗ったりすると常在菌まで洗い流してしまい、膣内環境のバランスが崩れてニオイの原因になる場合があるようです。

 さらに前田先生は、「過度のストレスや睡眠不足、無理なダイエット、肥満なども膣内環境の乱れにつながることがあります」と、こう指摘します。

「睡眠不足やダイエットで生理不順になった経験をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、過度のストレスがかかると自律神経が乱れてきます。自律神経は体のバランスを保つ神経ですから、女性ホルモンのバランスも崩れがちに。前述の通り、女性ホルモンが低下すると膣内の自浄作用が弱くなり、ニオイの原因となる可能性が考えられるのです」

5. 病気

 デリケートゾーンのニオイは、病気が原因で発生している場合もあります。皮膚トラブルである可能性もありますし、性感染症などが原因でおりものの量が増えてニオイが変化することもあるそうです。

「まず、外陰の病気や膣炎による病気が考えられます。外陰の病気はニオイのほかに痛みも伴うのでご自分でも判断できると思います。膣炎の場合、おりものの状態などによって病気が予測できます。ニオイが強く、おりものが汚い、性交経験が最近あった場合は性病が考えられます。クラミジア感染や淋病は、魚の腐ったニオイで膿のような黄色いおりものを認めます。無症状のこともありますが、放置していると将来、不妊症や子宮外妊娠の原因ともなり得ます」

 後に詳述しますが、前田先生によると、膣内トラブルの種類によって、おりものの色やニオイに違いがあるとのことです。

デリケートゾーンをケアする石けんって?

デリケートゾーンのニオイの原因とおりものの関係

 女性は誰しも、自分の「おりもの」の変化について感じたことがあるでしょう。白っぽかったり、どろっとしていたり、量が増減したり……など、生理周期によってもおりものは変化しますよね。

 実は、そんなおりものは、デリケートゾーンのニオイとも関係があると言われているんです。

【基礎知識】おりものの役割

「おりもの」とは、子宮の中の分泌液が混ざったもののことをいいます。外部から病原菌などが侵入することを防ぐ役割や、「排卵周期になると妊娠に適した環境を整えるため、おりものが膣内をややアルカリ性にすることで、受精をサポートする役割もあります」。

 女性が妊娠するために欠かせないものでもあるんですね。

 また、おりものは女性の体の変化によっても、影響を受けやすいです。体の異常や、病気の兆候を知らせてくれるものでもあるため、普段からよく観察してみることが大切です。

おりものの正常なニオイや色

「膣内の常在菌は乳酸菌の一種ですので、正常時のおりものは白くて甘酸っぱいニオイになります。また、排卵期には頸管粘液と呼ばれるおりものが増えます。これは透明なおりものですが、下着について乾燥すると黄色になり、やや甘酸っぱいニオイがします」

 つまり、おりものの色は基本的に透明〜白色が正常ということ。もしも、ほかの色のおりものや異臭が続くようであれば、体になんらかの異常が発生している可能性もあるため、注意が必要でしょう。

おりものの色とニオイの関係

 前田先生によると、デリケートゾーンの状態によって、おりものの色やニオイが異なってくるそうです。

「例えば、カッテージチーズや酒かす状の白いボロボロとしたおりものが増えた場合、カンジダ膣炎の可能性があります。外陰部のかゆみが強く、体調を崩したり生理不順や妊娠時、性交渉でも感染することがあります。泡状の黄色や緑色おりもので生臭い悪臭がある場合、トリコモナス膣炎かもしれません。性交渉で感染します。黄緑色っぽいおりものがある場合、細菌性膣炎の可能性があります。かゆみは軽度です」

 加齢による膣内環境の変化や女性にとって怖い子宮頸癌の可能性も。

「閉経し、膣内の自浄作用が低下すると、萎縮性膣炎(老人性膣炎)を起こすことがあります。膣内に細菌が繁殖してニオイやかゆみの原因になります。おりものが増え、血が混じる場合、子宮頚癌も考えられます。進行すると悪臭のある出血をともなったおりものが増えます」

 前田先生の解説をもとに、おりものの色とニオイについてまとめた表です。ぜひ、膣内の状態をチェックする参考にしてみてくださいね。

すぐに解決! デリケートゾーンのニオイ対策5選

 すぐにでも解決したい「デリケートゾーンのニオイ問題」。人によっても原因は違いますが、適した対策を取ることで改善していくことができますよ。そこで、今すぐに試せる対策方法をお伝えしていきます。

1. 清潔に保つようにする

 デリケートゾーンは、蒸れやすく、どうしてもニオイが発生しやすい場所。そのため、常に清潔に保つようにすることが、ニオイを抑える大切なポイントになります。

 実は、デリケートゾーンの分泌物には、油性のものも含まれているため、お湯で流すだけでは綺麗に保つことができません。しっかりと石鹸などを使って、洗い流すようにしましょう。

2. 優しく必要以上に洗いすぎない

 デリケートゾーンのニオイが気になるからと、ゴシゴシ洗ったり、膣内部まで洗ってしまう人がいるようですが、これはNGです。

「酸性度の強い石鹸で洗いすぎたりすると肌トラブルの原因となります。また、腟内の洗いすぎも洗浄によって常在菌が洗い流され、自浄作用が低下して膣炎やニオイの原因となってしまう場合があります。外陰部や腟を清潔に保つには、過剰な洗浄は避けることが大切です」

 石鹸などを泡立てたら、優しく、爪を立てないようにして、膣の外側を丁寧に洗うようにしましょう。特に、ひだがある部分には垢が溜まりやすいので、撫でるようにして綺麗に洗うと良いですね。

 ちなみに、前田先生によると“洗う順番”にもポイントがあるそうです。

「肛門部には大腸菌などの雑菌が多く、また尿道近くは、細菌が感染すると膀胱炎などの症状を起こしやすい場所です。最初にアンダーヘアを洗って、尿道口まわり、腟口、肛門という順番で洗いましょう」

3. 下着やナプキンを見直す

 実は、下着の締め付けによる蒸れも、ニオイの原因のひとつ。また、体に合わないきつい下着を履き続けていると、摩擦が起こって黒ずみの原因になってしまうこともあります。

「特に冬場は、厚手のタイツや衣類で通気性が悪化しやすいので注意しましょう。下着は綿素材など通気性が良く、自分の体に合ったものを選ぶのもひとつの対策。また、生理用ナプキンの樹脂にアレルギーがある方は湿疹を起こすこともあります。ナプキンは自分にあったものをこまめに交換して、清潔な状態を維持することが大切です」

4. デリケートゾーンケアアイテムを使う

 デリケートゾーンケアアイテムを使うのも、ニオイ対策におすすめです。デリケートゾーンは皮膚が薄く、刺激に弱い部位。洗顔料とボディソープを分けるのと同じで、弱酸性のデリケートゾーン専用石鹸を使うなど、適したアイテムを用いることでトラブル改善ができることもあります。

 また、今では、石鹸だけではなく、デリケートゾーン専用のクリームやジェルも、たくさん販売されています。中には、保湿や黒ずみケアまでできる人気のアイテムもあるので、活用してみるのもおすすめです。

デリケートゾーンのことを考えたソープはコチラ

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・内容量:100g(約1カ月分)
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「ANOCOI(アノコイ)」の「Savon De Creme」は、デリケートゾーンケア専用のクリームソープです。

 しっかりと洗浄力がありながらも、アルガンオイルやホホバオイル、ヴァージンココナッツオイルをはじめとした30種類の美容成分が配合されていて、洗い上がりはしっとり。優しく馴染ませてパックのようにして使う泡立て不要なクリームタイプなので、手軽にさっと使えるのも嬉しいですね。

 また、ニオイケアだけではなく、黒ずみケア、脱毛後ケア、引き締めケア、かゆみケア、保湿ケア、など、女性に嬉しい効果がたくさんあるのもポイント。

 脇やバストトップなどにも使える仕様のため、これ1つで全身ケアも可能です。強すぎないバニラの香りが、満足なリラックスケアタイムをもたらしてくれますよ。

◇ANOCOI(アノコイ):Delicate Jam(デリケートジャム)

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 日中ケアにおすすめなのが、デリケートゾーンを清潔に保ちながらニオイケアができる「Delcate Jam(デリケートジャム)」。

 塗る乳酸菌「ラ・フローラEC-12」が肌表面の善玉菌を増やして健康な肌に導きつつ、安全性が高い「ヒト肝細胞培養液」が、くすみや黒ずみをケア。さらに、ニオイの原因菌に対して、「Ag-P(銀イオン)水」がアプローチしてくれます。

 厳選された成分を肌の奥に浸透させる技術が用いられているため、気になるニオイをケアしながらも、うるおいのある清潔な肌を目指せるのもポイント。

 テクスチャは、洗い流し不要のべたつきが気にならないジェルタイプ。季節を問わず、いつでもどこでも使えるのも魅力です。男性から評価が高いフローラルフルーティの香りが採用されているので、デートの時でも安心して使えますね。

 ちなみに、デリケートゾーンケアをするなら、同じメーカーでライン使いするのが◎! 開発の段階で相性が合うように作られているため、気になるニオイを減らせる可能性が高まります。

5. 気になる場合は病院を受診する

 さまざまな対策をしても、ニオイやかゆみなどのトラブルが改善されない場合には、病気が原因となっている可能性もあります。

「生活習慣を改善しても悪臭のあるおりものが出る場合には、性感染症だけなく何らかの病気が潜んでいる可能性もあります。一度、婦人科の受診がよいでしょう」

 自己判断は禁物! 気になる場合には、早めに専門医を受診するようにしましょう。

デリケートゾーンのニオイの原因を突き止めて対策を♡

 多くの女性の悩みである「デリケートゾーンのニオイ」。なかなか人に言えない悩みでもありますが、困っているのはあなただけじゃありません。

 おりものから体の状態を知ったり、ニオイの原因に合わせた対策をすることで、改善されることはきっとあるはずです。また、女性に寄り添ったデリケートケアアイテムなども販売されているので、上手に活用するのも良いですね。

 もう、デリケートゾーンで悩むのはやめましょう! ケアして当たり前の時代なのですから♡ ぜひ、この機会に自分の体と向き合って、上手に対策をしてくださいね。

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