ピリッと「シイタケのオーブン焼きブラックペッパー風味」

コクハク編集部
更新日:2019-05-20 20:30
投稿日:2019-04-12 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ」の伊藤一城さんに、スパイス初心者に最適な「シイタケのオーブン焼きブラックペッパー風味」のレシピを教えていただきました。

シイタケがコッテリ、ピリッと洋風に

 スパイスをちょっと足すだけで、同じ食材を使った料理でもいつもと違う味を楽しめます。

「スパイスというと、何種類も揃えなければならないと考える人が多いですが、家庭の料理にワンスパイス加えるところから始めてみてはいかがでしょう。ただし、スパイスを使う際は、風味を立たせるためにひと手間かけてください」(伊藤シェフ)

 風味を立たせる方法は大きく分けて3つ。①フライパンでからいりする②ひくか叩いて潰す③油の中で加熱してはじけさせる――この3つがポイントだそう。

 市販のカレー粉もからいりして使うと、風味が格段によくなるそうですよ。

 今日の一品はスパイスのブラックペッパーを“潰す”ことでぐっと風味を立たせます。

 オリーブオイルとバターの割合はお好みで。コッテリめが好きな方はバターを多めにしても美味しくいただけます。

 ブラックペッパーは粗びきするか、ビンの底などで潰して振り掛けます。ブラックペッパーの代わりに、からいりしたコリアンダーシードを使うとエキゾチックな柑橘系の風味に。両方作って、風味比べするのもスパイスの楽しみ方のひとつ。自分のお気に入りの風味を見つけてみては?

【材料】

・シイタケ    1人分4個
・ニンニク       適量
・バター        適量
・オリーブオイル    適量
・ブラックペッパー   適量
・塩          少々

【作り方】

1. シイタケのヘタを取り、傘の裏にバターとオリーブオイル、みじん切りのニンニクをのせる。
2. 200度のオーブンまたはオーブントースターで10分ほど焼く。
3. 粗びきしたブラックペッパーと塩少々を振り掛ける。

本日のダンツマ達人…伊藤一城さん

▽いとう・かずしろ
 1970年東京都生まれ。大学卒業後に4年間勤めた会社を辞め、1996年から3年半で5大陸48カ国を回った。帰国後にイタリア料理店で1年間、インド料理店で2年間、スリランカ料理店で1年間のシェフ修業を経て、03年に「スパイス・カフェ」を開業した。

▼スパイス・カフェ
 東京スカイツリーにほど近い下町情緒が残る一角にある築50年の木造アパートをカフェに改築。ランチは水・木・金曜の11時半~15時(LO14時)。ライス、副菜、ドルチェ、ドリンク付きでカレー1種1100円、カレー2種1400円。ディナーは水~日曜の18~23時(LO20時半)。完全予約制で、スパイスの楽しさを表現した7皿のコース(5000円)のみ。
東京都墨田区文花1―6―10
℡03・3613・4020

(日刊ゲンダイ2017年10月12日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「ピリ辛薬味とうふ」食材もお皿もキンキンに冷やしてどうぞ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・谷中の焼肉店「焼肉 炭聖」の許聖周さんに、...
アボカドのポケットにぽとーん♪ アボたま和風カルボうどん
 和洋中さまざまなレシピを紹介しているインスタグラムのフォロワー数はざっと17万8000。かくして各種メディアの記事執筆...
ぐっち夫婦 2019-09-18 15:18 フード
簡単“SNS映え”メニュー「イワシ缶のチーズ焼き~南仏風~」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
素揚げしたナスをたっぷり薬味と一緒に「ナスのタタキ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
まろやかな甘さが日本酒に合う「ニラとオクラの梅肉和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、暑...
キュウリをおしゃれに「キュウリとゴルゴンゾーラの前菜」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
安価な食材が大変身「牡蠣もどき」で手軽に楽しむ磯の風味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
めんつゆでチョー簡単&時短!アボカドと鶏ささみのナムル
 共働き料理家のぐっち夫婦がコクハクに初登場! 美味しくて簡単なレシピは必見ですよ! 記念すべき第1回目は、女性に人気の...
ぐっち夫婦 2019-09-18 15:16 フード
「水しゃぶ豚キムチ」お手軽低温調理でしっとりとした食感に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
おもてなしにもピッタリ「牛赤身ロティ~アボカドソース~」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・荻窪のフレンチ「Petit」の千葉良太さん...
「牡蠣の玉味噌焼き」フタ代わりに牡蠣のうま味を閉じ込める
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「さかなとお酒 うぉんたな」...
「ポルポ・エ・セーダノ」独特なタコの歯ごたえの秘密は?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のイタリアン「トラットリア ブカ・...
「塩フレンチトースト」ワインに合うオトナ味のパンペルデュ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・池之端の創作ビストロ「Cise」の宮武郁弥...
甘辛い味付けがやみつきになる「手羽中のコックオーヴァン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神保町のバル「Bal Marrakech」...
「マグロブツのニラ醤油和え」ひとひねりしたタレが美味しい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「酒井商店」の酒井英彰さんに、...
簡単だけど奥深い味「アンチョビー入りガーリックトースト」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のビストロ「スリジィエ」の山本延年さん...