バツ1同士の安定婚から一転 ヒモ化した41歳夫に愛想尽かす妻

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-03-26 06:00
投稿日:2022-03-26 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷”“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

安定した結婚生活のはずが…

 37歳の優奈さん(仮名)は、4歳年上の夫・タカユキさん(仮名)とふたり暮らし。お互いに婚歴があり、再婚によって結ばれました。大恋愛ではなかったものの、仕事の業界が近く、共通の話題にも事欠かない関係だったことから「安定した結婚生活を送ることができそう」と感じたのが結婚の決め手だったと優奈さんは言います。

「でも、予想もしなかったことが起こって、本当に困っているんです。

 それは、夫が結婚してから時間が経つにつれて、仕事への意欲を失い、ヒモみたいな生活を送っていることです」

 現在、優奈さんは再婚2年目。1年目の終わり頃から夫が仕事に行ったり行かなくなったりの日々が始まり、そんな勤務態度だった夫は勤務先を解雇されてしまったといいます。しかし技術者であったことから業務委託契約で、それまでの職場で働き続けているそうです。

「フリーランスなんだから」の言い訳にうんざり

「業務委託になって、余計に仕事をしなくなりました。私から夫に『もうちょっとちゃんとして?』って話をしても『会社員じゃなくフリーランスなんだから、好きにさせて』と返ってくるだけ。

 夫はフリーランスになってから収入が下がり、今では同世代の同業者と比べると半分程度の収入しかありません」

 夫の収入が下がってからは、妻の収入をメインに家計をやりくりするしかなく、優奈さんは「うんざりしている」と言います。

「それでいて、夫は家のことも何もしないんです。週の半分は家にいますが、ただただ昼寝をしてテレビを見て、ご飯を食べて寝る……という生活。もともと社交的な性格ではないので、どこかに出かけたがることもありません。

 重いものを買うときには買い物についてきてくれますが、ぶっちゃけた話、夫の存在意義って今となってはそのくらいしかなくて、こんな結婚生活を続けていていいのだろうか……と考えてしまっています」

妻の収入でやりたい放題…このまま養い続けるの?

 収入が低下したことでクレジットカードは優奈さんの家族カードを使っているタカユキさん。最近では、妻に断りもなくサブスクの登録をしたりネットでゲームを買ったりと“やりたい放題”なことも、優奈さんには気がかりです。

「もともと私は、喧嘩とか口論とかが苦手なタイプ。だから、家庭内でもなるべく波風を立てたくないんですよね。

 それで、夫が好き放題にしていても、できるだけ我慢をして文句を言わないようにしてきました。

 ところがやっぱり最近は、目に余るものがあるなぁと思って……。こんな生活をいつまで続ける気なのか、彼の本心を知りたいですよね。

 実は、義母にもそれとなく相談をしましたが、まったく親身になってくれず、途方に暮れています。このまま私が夫を養い続けなくてはいけないのでしょうか……」

 実は夫のタカユキさんには、妻にも話していない複雑な本音を隠していました。いったい夫は、どうしてこんな生活を続けているのでしょうか?

 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「Clubhouse」に恋愛に発展する出会いはあるのか考えてみた
 会員制の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が話題です。招待制で、現段階ではiPhoneでしか使えないアプ...
内藤みか 2021-02-11 06:00 ラブ
男性は結婚相手に何を求める? 6つの条件&意識させる方法
 数年交際している彼氏がいるにも関わらず、結婚話がまったく出ないと不安になるものです。「私のこと、どう思っているのだろう...
恋バナ調査隊 2021-02-11 06:00 ラブ
もう限界!「コロナ破局」を迎えた男女にありがちな特徴3選
 コロナ禍によって、良くも悪くも男女間に潜在的に存在していた問題をあぶり出している話が多く聞こえています。これまで「だま...
並木まき 2021-02-10 06:00 ラブ
彼から連絡が来ない…私に飽きたの? 連絡しない男性の本音
 好きなカレから連絡が来ないと不安になりますよね。スマホを見るたびLINEの既読や未読などが分かったり、SNSではつぶや...
若林杏樹 2021-02-10 06:00 ラブ
彼に愛されているか不安…愛情の確かめ方&4つのNG行動
 交際期間が長くなると、ふとした瞬間に「彼にちゃんと愛されているのかな……」と不安を感じてしまうことがあります。男性は女...
恋バナ調査隊 2021-02-09 06:00 ラブ
結婚相手に経済力を求めて何が悪い?失敗と成功の境界線は…
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男...
内埜さくら 2021-02-18 20:32 ラブ
なんで嫌がることするの…?共に暮らすために大切な基準とは
「私があんなに嫌がってたのに、全然やめてくれなかった……」そんなパートナーがいた経験、ありますか? もしくは今のパートナ...
七味さや 2021-02-09 06:01 ラブ
状況別“好きな人の忘れ方”!片思いの未練を断ち切るには?
 心がときめくような楽しい恋もあれば、胸が締め付けられるような切ない恋もありますよね。中には、なんらかの事情で「好きな人...
恋バナ調査隊 2021-02-07 06:00 ラブ
彼も男だったと再認識…浮気されて気付いた夫への愛情と後悔
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。長年連れ添うとお互い空気のような存在になってきます。  トキメキも薄れて相...
山崎世美子 2021-02-06 06:00 ラブ
信じていたのに…持病への理解がない夫と別居した妻の嘆き
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-02-06 04:42 ラブ
別れたらみっともない…別居には応じるも離婚を拒む夫の主張
「冷酷と激情のあいだvol.30〜女性編〜」では、持病を理解されずに夫への別居を突きつけた妻・Yさんの決断をご紹介しまし...
並木まき 2021-02-06 04:41 ラブ
彼氏や女友達とは一味違う!男友達のメリット5つ&作るコツ
 男友達が多い女性というと、「男好きだ」「女同士の付き合いができないんだ」なんて、悪いイメージを持つ人もいるでしょう。し...
恋バナ調査隊 2021-02-05 06:00 ラブ
脈ありと思いきや…度量が小さい男から届くテンパりLINE3選
 すぐに「テンパる男」をパートナーに選んでしまうと、なにかと厄介です。テンパり癖がある男性は、たいした出来事が起きたわけ...
並木まき 2021-02-04 06:00 ラブ
それでも想いを伝えたい!緊急事態中のバレンタイン対策3つ
 片思いの彼にチョコを手渡したい。彼は受け取ってくれるかな、そんなドキドキと共にあるバレンタインデー。けれど今年のバレン...
内藤みか 2021-02-04 06:00 ラブ
彼って本当に運命の人なの? 将来を迷った時に考えたいこと
 運命の人って、存在するのでしょうか? 筆者も「この人こそ運命の人!」と思って結婚したものの、あえなく離婚。もしかして、...
七味さや 2021-02-08 11:48 ラブ
男性が恐れる“地雷女”って?外見&性格に見られる特徴9選
「地雷女」とは、“一見、可愛らしいのに、実際付き合ってみたら面倒な部分が見えてくる女性”のことを言います。地中に埋まって...
恋バナ調査隊 2021-02-03 06:00 ラブ