旬の味覚を楽しむ
ブームのサバ缶とこの時期の軟らかい春キャベツを合わせた絶品。キャベツの甘さにアンチョビーのしょっぱさ、ガーリックの香りがブレンドされて、口の中にうま味がジワリと広がっていきます。
キャベツを茹でる際は、必ず少量の塩を入れてくださいね。パスタを茹でる時より若干少なめながら、佐藤シェフ曰く「しっかり塩を感じる程度に」という分量だから、結構入れてOK。
キャベツにほんのりつくこの塩味が、できあがりの味を左右しますよ。20~30秒の茹で時間は、キャベツをちょうどいいシャキシャキ感にしてくれます。
サバの代わりにツナ缶でも。パスタを和えれば、おつまみがたちまちメインディッシュになるのでオススメです。
【材料】
・春キャベツ 4分の1個
・サバの缶詰 1缶
・アンチョビー 2~3枚
・にんにく 1片
・鷹の爪 1本
・オリーブオイル 大さじ2~3
・こしょう
・塩
【レシピ】
(1)春キャベツを食べやすい大きさに切る。
(2)鍋で湯を沸かしながら、フライパンにオリーブオイル、スライスしたにんにく、鷹の爪を入れ、にんにくに軽く色がつくくらい熱する。サバ缶から身だけを取って入れる。アンチョビーも入れる。
(3)2の湯に少量の塩を入れ、春キャベツを約20~30秒、茹でる。
(4)湯を切ったキャベツを2のフライパンに入れ、和える。こしょうで味を調える。
本日のダンツマ達人…佐藤伸さん
▽佐藤伸(さとう・しん)
1964年、北海道生まれ。小中学生の頃に好きだったテレビ番組「料理天国」で本場のフランス料理に魅了され、料理監修で番組に協力していた「大阪あべの辻調理師専門学校」に札幌からはるばる入学した。銀座8丁目のバー「ランコント」の系列キッチンで4年間働いた後、2002年4月に独立、銀座に店を出した。確かな腕前は折り紙付き。優しい笑顔で、白い調理服が似合う。
▽ビストロ ヴォージュ
店名はパリ最古の「ヴォージュ広場」に由来する。佐藤シェフは3つ星フレンチの名店「ランブロワジー」の料理が好きで、店近くの広場から名前をもらったという。2013年に現在の場所に移転し、テーブル数が倍になった。フレンチをベースにした創作料理で、ボリュームもたっぷり。フォアグラがドーンとのっかったサラダは味だけでなく見た目も圧倒される。春は自家製マヨネーズとオリーブオイルの「ホワイトアスパラ」がオススメ。「材料があれば、アレンジメニューもできますよ」とのこと。
東京都中央区銀座5-4-15 西五ビル7階
(日刊ゲンダイ2020年2月21日付記事を再編集)
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