“紫陽花フェチ”の花屋が伝授 美しいアジサイを長く保つ秘訣

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-05-04 06:00
投稿日:2022-05-04 06:00

お花が終わったら…

1. 肥料をあげて

 お花が終わったら追肥をしてあげます。追肥とは植物の生育中に施す肥料のこと。春先の生育に備え1~2月に施す「寒肥」と、花が咲き終わった後に施す「お礼肥」など肥料の種類にもよりますが、何回か肥料をあげると来年の枝振りや花付きが変わってまいります。

 基本は、発酵油かすの固形タイプなどの有機質肥料がオススメ。固形肥料は土に差し込むか置く。粒状の肥料は、株元にばらまき、軽く耕すようにします。希釈タイプの液体肥料は、必ず指示通りに水で薄めることが大切ですが、いずれも真夏は避けた方がベター。ビギナーさんによくある過ちは“肥料のあげすぎ”でございます。

 肥料は多めがいいと思われがちですが、肥料過多は植物にとって逆効果。根を傷めて生育不良になる、いわゆる“肥料やけ”を起こして枯れてしまうことも……。肥料は適期に適量を施すのが原則! 迷うなら少なめがよろしいかと思います。

 こう言っちゃあなんですけど、“ほっぽらかし園芸”を信条にしているワタクシは、肥料は滅多にあげません。お庭のアジサイに関しては肥料あげたことさえございませんが、よく咲きます。

 ですが、鉢植えはダメです。やはり肥料を適期にあげないと大きくならないし、咲きも悪い。肥料は必要ですな。

2. 剪定するなら夏が終わるまでに

 アジサイの剪定は秋を迎える頃ではもう遅いです。夏が終わる頃までには終わらせないと、来年の花芽を切ってしまうことになるからです。

これからアジサイを購入するアナタに

 気の早いお花屋さんにはまだ寒い春先からアジサイはすでに店頭に並んでおります。最近では2月から咲く激レア商品「冬アジサイ」なんてものも出始め、人気の高さがうかがえます。

 長持ちをするアジサイはどんなアジサイか。それはもう若いアジサイを選ぶのがよろしい、の一言でございます。“若い”とは色づいていない緑色の部分が多いお花でございます。

形まで変化する!?

 近年流行りのアジサイは、時間の経過と共にまるで違う花色に変化するんですよ。品種によっては色だけでなく形まで“変身”しちゃうのでござんすよ! あまりの変身っぷりに驚いたワタクシが「一鉢に色も形も違うのが植ってるけど、これは別物かぃ?」なんて市場のお兄様にお伺いすると、「寝ぼけてんじゃねぇ!」と一喝されてしまうほどの変化でございます。

 柔らかな太陽の光を浴びることでだんだんと変化する様子が楽しめるのが、開花期間の長いアジサイの大きな魅力の一つでございます。

 どんなもんだか見てみたいでしょ~。売っているワタクシだって、“不思議だなー、売れ残ったら庭に植えよー“なんて思ったりするのですが、もうこれ以上我が家の狭い庭には植えられないんだよなぁ……。ぜひお近くのお花屋さんでチェックして見てくださいませ。

開運の花

 花言葉も「一家団らん」「辛抱つよい」などポジティブなものばかりのアジサイは、家庭運や金運、恋愛運、対人運アップなどなど……結構な開運のお花でございます。

 半紙と紅白の水引をつけたアジサイをトイレに吊るすというおまじないは割と知られておりますが、大きくは魔除けの意味を持っているようでございます。金運アップもやはり金の水引をかけたアジサイが使われます。これは土地の風習にもよりますが、多くは夏至に行われるもの。

もっと手軽に…

 アジサイを玄関やトイレに吊るすのはちょっと……というアナタ。お玄関に普通に飾るのも魔除けにきくといわれております。金運を上げたいのなら、押し花にしたアジサイをお財布や通帳に入れるってのも一つの方法。ここもやはり魔除けでござんす。これならできそう!? でしょ? お試しあれ。

 魔除けのアジサイを長く持たせてアナタが健やかに過ごされますことを……遠い空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


中銀カプセルタワービル 2021.10.4(月)
 銀座8丁目の首都高速沿いに建てられている中銀カプセルタワービル。2022年3月以降に解体されることが決定し、ニュースに...
悲しみにサヨナラしたい…心の傷を癒すたった1つの方法とは
 信頼している人に裏切られるって、想像以上にしんどいことですよね。その相手への好意や信頼が大きければ大きいほど傷も深くな...
猫は本当に「ネコジャラシ」にじゃれるのか 2021.10.2(土)
 道端でよく見かけるエノコログサ。一説によると、花穂がえのこ(犬の子、子犬)のしっぽに似ていることなどが転じて「ネコジャ...
ドタキャンしてしまう時…信頼関係を壊さない対応マニュアル
 やむを得ない理由で、ドタキャンしてしまう時ってありますよね。ドタキャンを避けようと早めに連絡したつもりでも、どこからが...
台風一過の陽だまりで恋の季節に備える若い“にゃんたま”たち
 台風が去った後の穏やかな秋晴れ。  聞こえてくるのは遙か上空を飛ぶ微かな飛行機の音だけで、きょうはとっても静かで...
ビジネスメールを間違えた! 困った時の対応方法&参考例文
 個人のメールに比べて、ビジネスメールを送信する時はいつもより慎重に内容を見直す人が多いでしょう。でも、やっぱりミスは起...
比較!スポーツフード資格取得なら“スポーツフードマイスター”が人気♪ 魅力や取得方法、おすすめ通信講座は?
 活躍するスポーツ選手を見ると、ハードなトレーニングばかりが取り上げられがちですが、実は同じくらい重視されているのが「食...
色も香りもチョコレート♡大人の魅力あふれる花が幸せを運ぶ
「今回の新婦さん、結構なオトナのご年齢です」——。ブライダルブーケを制作するにあたり、ご希望の花材やお色のほかに前情報と...
「シングルマザー」はかわいそう? 世間は意外に優しかった
 はじめまして。シングルマザー3年目の孔井嘉乃です。私には、6歳になる息子がいます。  家庭の事情はそれぞれあって、離...
寝すぎて眠いにゃ…陽だまりでぼんやり中の“にゃんたま”様
 すっごい良く寝た~。今いつ? 昨日からずっと寝ていたような?  きょうは、ぽかぽかな陽だまりでたくさん寝すぎて、...
家電で生活の質UP♡自粛期間に買って良かったおすすめ家電3選
 1年間半近く、旅行はもちろんのこと、飲み会にすら行っていません(泣)。しかし、そこに使うはずだったお金を家電に使ってみ...
食育のプロ!“食育健康アドバイザー”ってどんな職業? 仕事や育児に活かせるおすすめ食育資格講座をご紹介♪
 近年、仕事や育児に「食育」を役立てたいと思う女性が増えています。生活の基本となる「食」を学ぶことは、自分や家族の健康を...
本当に今なの?無理してでも頑張るべきタイミングの見極め方
「頑張る」「踏ん張る」「無理をする」という言葉に対して、どんな印象があるでしょうか。もしかしたら、ちょっとしんどい響きに...
「俺んとこ、来ないか」お出迎え“にゃんたま”の向かった先は
 きょうは、初めて上陸する猫の島。  緊張しつつ港に着くと、お出迎えのにゃんたまω様が待っていてくれました。 ...
いつでも堂々と…彼岸花が持つ美しさと強さ 2021.9.22(水)
 9月半ばを過ぎ、家の周りで彼岸花を見かけるようになりました。  川べりの草むらや、ちょっとした植え込みから顔をの...
花屋が伝える…ペットを亡くした知人の悲しみに寄り添う方法
 花屋というお商売をさせていただいておりますと、さまざまな方の喜びや悲しみの場面に立ち合わせていただく機会がとても多いの...