「ピーナツの麻辣醤和え」高級中華店の裏メニューをおうちで

コクハク編集部
更新日:2022-08-19 06:00
投稿日:2022-08-19 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・芝浦の「中國飯店 倶楽湾」の胡 建軍さんに、しびれる辛さの「ピーナツの麻辣醤和え」のレシピを教えていただきました。

ビールと合わないわけがない

 しびれる辛さ、あとを引くうまさ。ビールにぴったりのおつまみです。

「ちょっとつまみが欲しいと言われたときにお出しすることがある裏メニューです」

 麻辣醤(マーラージャン)で和えただけのピーナツ。麻辣醤は、唐辛子と山椒をベースにした調味料のこと。中國飯店特製の麻辣醤は、10種類以上の香辛料をごま油でじっくり炒め、丸1日かけて作るそうです。

「麻辣醤は四川料理によく使われます。四川は内陸のため昔は塩がなく、食べ物は辛くしてご飯が進むようにしたそうです。麻婆豆腐とか麻婆ナスとか、“麻”がつく料理がそうです」

 理にかなったその土地ならではの食べ方です。

「南部の広州は、温暖な気候なので、八宝菜や点心などあっさりとした薄めの味付けにして食欲が出るようにしています。北京は、内陸で王宮があったため乾物と高級食材を使った料理が多くありました。北京ダックや子豚の丸焼き、乾燥アワビなどが代表的です」

【材料】

・ピーナツ 200グラム
・麻辣醤(市販のものでOK) 大さじ1
・塩 小さじ2分の1
・砂糖 小さじ4分の1
・香菜(お好みで) 適量

【レシピ】

(1)香菜をみじん切りにし、塩とピーナツをしっかり混ぜ合わせる。

(2)1に麻辣醤、砂糖、香菜を和える。

本日のダンツマ達人…胡 建軍さん

▽胡 建軍(こ・けんぐん)
 中国・上海出身。10年間、上海グランドハイアットの料理長を務め、2012年に中國飯店に入社。潮夢来店の料理長を経て、現在は倶楽湾店料理長。

▽中國飯店 倶楽湾(ちゅうごくはんてん くらわん)
 中國飯店の倶楽湾店はフランス租界時代の上海をイメージした店。一流シェフを現地から招き、本場の上海料理を租界時代に思いを馳せながら食事ができる。中國飯店では初めてのパティシエ常駐の店。

東京都港区芝浦3-11-4

(日刊ゲンダイ2020年6月12日付記事を再編集)

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