更新日:2022-06-18 06:00
投稿日:2022-06-18 06:00
人間社会はさまざまな仕事で成り立っている
本題から少しそれますが、そのむかし、気功を教えていらしたお偉い方のお爺さまと話をした時のことです。
お爺「山崎さん、質問していいかな~」
山崎「はっ!」
少し時代劇風に返事をしてみる。
お爺「山崎さんは、たとえば『風俗で働きたい』と言ってきた女性にはなんてアドバイスする?」
山崎「そうですね。とりあえず、『その方向に行かなくて済むようにコントロールしましょう』と言うと思います」
お爺「ほお。そうだね。その通りだね。だけど山崎さん、あんたはこれからいろんな人の相談に乗り、助けていくはずだから、覚えておいて欲しいことがある」
お爺はゆっくり落ち着いた口調。
山崎「はい。ぜひ教えてください!」
お爺「人間のこの社会には、警察もいて泥棒もいてボランティアもいてホームレスもいて、突き詰めていえば、風俗で働く人もいて社会が成り立っているわけなんだよ。だからその道だって必要なわけで、頭ごなしにダメだというニュアンスではなく、その道を極めるように導くんだよ」
お爺の言葉から学んだこと
山崎「といいますと?」
食い入るように聞き入る。
お爺「泥棒家業は泥棒であって、極端な話、人を殺めてはいけないよね。まっとうな泥棒になるように導くわけだ。ま、この話は深いかな~。はっはっは~」
お爺の話を聞いた当時の筆者は、とてもいい意味でショックを受けました。それまでは人と違う道に行こうとする人を軌道修正し正すのが、その人の幸せだと思い込んでいたのです。
お爺とのやり取りは15年ほど前の話。世の中、たくさんの職種といろんな考えの人がいて成り立っていると学ばせていただいた瞬間です。
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