既定の茹で時間より「30秒」早めに
そうめんチャンプルーは、そうめんのアレンジメニューとして、今や全国で親しまれています。具とそうめんを炒めるだけですが、ベチャベチャになりがちです……。失敗しないコツは?
「そうめんの茹で加減に尽きます。茹で過ぎを炒めると、ベチャベチャになるんです。既定の茹で時間より30秒早く取り出すのがコツ。要は芯が残っている状態です。1本すくうと、麺の断面の中心の白が周りより濃く見えます」
そうめんではなく、ひやむぎでもOKです。茹で方も同じでノープロブレム。麺がより太いひやむぎの方が芯を残す感覚をつかみやすいかも? そうめんでもひやむぎでも水気をよく切ったら、小さじ半分程度の油をなじませておくと、炒めた時にフライパンにくっつきにくいとのこと。
「フライパンでスパムに焼き色がつくまで炒めたら、ゴーヤースライス、そうめんの順に入れます。味の決め手は、小さじ1杯の白だしです。スパムに塩気があるので、塩はほんの少しで十分。炒め過ぎに注意して、白だしが全体になじめば出来上がりです」
アドバイス通り試してみたら、プロの味が再現! 具はスパムの代わりにツナでも◎。野菜は、ニンジンやタマネギ、ニラなどお好みでどうぞ。
【材料】
・そうめん 2束
・スパム 40グラム
・ゴーヤースライス 少々
・サラダ油 適量
・白だし 小さじ1
・塩 少々
【レシピ】
(1)沸騰した湯にそうめんを入れ、サッと茹でる。
(2)そうめんをザルに取って、冷水で締める。
(3)水気を切ったそうめんに小さじ半分の油をなじませる。
(4)熱したフライパンに油を引いて、適当な大きさに切ったスパムを炒める。スパムに焼き色がついたら、ゴーヤースライスとそうめんを入れる。
(5)白だしと少々の塩を入れて味がなじんだら出来上がり。
本日のダンツマ達人…神里正治さん
▽神里正治(かみざと・まさはる)
東京の料理店で10年修業し、地元の那覇に戻り、安里の「くちがふう」で厨房に立つようになると、魚介の目利きのよさと丁寧な調理で人気店に。老朽化に伴う店舗の閉店で、みやらびへ。この道38年のベテランはどこまでも魚を愛する魚好き。
▽大衆居酒屋みやらび
チャンプルーや魚介料理、時にはヒージャー(ヤギ)刺しなど素朴な沖縄料理がズラリ。その多くが500円前後で、常連客が夜な夜な集う。オーナーの女性と板前の大将の人柄がよく、地元の人にとっては大切なゆんたく(おしゃべり)の場所。
沖縄県那覇市安里1-7-17
(日刊ゲンダイ2020年7月15日付記事を再編集)
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