「僕の妻はよく分からない人」空虚な夫婦関係を正当化する男

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-08-13 06:00
投稿日:2022-08-13 06:00
冷酷と激情のあいだvol.103〜女性編〜」では、夫のユウキさんに対して“演じている自分”を崩せないまま8年もの歳月が過ぎてしまった妻・奈緒さん(仮名・40歳)の不満と不安をお届けしました。
 では夫であるユウキさん(仮名)は、自分の妻についてどんな人物だと捉え、夫婦仲についてはどんなふうに考えているのでしょうか。

夫婦の絆? うちには全く当てはまらない

「うちの妻は、ひと言でいうと“よくわからない人”って感じなんですよ。よく、夫婦の絆とか夫婦は心が通い合っているとかって聞くけれど、その感覚はうちの夫婦にはまったく当てはまらないですね。

 妻とは世代が近いので、ジェネレーションギャップってことではないと思いますが、なんだか自分とは全く違う生き物だなって感じます。

 みんなが奥さんと仲良くできている話を聞くと、素直に羨ましいですね〜。うちは中身がないっていうか、8年も一緒にいるのに表面的な関係でしかないから」

波風は立たないけど…空虚感な雰囲気

 妻に対して特別な不満があるわけではないものの、「結婚生活が安定しているかと聞かれれば、安定はしていないというか、そもそも基盤ができあがっていない気がする」と話すユウキさん。

「でも、結婚ってこんなもんなのかなって思っているうちに時間が過ぎて、気づけば8年ですよ」と笑います。

 ユウキさんは、今は子育て真っ最中なので、妻との関係に波風を立てないことを最優先にしていると言います。しかし、どことなく空虚な雰囲気のある夫婦関係には「不満がないわけではない」と打ち明けます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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