プラセンタって本当に効く?最強の美肌成分にはデメリットも

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 19:00
投稿日:2022-10-06 06:00

4. プラセンタにはデメリットもあるので注意

 注意が必要なプラセンタのデメリットを3つご紹介します。

4-1. アレルギーが出る可能性がある

 プラセンタの成分は基本的に動物由来です。よって、お肉(動物性タンパク質)のアレルギーをもっている人は、原料によってはアレルギー反応が出ることがあります。

 プラセンタを取り入れたいと考えたときは、まず医師や薬剤師に相談しましょう。

4-2. 原材料に注意が必要

 プラセンタには豚や馬、羊などいくつか種類がありますが、高い安全性を求めるなら原材料に注意しなければなりません。

 おすすめは、狂牛病の危険性がない豚か馬由来のプラセンタです。そのなかでも国産豚由来の「SPFプラセンタ」は、衛生管理が徹底されていて高品質なのが特徴です。

 また、日本健康・栄養食品協会の認定マークである「JHFAマーク」を取得しているプラセンタも厳しい品質規格基準を満たしています。選ぶときの参考にするといいでしょう。

4-3. 献血・輸血ができない

 プラセンタ注射をした場合、変異型クロイツフェルトヤコブ病の感染予防対策として一時的に献血・輸血ができなくなります。

 今までプラセンタ注射によって、変異型クロイツフェルトヤコブ病が発症した例はありませんが、念のための措置として厚生労働省で制限しています。

 心配な方は、輸血への影響がないサプリメントや美容ドリンクがおすすめです。

5. プラセンタを理解して美肌を目指そう!

「プラセンタについてしっかり理解すれば、デメリットがあってもこわがらずに使えそうですね!」

 前向きなふみこさんに、えりのボスは言いました。

「ええ、サプリメントや美容ドリンクなら、手軽に毎日摂れるわよ。プラセンタの配合量を確認して、できれば多く配合されているものを選ぶといいわね。ほかには、保存料、着色料などの添加物が入っていないものがおすすめよ」

「ありがとうございます。プラセンタを今日からさっそく取り入れてみます!」

 えりのボスにお礼を言って、ふみこさんは軽い足取りでサロンを去っていきました。

「また気になることがあったら、サロンへいらっしゃい」

 そう言って、えりのボスはふみこさんを笑顔で見送りました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

医師 木村眞樹子

 医学部を卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事。妊娠、出産を経て、産業医としても活動するなかで、病気にならない身体をつくること、予防医学、未病に関心がうまれ、東洋医学の勉強を始める。臨床の場でも東洋医学を取り入れることで、治療の幅が広がることを感じ、西洋薬のメリットを活かしつつ漢方の処方も行う。また、医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる前の人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行なっている。

「あんしん漢方」(オンラインAI漢方)を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


“冷蔵庫で化粧水を冷やした方が良い”は嘘!正しい保管方法
「化粧水を冷蔵庫で保管した方が肌に良い」「長持ちする」、そんな噂を聞いたことがある方は多いでしょう。確かに、冷やした化粧...
おうちでチャレンジ♪180度開脚ストレッチを2週間続けてみた
 美容や健康のことを考えて、そして運動不足にならないためにも、毎日ストレッチなどの運動をしたいところですよね。でも、そう...
美容トレンド♡原液美容液ってどう?効果やメリット&選び方
 数々の雑誌やネットニュースで話題の「原液美容液」。トレンドとなっているため、美容に興味のある方はすでに試しているかもし...
冷やし美容で毛穴レス肌に♡メリットや正しいやり方&注意点
 だんだんと、暑い日が増えてきていますね。徹底的な紫外線予防や、メイク崩れ対策を始めている方も多いでしょう。そんなこれか...
今すぐ試せる♡ネイリストが実践する“5つの習慣”で美爪育成
 指先の印象を大きく左右する、「爪」。綺麗に整った爪は、相手に好印象を与えますよね。しかし、二枚爪や、割れやすい爪、短く...
この5つで「マスク美人」 着けても外してもキレイで若見え!
 コロナ禍における必需品の一つがマスクですね。マスク着用時に注意したいのが、マスク映えするメイク術とメイクのヨレ防止。「...
徹底比較!つけまつ毛 or まつエクのメリット&デメリット
 メイクをする上で「まつ毛」は可愛い目元を作るために重要なパーツ。マスカラは定番ですが、さらに目を大きく見せたい人にとっ...
傷んだ手肌を緊急レスキュー! 自宅できるスペシャルケア3つ
 季節の変わり目の寒さや手洗いによる乾燥などで、手肌が傷んでいませんか? ゆっくりとお家で過ごす時間には、忙しいときには...
一滴のベビーオイルが洗顔を変える!つっぱらない肌を実感♪
 以前、ベビーオイルでのクレンジング方法(ベビーオイルでクレンジング!正しいやり方でもちもち肌に)をコクハク編集部でお届...
鏡に映った「お疲れ顔」から卒業! 若見えおうちメイクテク
 鏡を見ながら、自分に対し「今日の私、疲れてる……?」と感じた経験はありませんか。お疲れ顔に見えるということは、老けて見...
体重維持に効率的な方法とは?我慢しない6つの体型キープ術
 一生懸命ダイエットして理想の体型になっても、体重を維持するというのは簡単なことではありませんよね? そこで今回は、我慢...
こんなに違う!爪のカットスタイルが与える印象の違いを解説
 人の外見がまちまちであるように、指や爪の形もいろいろです。大きさ、厚さ、長さ、色味も人によって異なります。爪のカットス...
つい甘いものに手が…「コロナ太り」対策におやつを見直そう
 外出やジムに出かけられず、普段と行動が変わってきているので、食べ方に気をつけないとうっかり太ってしまいそうなこの時期。...
マスクでニキビが…!悪化させない肌荒れ対策&改善方法
 新型コロナウイルスが蔓延してから、一番の必須アイテムとなった「マスク」。しかし、毎日の長時間のマスク着用によって、「マ...
お家にいる時間で綺麗に!おこもり美容初心者に3つのススメ
 自宅で過ごす時間が増えた今「おうちだし、メイクしなくてラッキー! すっぴん万歳!」と考えるか「おこもり美容ができる!」...
正しいお手入れで理想の眉毛に♪ 絶対失敗しない5つのコツ!
 眉毛は顔の印象を大きく変える大事な部分。しかし、「左右のバランスがバラバラ」「剃りすぎてしまった」など、眉毛自体の悩み...