絶対焼かない日焼け止めの選び方!おすすめのSPF数値は?

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2019-05-18 06:00
投稿日:2019-05-18 06:00
 日差しが強くなってくる季節を迎えると、「日焼け止めを新調しようかな?」という気持ちになりますよね。とにかくSPF&PAの数値が高い日焼け止めを選んでいる方も多いようですが、実はこれは肌に負担をかける可能性も!そこで今回は日焼け止めの選び方や、避けて通れないSPF&PAについて詳しくお伝えします。

【基礎知識】日焼け止めの「SPF&PA」は難しくない!

 日焼け止めを買う時、要チェックなのが「SPF&PA」。まずはこの2つの数値について、軽く見ていきましょう。

まずは紫外線の「UV-A」と「UV-B」の違いを知る

「紫外線」と一言で言っても、「UV-A・UV-B・UV-C」と3つの種類に分かれます。UV-Cは地表にまで届かないため、防ぐべきは「UV-A」と「UV-B」の2つだけ。

●UV-A……全紫外線の約95%ほど。1年を通して降り注いでいる。2〜3割が肌の深部にまで到達して、肌老化を引き起こす。

●UV-B……全紫外線の約5%ほど。4〜9月に多くなる。肌表面にダメージを与えて、炎症などひどい日焼けを引き起こし、その後シミなどの肌ダメージを引き起こす。

 要は、じっくりじわじわ肌ダメージを引き起こすのが「UV-A」で、強いパワーで肌ダメージを引き起こすのが「UV-B」だということ。

SPF&PAとは

 日焼け止めの表記に必ずある「SPF&PA」ですが、ざっくり言うと、強いパワーで肌ダメージを引き起こす「UV-B」を防ぐのが「SPF」で、じっくりじわじわ肌ダメージを引き起こす「UV-A」を防ぐのが「PA」です。

 SPFは1〜50+まで、PAは+〜++++までの数値で表されますが、基本的に数値が高いほど防御効果があると思っておいてOKです。

SPFに注目!計算方法を知っておくことが肝心!

 初夏〜秋始めにかけて最も降り注ぐ紫外線のUV-Bは、赤みや水ぶくれを引き起こすだけではなく、将来のシミやシワなど肌老化に繋がります。

 このUV-Bを防ぐSPFについて、もう少し掘り下げていきましょう。

SPF数値が高ければ良いわけじゃない

「SPF30は30時間効果が続く」と、思っている方は多いよう。でも、これは大きな間違い!実は、SPF数値は「紫外線によって起こる肌へのダメージをどのくらい遅らせてくれるか」を表すものなのです。

 そのため、どんなにSPF数値の高い日焼け止めを使っても、紫外線は少なからず肌に浸透してしまうということを頭に置いておきましょう。

【SPFの計算方法】

 SPF1は、約20分を1単位としています。例えば、SPF15→20分×15=300分、SPF50→20分×50=1,000分、日焼けを遅らせることができます。

 ただし、日焼けをしやすいかそうでないかには個人差がありますし、日焼け止めの効果は時間の経過とともに弱まるため、数値だけを見て安心せずに、こまめに塗り直したりなど正しく使うことが大切です。

【シーンによって使い分けるSPF数値の選び方】

 計算するのが面倒、よく分からないという方のために、シーン例を用意したのでご覧ください。

●通勤時や短時間の外出時……SPF10〜20

●スポーツや1時間以上の外出時……SPF15〜30

●海や山などのレジャー時……SPF50

 そうなんです。実は、毎日の通勤時にSPF50の日焼け止めを使う必要はないんです!

 日焼け止めは効果が高いものほど肌にとって負担となる成分が多く配合されているため、余計な肌トラブルを勃発させないためにも、シーンに合わせてSPF数値を使い分けることが肝心なんですよ。

適切な日焼け止めを選んだら正しい使い方をチェック!

 日焼け止めは選び方はもとより、正しく使うことも大切。そこで最後に、絶対に守るべきポイントをお伝えします。

去年のものは使わない

 去年の日焼け止めが余っているという方は多いでしょう。でも、開封済みの日焼け止めには、酸化による劣化や、雑菌などが繁殖している恐れがあります。無駄にしないためにも、1シーズンで使いきれる量を購入するようにしましょう。

適量を守って使う

 一般的に日焼け止めは、1㎠あたり2mgの量を塗ることが推奨されています。試してみると分かるのですが、これはかなり多い量。

 SPF&PA数値が高くても、ベタつかない、白浮きしない日焼け止めもたくさん販売されているので、使用感を試してから購入することをおすすめします。

こまめに塗り直す

 1番大切なのがこれ。こまめに塗りなおすこと!日焼け止めの効果は、時間が経つに連れてだんだんと弱まってしまいます。2〜3時間おきに塗り直すのが良いと言われていますが、難しい場合には手軽に使えるスプレータイプや飲む日焼け止めを併用してみると良いかもしれません。

ウォータープルーフタイプは専用のクレンジングを

「海やプールでも落ちにくい!」が売りの日焼け止めは、紫外線散乱剤や紫外線吸収剤など、肌にとって負担になりやすい成分が配合されています。

 うっかり肌に残してしまうと肌トラブルの原因にもなるため、ウォータープルーフタイプの日焼け止めは専用のクレンジングを使ってきちんと落とすようにしましょう。

今年こそ優秀日焼け止めで白肌キープ!

 日焼け止めを付けているのに、なぜか毎年焼けてしまう……そう悩む方も、メカニズムが分かって、日焼け止めとの向き合い方も変わるのではないでしょうか。

「日焼け止めは肌に悪い」なんて言われますが、塗らないよりは塗った方が断然マシ!敏感肌用のメーカーからもSPF強めの製品が続々登場しているため、肌が弱めな方もトラブルなく白肌をキープすることができますよ。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ビューティー 新着一覧


「涙袋」が痛く見えないコツは? やっちまったNGメイクを参考にして
 涙袋メイクは簡単に目の縦幅を広く、大きな目に見せることができるので、毎日欠かせない人も多いのではないでしょうか? 筆者...
マンホールを歩くのもダメ? アレルギーがしんどい人の苦労エピソード
 食物や花粉、金属に虫など、アレルギーにはさまざまな種類があります。アレルギーでしんどい状態は、体験してみないとなかなか...
40代女が陥りやすいショートヘア失敗回避策 我慢すれば済む話ではない
 流行りのショートヘアで、小顔を目指すつもりが、「思ってたのと違う!」と鏡の中の自分にツッコミを入れる女性は多いようです...
40代でも絶対に諦めない! パサつき原因&ツヤ髪を取り戻す4つの習慣
 40代以降の見た目年齢を決める大きな要素が、髪の毛です。40代を超えると、髪がパサつき、白髪も増え、残念な印象に……。...
美髪の秘訣はマヨネーズでマヨシャン!? 人には言えないオモロ美容法6選
 世の女性の多くは、綺麗になるためにいろいろな努力をしています。筋トレやスキンケア、エステなど、良いと言われたものはすべ...
今さらですが「ヌン活」ってなに? 赤っ恥をかかない服コーデの正解
 肌寒くなってきたこの頃、秋本番です。秋といえば、グルメやスイーツですが、より優雅に雰囲気まで味わうなら「ヌン活」がおす...
性交渉でできもの!?【専門家監修】デリケートゾーンの異変とケア方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ショック! まつ毛サマがごっそり抜けた…今すぐ見直したい5つの悪習慣
 洗顔やメイクの際、まつ毛がごっそり抜けた経験はありませんか? 突然抜けたら、誰だってびっくりしますよね。「どうしよう…...
40代はVIO脱毛のやり時!でもアンダーヘアどこまでなくそうか問題が…
 アンダーヘアを脱毛する若い女性が増えていますよね。でも、40代を過ぎるまで自然体で過ごしてきた女性にとっては、どこまで...
40代おブスアイメイク、同じアイシャドウでも塗り方で激変するテク3選
 アイメイクには、欠かせないアイシャドウ。毎日のメイクにおけるマストアイテムであるにもかかわらず、塗り方を間違えてしまう...
仕事終わりに突然のお誘い…ってか合コン!? ボロボロ姿を一瞬で整える法
 社会人生活を過ごしていると、「今日、◯◯社の人たちと飲みに行かない?」と仕事終わりに突然のお誘いが舞い込むことがありま...
40代でニット帽?ちょっと待った!今年こそ卒業を考えたほうがいい理由
 秋めいてきたこの頃。「そろそろニット帽でも出そうかな♪」なんて思っている40代女子はちょっと待った! もしかして、その...
“メンタル繊細”で生きづらい?【専門家監修】HSPの特徴と即セルフケア
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
夏の終わりの肌トラブル、放置プレーしてない?日焼け・毛穴・乾燥ケアを
 暑い日が続いていましたが、ようやく秋らしい気候に。夏が終わって肌の変化に気づいたり「あれ、なんか老けたかも……」とショ...
ほんのり臭ってる? 40代の加齢臭対策に「ちょっといい♡」プチプラ3選
 40代を迎えると、自分の発するニオイが、ふと気になる場面も増えますよね。「あれ? なんだか臭いかもしれない……?」とい...
大正時代の化粧品!?「コスメ今昔」パック、オイル…美への憧れは一緒
 みなさんは、普段から手にしている化粧品の昔の姿を想像したことはありますか?  筆者は先日、クラブコスメチックス...