レズビアンオナニーLINEの相手は“ネカマ”美青年だった!#4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-03-04 12:26
投稿日:2023-02-24 06:00

レズビアンの大半はバイセクシュアル?

――A子さんを騙した件は許されることではありませんが、リクさんはつらい子供時代を送り、歪んだ精神を持ってしまったんですね。

「はい……聞いているうちに、可哀そうになりましたね……。それに、リクはとても興味深い話をしてくれたんです。会話は以下のようなものです。

――ユイを騙して悪かったけど、これまでに何人もの女性が、僕とリアルで会って、ホテルでセックスしたよ。自分をレズビアンと言ってる女性は多いかもしれないけど、大半はバイセクシュアルなんだ。ユイは違う? 生粋(きっすい)のレズビアン?

 その問いに、しばし私は考え込みました。

リアルで会うことを提案され

――私もバイセクシュアルだと思う。だって、リクと出会うまで、男の人としか付き合わなかったし……。同性に興味を持ったきっかけは、女子プロレスやレズビアン映画、宝塚観劇をして、ショートヘアのカッコいい女性にときめくようになったから……。スカートを履いたロングヘアの女性には全く興味がわかないの。

――女性が好きと言っても、どこかボーイッシュで男性的な面を持ち合わせている同性が好きなんだね。


――うん……。

 その後、リクから思わぬ提案があったんです。

――もし、ユイさえよかったら、会わないか? 僕はひげも生えていないし、体毛も薄い……。生理的にユイが嫌いな男ではないと思う。

 その言葉に、私の胸が熱くなりました」

自分にも責任があるから

――すごい展開になってきました。続けてください。

「リクの口調があまりにも真剣で……でも、不安はぬぐい切れなくて――。

 ただ、彼が心の闇を打ち明けてくれたことで、私も自分自身を冷静に見つめ直すことができましたね。騙されたのは、『マッチングアプリでのリスク』を重視しなかった私にも責任があると感じたんです。

 そして、リクに会おうと決心しました。

 普通の女性なら『騙された上に、会うなんてとんでもない』と思うでしょうが、私は違いました。言葉ではうまく言えないのですが、彼を救いたい気持ち……そして、互いにオナニーをした情熱的な時間が忘れられなかったのかもしれません」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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