リアルSEX!レズビアンマッチングアプリの美青年との快楽 #5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-03-03 06:00
投稿日:2023-03-03 06:00

これまでのあらすじ

 今や出会いの主軸となったマッチングアプリ。男女の出会いだけではなく「レズビアンの出会い」もあるという。

 今回、取材に応じてくれたA子さん(29歳ヨガ講師/独身)も、レズビアンのマッチングアプリで相手を見つけた一人だ。

 ロングヘアに和風美人のA子さんは、女子プロレスやレズビアン映画、宝塚観劇をきっかけに、同性愛にハマった。過去には男性経験もあるが、男性との性体験を経て、レズビアンになる女性も多いという。

 マッチングアプリでは、「奇麗めボーイッシュ系のタチ(男役)」の女性リクさん(33歳コスメ会社員)と出会い、意気投合。アプリ内のチャットルームからLINEへと移行し、A子さんは「ユイ」というハンドルネームで毎日連絡し合うまでになった。

 そして人生初のLINEオナニーを皮切りに、リクさんは乳房や性器の写真も送ってくるように。困惑するA子さんにダメ押しをするかのように、リクさんの横顔の写真が送られてきたのだ。

(これがリク……。うそ……想像以上にキレイ……)

 A子さんは息を飲んだ。

 ぼかしがかかっているが、紛れもないショートカットの美女。宝塚の男役や韓流アイドルそのものだ。

 身長172センチで細身のスタイルなら、モデルや芸能人としても通用する。

 これをきっかけに、互いの顔写真を交換し、さらには、A子さんはEカップの乳房の谷間の写真も送る流れとなる。

歪んだ行動に駆り立てた幼少期の過酷な体験

 そして、ついにはLINE電話でのオナニーが始まった。

 性器を弄(いじ)くりながら、ニチャニチャ……と響くアソコの粘着音をスマホで聞かせるという大胆な相互オナニー。A子さんがアクメに達したのち、信じられないことが起こる。

――ユイ、イッたよ。いっぱい出たよ。

 その声は紛れもなく男性だったのだ。A子さんは凍り付いた。

 一度は通話を切ったものの、勇気を出して再び電話をすると、リクさんは衝撃的な告白をする。

 自分は男性であること。幼少期の性的虐待がきっかけで、過去にも「女性と偽ったネカマ」としてレズビアンの出会いで数々の女性とセックスに至ったことを。

 ただ、A子さんに送ったボーイッシュな美女の写真は紛れもないリクさん本人だったのだ。

 リクさんは「美貌の持ち主」ゆえに、子供時代から性的虐待を受けた。しかも、虐待の相手は、母の再婚をきっかけに家族となった義理の姉2人だ。

 姉たちは美しいリクさんを女装させてはあざ笑った。見世物にされたあげく、姉の友達にもペニスを弄られたり、キスをされる屈辱的な子供時代を送った。

 初体験は中2の時。大学に進学した姉の女友達だ。半ばレイプ同然に童貞を失い、以後、日替わりで女友達が「性のはけ口」としてリクさんを犯し、2人の姉とも交わった。

(拒絶したら、この家を追い出される。母にも危害が及ぶかもしれない……)

 常に、義理の父と姉たちの顔色をうかがいながら暮らすリクさんに、精神的安全はなかった。

 屈辱的な体験が彼の精神を歪め、レズビアンのマッチングアプリで「ネカマ」として女性を翻弄する邪悪な行動へと向かわせたのだ。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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