冷凍でもOK! 網で焼くだけで美味しく簡単な「焼き甘エビ」

コクハク編集部
更新日:2019-06-11 21:35
投稿日:2019-06-03 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福井市の寿司屋「昌冨ずし」の楠さんにエビが主役の「焼き甘エビ」のレシピを教えていただきました。

何もしないうまさ

 大将は8人きょうだいの4番目。「兄弟は全員、広島にいて、商売人をやっているのは自分ひとり」と言いますが、明るいキャラクターは客商売に向いているようです。毎日バスで20分かけて通勤し、女将さんと一緒に店を切り盛りしています。

 そんな大将のお任せ料理を楽しみにして県外からも“常連客”がやってくる人気店ですが、最近はインターネットで調べて来店する一見さんも増えたそう。

 もっとも、メニューなしのお任せ料理となると、一見さんは戸惑うのではないでしょうか?

「皆さん、隣のお客さんが食べているのを見て、『これちょうだい』って言いますよ。それでいいんです」

 今回のメニューは甘エビをそのまま焼いただけで、飾り気も何もないです。味付けだって「何もつけない!」。それがおいしいんです。甘エビの殻がカリカリと香ばしく、尾まで全部食べられます。ぜいたくな一品です。

「家庭で作る場合は、冷凍の甘エビがスーパーで売ってるでしょ? 網を使ってガスコンロで焼くだけで十分においしい。ただし、レンジを使ったらダメですよ」

 家庭で焼く場合は、頭も付いたままでいいそう。甘エビの腹にある青い卵の部分が柿色に変色したら、ちょうどいい具合に焼けた合図です。身はほんのりと甘く、冷酒と一緒がオススメです。これは甘エビも冷酒も止まりそうもないです。

【材料】

・冷凍甘エビ
・網

【レシピ】

1. ガスコンロに網をのせ、その上に数本、甘エビを並べる。
2. 腹の青い卵が柿色に変色するまで、時々返しながら焼く。

本日のダンツマ達人…楠泰忠さん

▽くすのき・やすただ
 広島の呉出身。8人兄弟の4番目。父は大学教授だった。中学校卒業後、地元の寿司屋で見習い修業をし、18歳で大阪の寿司職人の協会に入会、見習いのうちから全国に派遣された。

▼昌冨ずし
 福井の食堂のオーナーが寿司屋に転向する際に迎えられ、「昌冨ずし」店長として27年間切り盛りした。その後、現在の場所への移転。同店のオーナーとなって23年目を迎えた。福井で寿司屋を営み50年になる。客は8割以上が県外からで、有名人も通う人気店。要予約だ。
福井市中央2―1―41
℡0776・23・7995
営業時間17~22時 水曜定休

(日刊ゲンダイ2018年7月12日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


アボカドのポケットにぽとーん♪ アボたま和風カルボうどん
 和洋中さまざまなレシピを紹介しているインスタグラムのフォロワー数はざっと17万8000。かくして各種メディアの記事執筆...
ぐっち夫婦 2019-09-18 15:18 フード
簡単“SNS映え”メニュー「イワシ缶のチーズ焼き~南仏風~」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
素揚げしたナスをたっぷり薬味と一緒に「ナスのタタキ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
まろやかな甘さが日本酒に合う「ニラとオクラの梅肉和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、暑...
キュウリをおしゃれに「キュウリとゴルゴンゾーラの前菜」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
安価な食材が大変身「牡蠣もどき」で手軽に楽しむ磯の風味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
めんつゆでチョー簡単&時短!アボカドと鶏ささみのナムル
 共働き料理家のぐっち夫婦がコクハクに初登場! 美味しくて簡単なレシピは必見ですよ! 記念すべき第1回目は、女性に人気の...
ぐっち夫婦 2019-09-18 15:16 フード
「水しゃぶ豚キムチ」お手軽低温調理でしっとりとした食感に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
おもてなしにもピッタリ「牛赤身ロティ~アボカドソース~」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・荻窪のフレンチ「Petit」の千葉良太さん...
「牡蠣の玉味噌焼き」フタ代わりに牡蠣のうま味を閉じ込める
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「さかなとお酒 うぉんたな」...
「ポルポ・エ・セーダノ」独特なタコの歯ごたえの秘密は?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のイタリアン「トラットリア ブカ・...
「塩フレンチトースト」ワインに合うオトナ味のパンペルデュ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・池之端の創作ビストロ「Cise」の宮武郁弥...
甘辛い味付けがやみつきになる「手羽中のコックオーヴァン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神保町のバル「Bal Marrakech」...
「マグロブツのニラ醤油和え」ひとひねりしたタレが美味しい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「酒井商店」の酒井英彰さんに、...
簡単だけど奥深い味「アンチョビー入りガーリックトースト」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のビストロ「スリジィエ」の山本延年さん...
カッテージチーズをかけるだけ…究極の「簡単カプレーゼ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...