女性向け風俗のコスパ#2…買ったのはイケる体と女の自信

神田つばき 女と性 専門ライター
更新日:2019-10-11 16:43
投稿日:2019-06-05 06:00
 女性用風俗は彼氏がいない人だけが利用しているわけではありません。でもそれって彼氏を裏切っていることになるんじゃない? 罪悪感はないの? バレたりしない? ぶっちゃけ彼氏とセラピスト、どっちが気持ちいいの? 「風俗にハマってます」という女性にいろいろ聞いてみました。

愛しているからこそ言えない“私、もっと充たされたい”

 里菜さん(仮名・30歳・アパレル勤務)が女性向け風俗を利用するようになったきっかけは、ラブホテルで見たAV。

「女優さんがバックでイキっぱなしになってて、あ~、私あんなになったことないよって。腰が抜けたみたいにグッタリしてるのに、男優がちょっと腰を振ると電気が流れたみたいに、またイッちゃう。よだれ流して、白目むいて。正直、うらやましかった……」。

 彼氏に“こんなふうになりたい”と言ってはみなかったのでしょうか?

「言えないですね……。愛情をたしかめあうためにセックスしているんだと思うので。そういうの求めたら関係が壊れちゃいそうな気がします」

 わかるわかる! 男の人って、彼女にそういうこと言われるとヘンに凹んだり、逆ギレしたりしかねません。俺がヘタだって言うのかとか、お前がそんなビッチだとは思わなかったとか、とにかくメンドクサイ。

 それ以来、こっそり“AV男優”“会える”“プレイ”“セックスの悩み”などを検索していた里菜さん、AV男優の出張ホストや性感マッサージがあることを知りました。

SEXのクセを直しイクこつを発見

行為中の力みが快感の邪魔をしていた!?

 半年以上も掲示板を見たり、お悩み相談にメールを送ったりして、ついにキャストとラブホで会ったときに発見がありました。

「体の力を抜いてって何度も言われたんです。私、セックスのとき無意識に体に力を入れてたみたいで。特に彼氏がペニスを入れてくると、がんばって力んで締めてました。そんなことする必要ないんだよ、と言われてビックリで……」

 お風呂であたためた体をアロママッサージ。うっとり身をまかせていると、いつの間にかアソコのマッサージがはじまっていました。ゆっくり、柔らかく、丁寧に……。

 アソコの隅から隅までまで、あたためて溶かすような感覚。完全に脱力したまま、気がつくと何度もイッていました。

「絶妙なんですよ。もっと激しくされたい、もっと中まで入れてほしいって思うギリギリのところを攻めてくる。そうなると体中が刺激を待ってしまって、どんどん敏感に、イキやすくなる。中も入り口近くと、真ん中の辺りと、奥のほうと感覚が違うってこと、はじめて知りました」

 変化に気づいたのは里菜さんの彼氏でした。

「里菜ちゃん、すごい。中がからみついてくる感じ、めっちゃ気持ちいい!」

 今にもイキそうに息をはずませる彼氏を見て、女としての自信がわきあがってきました。

ラブライフの質改善を相談できる!

「それまで必死にキュッキュと締めていたのがバカみたい。中が敏感になったから、彼氏のペニスが入ってくると、膣が勝手にギューーーンと締まるようになったんですよ。彼氏とのセックスの回数も増えました」

 そんなセックスライフを左右するような体験をさせてくれたキャストを好きになってしまうことはないのでしょうか? 

「セクシー男優とはいえ役者さんですから、体も引き締まってるし声もいい。でも、私にとってはセックスのクリニックみたいな存在。セックスの問題を治してくれるお医者さんってないですから」

 料金はふつうの女性専用風俗より高く、料金が5万、6万と、お高い人気のセクシー男優ほど予約も取りづらいそう。まさにスペシャルな存在。

 里菜さん、今は利用していませんが「またセックスのことで悩んだら行きます」。いざという時のかかりつけ医、と考えているようです。

(次回に続きます)

神田つばき
記事一覧
女と性 専門ライター
離婚と子宮ガンをきっかけに“目がさめて”女性に生まれたことの愉しみを取り戻すべく、緊縛写真のモデルとライターに。私小説「ゲスママ」、イベント「東京女子エロ画祭」「親であること、毒になること」などを企画。最近は女犯罪者や緊縛表現者に関するZINEの制作・販売を開始。Xnoteblog

関連キーワード

エロコク 新着一覧


憧れの有名女優の夫を寝取った女性の“驚きの理由”とは…#1
 人の数だけドラマがあり、同時に嫉妬も憎しみも、それ以上の愛や執着もあるのだとしみじみ感じます。前回の「主婦レズビアン」...
蒼井凜花 2019-08-26 12:22 エロコク
男女に聞いた「女性のアンダーヘア事情」どこまで処理する?
 女性のみなさん、アンダーヘア、つまり陰毛の処理はどのようになさっているでしょうか。  10年くらい前まではみんな...
アブノーマルプレイ初心者へ…細いボディーが優秀な相棒に
 コスメブランドが1シーズンに数種類のカラーの口紅を出すように、ラブグッズの世界にもシリーズ展開しているブランドがありま...
桃子 2019-11-12 04:43 エロコク
3Aを求める他力本願な自己実現女が騙される救世主男子よ
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
“ママ活”マンガ 男性用と女性用を読み比べたら全然違った
「ママ活」という言葉が盛んに使われるようになったのは、2018年後半頃から。そこから半年ほどを経て、いよいよ「ママ活」を...
内藤みか 2020-05-20 11:23 エロコク
女性器リノベに投資する女たち#2…小陰唇縮小術の費用と中身
 日々鏡で顔を見ない女性はほとんどいないと思いますが、「自分のアソコを毎日見てチェックしている」という女性もまたほとんど...
内蔵されている“舌”が高速で…あっという間に昇天してしまう
 今年一番、勢いのあるメーカーといわれているのが「P×P×P」。ポップなデザイン&パッケージとお手軽価格とで、ネットショ...
桃子 2019-11-12 04:43 エロコク
全SNS利用者が読むべき太宰治に学ぶ【恥】リスクヘッジとは?
 48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイットボーイというよ...
女性器リノベに投資する女たち#1…最も多い“小陰唇”の悩み
 20~40代のOLのうち60%近くの女性が、自分の性器の形状にコンプレックスを感じている、という出版社の調査がありまし...
じんわり穏やかな快感…欧米で流行の“あてがう系”ローター
 一見するとPC用品? 昨今のラブグッズは“いかにも”なものがどんどん減っていますが、これはその中でも群を抜いてグッズら...
桃子 2019-11-12 04:42 エロコク
プラトンで分かる 2500年ぶりに令和に蘇った【エロス】とは
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋。男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイット...
男心の大事なポイントは「アダルトビデオ」が教えてくれます
 映画観放題の動画配信サービスはいくつもありますが、実はアダルトビデオ観放題の配信サービスも存在しています。なかには月額...
内藤みか 2019-07-18 06:00 エロコク
“セックスをすると綺麗になる”は本当か? 理学療法士が検証
「セックスをすると綺麗になる」そんな話を耳にしたことはないでしょうか。実際のところどうなのか、なぜ綺麗になるといわれるの...
山本茜 2019-08-14 16:06 エロコク
気づけば奥にまで…初めての女性にもオススメな“植物的”形状
 ずっと以前に読んだ官能小説で、女性主人公が常夏の異国で出会った年下男性の“彼自身”について、「細長くて、植物のような」...
桃子 2019-11-12 04:42 エロコク
蜜月編<2>言いまつがい【滑舌悪いVS耳遠い】頂上決戦
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。...
自意識を吹き飛ばす シャイな女性が目覚めた“見られる”快感
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-07-11 18:00 エロコク