慰謝料を払う覚悟はある不倫妻 それでも夫の離婚宣言に“無反応”なワケ

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-04-29 06:00
投稿日:2023-04-29 06:00

夫が騒いだところで「だから、何?」

「彼はまだ若いから、今は私にのぼせ上がってくれていますけど、私は彼と結婚する気はありません。だから離婚も急いでいないし、まぁなるようになればいいかなと。

 夫は夫で、たぶん私の浮気の証拠でも集めていて、離婚のときにそれを出せば有利に離婚できるくらい考えていると思います。だけど浮気の慰謝料なんてたかが知れているし、いざそうなったら慰謝料を支払うくらいの覚悟はあってやっていることですから。

 夫はサイコパス気質だから、なんでも機械的に考える人ですけど、人の気持ちってそういうものだけじゃないじゃないですか?

 私は夫とのことで彼には迷惑をかけないようにするつもりだし、彼が居てくれることでサイコパスな夫との結婚生活をなんとか耐えているところがあるので、夫が仮に不倫だなんだってギャーギャーと騒いだとしても、“だから何?”って感じなんですよ」

夫の性格のせいで夫婦は壊れた

 夫婦が抱えている問題と自分が不倫をしていることは直接的には関係なく、楓さんは「夫婦が壊れたのは、私の浮気が原因じゃなくて、夫の性格のせい」だと捉えています。

「サイコパスな男性との共同生活って、本当にしんどいですよ。正直なことを言うと、夫が『離婚したい』って言ってくれたときに、内心でガッツポーズをしました。だけど離婚の話がまったく進まないんですよ。

 私は今すぐに離婚しても離婚しなくても、どっちでもいいんですけど、夫と一生を添い遂げるのだけは勘弁なので、もうそろそろきちんと夫婦関係を終わりにしたほうがいいだろうなとは思います。

夫と離れられるならなんでもいい

 夫はなんでも損得勘定で考える人ですからね、自分にとって“いい形での離婚”をすることにこだわると思うんですよね。私は、なんでもいいんですよ。世間体とか興味ないし、夫と離れられるなら、どんな形の離婚でも構わないんです。

 ただ、そんな夫のために自分からエネルギーを使ったり、無駄な労力を提供したりするのは嫌なだけ。だから早く夫が離婚の条件をまとめてくれて、私がそれに合意をすればいいっていうところまで来てくれないかなぁって。

 そうすれば、私は最小のエネルギーで夫と離婚できるじゃないですか」

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


お見合い結婚と恋愛結婚の違いは?メリットとデメリット比較
 “お見合い結婚”と聞くと、親が結婚の相手を決めるような封建的な結婚をイメージしがち。しかし、現代の日本のお見合い結婚は...
恋バナ調査隊 2020-11-03 06:00 ラブ
新卒で付き合った3歳上の同僚彼氏には別居中の奥様がいた。
「結婚できるとは思っていなかった」「結婚願望がなかった」。そんな40歳オーバーの男女が結婚に至った経緯とは――。インタビ...
内埜さくら 2020-11-10 19:02 ラブ
背が高い女性への男性の本音! 逆身長差カップルってどう?
 背が高い女性って、すらりとしていてかっこいい印象ですよね。でも、中にはその身長をコンプレックスに感じている人もいるでし...
恋バナ調査隊 2020-11-02 06:23 ラブ
未練あるカレと復縁するために! 冷却期間に自分磨きを
 カレから別れを切り出されたり、別れを匂わされると心臓がバクバクして何も手につかず、「別れたくない」と必死にアピールしち...
若林杏樹 2020-11-02 06:16 ラブ
彼の浮気をやめさせる5つの方法&やってはいけないNG行動!
 彼氏が「浮気している」と気づけば、誰だってショックを受けます。同時に、「なんとかして、浮気をやめさせたい」と思うのでは...
恋バナ調査隊 2020-11-01 06:00 ラブ
恋愛恐怖症も攻略!職場の気になる彼と手堅く仲良くなる方法
 突然ですが、聞いてください。私は今年から社会人になった者です。過去に彼氏に浮気をされて大修羅場の末、別れたことがありま...
神崎メリ 2020-11-01 06:00 ラブ
「妻の母は毒親だった…」義母の過干渉に頭を抱える夫の苦悩
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-11-01 06:01 ラブ
「夫か母か選ぶ日が来るかも…」双方の不仲を知る妻の胸の内
「冷酷と激情のあいだvol.17〜夫編〜」では、妻の母親からの毒親的な過干渉に頭を抱える男性・Aさんの本心をご紹介しまし...
並木まき 2020-11-02 06:25 ラブ
「何を考えているか分からない彼」を落とす3つのテクニック
 男性と恋愛していると、こんなふうに思ってしまうことはありませんか? 「何を考えてるのかわからない」「男心は謎すぎる…...
ミクニシオリ 2020-10-31 06:00 ラブ
100均の女物のパンツをこっそり履いているエリート夫の正体
 結婚してからわかる相手の本性。同棲をしばらくしていたから大丈夫!というものではありません。入籍する意味合いは思うより深...
山崎世美子 2020-10-31 06:00 ラブ
LINE未読スルー後の対処法!“最後のLINE”で判断を
 好きな人からのLINEの未読スルーって、ずっと気になりますよね。そもそも今の時代にスマホを全く見ない日が数日も続くなん...
恋バナ調査隊 2020-10-31 08:18 ラブ
LINEでのデートの誘い方! 成功率を上げる6つのポイント♡
 初めて男性をLINEでデートに誘う時って、「断られたらどうしよう」と、すごく緊張しますよね。そんな時には、成功率をアッ...
恋バナ調査隊 2020-10-30 06:00 ラブ
「なんか違う」が増えていく…行きすぎた恋の減点法にご注意
 女性の恋は「減点方式」だといわれています。一般的にアプローチを受ける側である女性は、複数の選択肢から選ぼうとすると減点...
七味さや 2020-10-30 06:00 ラブ
コロナ禍でも不倫が終わらなかった女の3つのしなかったこと
 コロナ禍で、驚くほど多くの不倫カップルが会うことができなくなり、そのまま別れに至りました。そんななか、今でも仲が続いて...
内藤みか 2020-10-29 06:00 ラブ
“恋の寿命は3年”を覆す!「好き」がずっと続く7つの方法♡
「恋の寿命は3年」って、よく言われますよね。実際、今感じている新鮮な気持ちを3年経った頃にも感じていられると断言できる人...
恋バナ調査隊 2020-10-28 06:00 ラブ
交際して1年半、46歳での再婚は「合う」から決めたんです。
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男...
内埜さくら 2020-10-28 18:28 ラブ