「僕が女風で働くなんて」美青年セラピストの告白、性のドクターとして…

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-08-26 16:25
投稿日:2023-05-26 06:00

20歳で童貞喪失

――ジンさんの一途な思いが伝わったんですね。

「好きなことに対しては、周りを気にせず突き進むタイプですね。ただ、先ほども言ったように、先生は人気のダンス講師だったので、しばらくは内緒で付き合っていましたね。

 特に男子メンバーは、T先生に尊敬と恋心を抱いている仲間も多く、『気をつけながら付き合おうね』と、一人暮らしの先生のマンションで逢うことが多かったですね。その後、先生が僕の『初めての女性』になりました。20歳の時です」

彼女のお陰で男になれた

――意外です。もっと早熟だと思っていました。

「確かに……。女風で働く男は、早熟でませていると思われるかもしれませんね。もともと僕はSM文学に刺激を感じる傾向はあったのですが、性の知識は無くて……彼女に手ほどきをされたというのが本当のところですよ。

 32歳になった今、当時を振り返ると、先生にとって僕は相当な『子供』だと苦笑ものですが、彼女のお陰で男になれたのは事実です。

今でも尊敬や感謝の思いは変わらない

 彼女とは2年ほど付き合って別れましたが、今でもT先生への尊敬や感謝の思いは変わりません。その後はダンスをやめて、陸上に専念しました。でも、アスリートの選手生命は短いですからね。とある陸上の大会でトップの成績を収めたのち、引退を決意しました」

 そしてジンさんはセラピストになるべく、数々の経験を積んでいく。セラピストとしてのエピソードは次回、お伝えしたい。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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