復讐劇、開幕!同級生の女に“猫ババ”された元カレパパ友と寝室へ #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-07-28 10:39
投稿日:2023-07-21 06:00

娘同士が仲良くなれば

 私は娘をダシにしました。母親として最低と思われるでしょうが、私の夫が出張の多い部署に異動になり、セックスレスも相まって、情緒不安定に陥って……。時々、アンナに苛立ちをぶつけるようになったんです。

 それに、娘同士が友達になってくれたら、ユウキと会う口実もできますものね。案の定、優しいユウキは、

――もちろんだよ。引っ越したばかりで、ユリに友達ができるか不安だったんだ。

――ありがとう。ちょっと待ってて。

 私は自室にいるアンナを呼び、教室に招き入れました。オモチャで遊んでいるユリちゃんのそばに連れて行くと、

――ユリちゃん、うちのアンナと遊んでくれるかしら。ほら、アンナ、ユリちゃんにご挨拶は?

 アンナがにっこり笑うと、ユリちゃんも笑顔でご挨拶をして、2人でブロックやパズルなどで遊んでいましたね。

さりげなく妻の様子を聞き出すと…

 しばらくユウキと昔話をしながら、LINEのIDの交換もしました。

――そういえば、ヨウコは今何カ月目?

 さりげなく2人目を妊娠中のヨウコの話をしたんです。

――4カ月目かな。

――そう、あと1カ月ぐらいで安定期ね。でも、しっかり者のヨウコのことだから、家事や育児も手を抜かずちゃんとやっているんでしょうね。

 腹の奥では黒々とした思いを抱えながら、私はヨウコを褒めました。もちろん、彼の反応を見るために。

 すると嬉しくなるような答えが返ってきたんです。

――いや……実は、2人目の妊娠では、些細なことでもイライラするようになって、ユリにも当たり散らしてね。で、今日も『ユリと散歩に行ってくる』と言って避難させてあちこち歩いていると、このリトミック教室を見つけたんだ。ユリの妊娠の時は安定していたのに、驚いているよ。

――まあ、大人しかったヨウコが……信じられないわ。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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