復讐劇、開幕!同級生の女に“猫ババ”された元カレパパ友と寝室へ #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-07-28 10:39
投稿日:2023-07-21 06:00

これまでのあらすじ

 出産を機に自宅でリトミック教室を始めたアミさん(仮名・31歳リトミック音楽講師/既婚)。ショートボブヘアの似合うフレッシュな印象の彼女は、自らを「肉食女子」と分析する。

 運命のいたずらか、経営する教室の説明を聞きに娘と来た男性は、アミさんの元カレ・ユウキ(仮名・31歳スポーツジム勤務/既婚)だ。

「初めての男」との再会に心が浮き立つアミさんだったが、彼の妻が高校時代の同級生と判明し、アミさんの復讐心に火がついて……。

 気になる続きの前に、第1話はコチラからお読みいただけます。

同じ苦しみを味わわせたい

――思わぬ元カレとの再会、そして彼の妻が高校の同級生だったと知り、アミさんの胸には復讐心がこみ上げてきた。続きをお聞かせください。

「今、思い出しても腹立たしいですね。高校時代『ユウキ君と付き合うことになったの~』と皆に打ち明けた時、一番喜んでくれたのが同級生のヨウコ(仮名・31歳主婦)だったんです。

 私とは正反対の物静かなタイプの子。その割には要領よく立ち回り、教師からのウケもよかったですね。それぞれ違う大学に進学しても、ユウキとの付き合いは続いていたのですが、ある日『好きな子ができた』と彼にフラれて……。しばらく人生最悪の日々を過ごしたんです。

 知人が『ユウキとヨウコが付き合っている』と教えてくれた時は驚きました。私がユウキにフラれたのは、ヨウコの存在も影響していたと思うと、当時の悔しさと悲しみがよみがえって、どす黒いものが腹の底に渦巻きました。

(同じ苦しみをヨウコにも味わわせたい)

復讐心から一つの提案を

 で、以下のように提案したんです。

――ねえ、娘さんのリトミック教室のお月謝、昔のよしみで少しだけ割り引くわ。

――え、いや……申し訳ないよ……。

――大丈夫。引っ越し祝いだと思ってほしいの。ただ、他の生徒さんには内緒でね。

――あ、ありがとう。

 ユウキは素直に頭をさげてくれました。申込用紙に書かれた内容から、一緒に来た娘さんの名前はユリちゃん(2歳)。うちの娘より9カ月ほどお姉さんですが、同学年と判明。

――その代わり、ユリちゃんにうちの娘・アンナとお友達になってほしいの。うちの子、ちょっと人見知りで……。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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