KALDI不動の人気NO.1白ワインの実力を調査! あっ失敗しちゃった…?

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2024-01-17 06:00
投稿日:2024-01-17 06:00

2024年もお安くおいしいワインを

 年越しそばにおせち料理、お雑煮など、年末年始の「和」の味わいを満喫して、そろそろザ・洋食的なクリーム系のものを欲していませんか!?

 私はこの時期になるとホッと一息、身も心も満たしてくれるクリームシチューやグラタンを無性に食べたくなります。

 こってりクリーム系には白ワインを合わせるのがベターですが、白は白でも種類がありすぎて何を買えば良いのかイマイチよく分からない! というアナタ様…。

 2024年も『お安くおいしく♪』をテーマにお届けするこのコラムとともに、素敵なワインライフを送りませんか♪

KALDI不動の人気NO.1白ワインの実力は?

 まずは、お財布にも超やさしくて、最強にクリーム系料理に合う大人気の1本をご紹介します。1000円札を出してもお釣りがくる、コスパ抜群と評価高い商品がコチラ!

 KALDIで10年以上、不動の人気NO.1を誇る『レッドウッド シャルドネ』。お値段は税込767円!

 ブドウ栽培の盛んなアメリカ・カリフォルニア州の大地で造られたシャルドネ種が主体の白ワインです。

「長らく人気NO.1なのって、ただ単に安いからだけでは?」とも思いましたが、味わいはいかほどか…。

 グラスに注がれたワインは、私の想像よりも濃くはなく、やや淡めの透明感ある美しいレモン色。

 よく熟れたグレープフルーツやリンゴ、白桃、パイナップルなどのトロピカルな果実香に、蜂蜜やバター、そしてスモーキーな樽の香りが広がり、「これぞカリフォルニアのシャルドネ!」と言わんばかりです。

あっ失敗しちゃった…?

 肝心なのはここから…。

 6℃くらいのよく冷えた状態で口に含むと、酸味がやや強めで青く若いニュアンス。まぁコレはコレでお好きな方も多いと思いますが、先ほどの香りから“新世界のコッテリめ”を期待していた私は「あっ失敗した…ジューシーじゃない…」と思い、少し時間を置いて約8℃~10℃の状態で飲んでみると…。

 キターッ!!!

 熟したフルーツ感を全面に出しながら、あとからふくよかなやさしい甘みとコク、爽やかな苦味も追いかけてきます。樽から生まれるバニラのフレーバーも広がり、このお値段にしてはかなり旨い…。いや、相当優秀! KALDIが長年ラインナップに入れている理由、納得です。

失敗しないペアリングの法則

 お料理って素材の噛みごたえやソースの粘性など、いろんなテクスチャーを持っていますよね。

 ペアリングは、この「料理のテクスチャー」と「ワインのボリューム感」を揃えるのがポイントです。

 グラタンやクリームシチューなどとろみのあるソースは、口の中でまとまりつく量が多くなり重く感じるので、ワインも重厚感や凝縮感のあるものを合わせるとマッチします。

 さらにクリームソースのボリューム感との相性は、この白ワインのような「甘さやコクが強めのフレーバー」に最強に合う! つまり料理の重さ(油脂分、旨味、甘味、粘性)に対して、ワインが軽すぎても重すぎてもNG。

 どちらの重さも合わせるという一体感が、素晴らしいペアリング=マリアージュ(「結婚」の意♡)へと導いてくれるのです。

アナタ様の心と身体に…

 もっちりしたコッテリ系のクリーム料理と、リッチな味わいのシャルドネを、ぜひ一緒に食卓へ…。

 まだまだ寒いこの季節、アナタ様の心と身体にあったか~いシアワセを運んでくれるに違いありません♡

(※本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります)

  ◇  ◇  ◇

 このたびの石川県能登半島を中心に発生した地震において、被害に遭われた方に、この場をお借りして心よりお見舞い申し上げます。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


「叩き長芋と酒盗の磯辺巻き」日本酒好きにはたまらない!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
刺し身を使った簡単アレンジ「カツオとウドのなめろう」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学の居酒屋「件」の川辺輝明さんに、居...
「つぶしなます」盛りつけ前に指でギューッとつぶすのがコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ウ...
ホクッとプリプリ「そら豆とエビのクリームチーズ和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
白ワインと一緒に「ソーセージとクレソンのペペロンチーニ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は山形・鶴岡のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥...
「イワシのリングアータ」脂の乗った身をサッパリといただく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の隠れ家イタリアン「ピノサリーチェ」の...
自家製の万能ダレが食欲をそそる「手羽先の甘だれ炒め煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
「アジのパクチーなめろう」和の肴とパクチーの意外な好相性
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のカレーバー「ヘンドリクス」の若林剛...
春の味覚「ホタルイカとカブのマリネ」はひと手間でプロの味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ」の市川路朗さんに...
使う食材は2つだけ「菜の花のからし和え」は春らしさ満開!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の老舗和食店「はち巻岡田」の岡田幸造さ...
「イカ海鮮水餃子」出汁たっぷりの卵と海鮮の甘さがピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前の中華料理店「チャイナサーカス」の劉...
スパイシーさが新しい「カツオと山芋のスパイスオイル和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のカレーバー「ヘンドリクス」の若林剛...
「カキのワイン蒸しトマトサルサ添え」濃厚なのにサッパリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ」の市川路朗さんに...
あっさり「ベーコンと玉ネギの和え物」は箸休めにうれしい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・末広町の和食店「神田明神下みやび本店 」の...
新潟の伝統調味料がいい仕事する「タコとかんずりベーコン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は山形・鶴岡のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥...
「菜の花の昆布締め」染み込んだ出汁とほんのりした苦み
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「酒井商会」の酒井英彰さんに、...