「推し活の私が韓国男子と交際?」アラフォー女性が告白 #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-09-03 13:55
投稿日:2024-04-12 06:00

推し活に専念

――結婚を考えていた男性との別れ…おつらかったですね。

「はい…。ですから、『もうリアルな恋愛はこりごり。結婚もしない』と、決して手が届かないアイドルを応援する『推し活』に徹するようになったんです。BTSやセブチ(SEVENTEEN)、スキズ(STRAYKIDS)など箱推しです。

 見返りを求めない推し活って、決して傷つかず本当に幸せで…。今日も彼らが生きていて、元気に活動している姿を見るだけで私も頑張れる…そんな感じです。

 推し友とコンサートに行ったり、新大久保の韓国グルメを楽しんだりと充実していました。グッズ代やチケット代はかかりましたが、『これで幸せを買っている』と思えば高くはありません。でも、そんな私に転機が訪れたんです。

知り合いの奥様が新大久保で韓国料理屋を

 仕事で付き合いのあった男性編集者と飲んだ際、彼の奥さまが韓国人女性で、新大久保で韓国料理屋『M』をオープンしたと知らされたんです。

 韓流好きの私は、新大久保に行くたびMに通うようになりました。サムギョプサルやチヂミ、チャプチェがおいしくて、自家製キムチも最高。

――ママのお料理、どれもおいしい。私ね…韓流男性が好きなの。整った顔立ちにスタイル抜群で筋肉質。一糸乱れぬキレッキレのダンスを観ているだけで女性ホルモンがドクドクよ(笑)。

 ある日、私は酔った勢いでカウンター越しのママに、韓流ファンであることを告げたんです。

ママと朝まで恋バナ

――知らなかったわ。愛香ちゃん、恋人は?

 他の客が引けたせいで、ママは焼酎をサイダーで割って私の恋バナに付き合ってくれました。

――大失恋してからリアルな恋愛はこりごり…もう、恋人は作らないって決めてるの。

――そんな…可愛いのにもったいないよ。いい男を見つけて、元カレを見返してやんなきゃ。

――ふふ…素敵な韓国人だったら、私も考えるんだけど…。

 その日はママと朝まで飲み明かしました。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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