ワインもここまで本格派!? 「RAMEN MATSUI」で五臓六腑に沁みる2杯を

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2024-06-05 11:12
投稿日:2024-06-05 06:00

仏ロワール地方のナチュール、その味は?

 座るや否や、まずラーメンより一足先にワインがやってまいりました。しかもワインバーを思わせるような本格的なグラスで、女将のワインサーブもこれまたスマートで美しい…。

「本日の赤ワインは、フランス・ロワール地方のガメイ主体で造られたナチュールワインです」

 ん? ここはホントにラーメン店なのか!? と疑っちゃうくらい綺麗で落ち着いた雰囲気の中、ワインを一口ゴクり…うまい♡

 イチゴやラズベリーなど赤系果実のチャーミングな香りが中心で、豊かな酸味と穏やかな渋味が特徴のスムースな一杯です。

 ちなみに「ナチュールワイン」とはブドウのポテンシャルを引き出す丁寧な栽培やきちんとバクテリアコントロールされた醸造をしつつ、地球環境にもやさしいワインのこと。

 とっても軽くてキメ細かい飲み口なのでスイスイ飲めちゃうところですが、そこはラーメンが登場まで我慢我慢…笑。

 食欲そそるスープの香りに包まれながら、ラーメンが出来上がりを待つ至福たるや…高揚感MAX状態です。

特製醤油、降臨!

 ワインがサービスされてから、5分ちょっとでしょうか、キターーー!!!

 なんて洗練されたビジュアルなんでしょう!!

 透き通ったスープ、美しい麺、その他具材の配置もまさに”映え”…。

 そしてその具材の多さにも歓喜! 鴨ロース、豚肩ロースの焼豚、ワンタン、味卵、小松菜、メンマ、白髪葱とスペシャル感がすんごい!

 ってことで、まずは、丹波黒どり、シジミ、羅臼昆布、純米酒などから丁寧にお出汁をとった和風醤油スープから…。めちゃくちゃ沁みる! うますぎる!!

 しっかり舌の上でコクを主張しつつも奥深くやさし~い味わい。

 そして麺をチュルっと…うーん、悶絶。笑

レアの鴨ロースに赤ワインを一口…

 唇をなめらかに通り抜けていくツルツル感、噛んだ瞬間の弾力、そして小麦粉本来の旨味。この悶絶級においしい麺は京都の有名老舗製麺所「棣鄂」から取り寄せたもの。なんでも、小麦の種類や切り方など試行錯誤しながら、出汁であるシジミの味を一番持ち上げてくれるこちらの麺に辿り着いたそうです。

 レアの鴨ロースをパクリ。噛むほどに上品な脂がジュワ~っと広がり…ここで赤ワインを一口。

「完っ璧!!!」

 醤油スープが染み込んだ鴨の豊かな旨味と脂がワインとおいしく重なり、目を閉じて味わいたくなるほど♡

「ラーメン×ワイン」は大アリでした!

 もちろん柔らか~いレア焼豚にもトロットロのワンタンにも、言わずもがな感動するほど旨味のある麺自体にも醤油スープにもワインがやさしく寄り添い、決して出しゃばることなく各々の素材の良さをさらに引き立ててくれる最高のペアリングに。

 五臓六腑に沁みわたる「ラーメン×ワイン」の“2杯”にすっかりハマった私。当店女将お勧めの「特製煮干×ピノ・ノワール」のペアリングも、近日中に試さずにはいられない私なのでした♪


「RAMEN MATSUI」
address:東京都新宿区四谷4-25-10 ダイアパレス御苑前B-2

定休日や営業時間等はお店のInstagramで確認を。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


最初の一品に「そら豆アンチョビーバター ホタルイカのせ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・代官山のビストロ「Äta(アタ)」の掛川...
「つくねピザタン」ピザとグラタンのいいとこ取りメニュー!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・荻窪の立ち飲み居酒屋「上荻一丁目酒場」の...
「マスカルポーネおかか」和の食材にクリームチーズが合う!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・荻窪の立ち飲み居酒屋「上荻一丁目酒場」の...
手軽に作れる「おつまみチャーシュー」極限まで工程を簡素化
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・荻窪の立ち飲み居酒屋「上荻一丁目酒場」の...
「ピーマンサラダ」もちもち&シャキシャキ感のマリアージュ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・荻窪の立ち飲み居酒屋「上荻一丁目酒場」の...
隠し味はマヨ!「ミンチ入り蓮根饅頭」驚きのふわふわ食感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「牛肉割烹 汐華」の五味誠治さんに...
「和牛西京漬け」同行カメラマンの口から思わず漏れたひと言
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「牛肉割烹 汐華」の五味誠治さんに...
リピート率No.1「ミノ唐揚げ」 サクッと食感と独特の風味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「牛肉割烹 汐華」の五味誠治さんに...
食べるスープ!「豚肉と春雨・豆腐のピリ辛酸辣小鍋仕立て」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・葛西の「大衆割烹 大菊」の大羽昌美さんに...
レンジで簡単に作れる「木綿豆腐の干しエビ刻み高菜和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・葛西の「大衆割烹 大菊」の大羽昌美さんに...
「海鮮ゴマダレ醤油漬けユッケ風刺し身」ひと手間で別次元!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・葛西の「大衆割烹 大菊」の大羽昌美さんに...
「しらすラーパーツァイ」煙が出るくらいグラグラのごま油を
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・六本木のしらす料理専門店「土佐しらす食堂...
「しらすとたらこのアヒージョ」締めにオイルをご飯にかけて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・六本木のしらす料理専門店「土佐しらす食堂...
「ナポリそば」麺は茹でずにレンジでチン!パスタよりも簡単
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・上野の沖縄そば店「みやら製麺」の宮良隆生...
「フーチャンプルー」隠し味はお酒!麩がつるっとふわふわに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・上野の沖縄そば店「みやら製麺」の宮良隆生...
「モズクの天ぷら」ふわっとした衣に感動!独特の食感のワケ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・上野の沖縄そば店「みやら製麺」の宮良隆生...