「このメシ、なんでこんな味になるの?」結婚7年の集大成、モラハラ夫との離婚を急ぐ43歳妻

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-07-06 06:00
投稿日:2024-07-06 06:00

先輩の言葉で我に返る

 しかし最近になって、佳奈さんのアルバイト先の先輩から「それってモラハラなんじゃない?」と言われたことで、自分の夫が世間一般の夫よりもモラハラ気質であることを確信したと言います。

「モラハラ夫って言葉をよく聞くようになったのって、つい最近じゃないですか。

 それまでは私が被害者だってことにすら、私自身が気づいていませんでした。

 アルバイト先の女性から、我が夫みたいなのをモラハラ夫っていうんだと教えてもらって『そうだったのか!!!』という感じでしたね。

 だからこれまでは娘のためにも『私さえ我慢すればいいんだ』と、なんとか波風が立たない家庭を維持しようとしていたのですが、もうその必要はないかなって思って…」

 夫との生活に強い疲労感を覚えていた矢先に、アルバイト先の先輩から「離婚も視野に入れたほうがいい。モラハラは治らないから」ともアドバイスされたとのこと。

一時的な感情じゃない

「それで、私の気持ちは一気に離婚へと傾きました。

 一時的な感情ではなく、7年間の集大成として離婚をしたいって感じです。私の覚悟は決まっています。

 ところが…、夫がですね、私が『あなたのモラハラを理由に離婚をしたい。慰謝料と養育費を払ってください』と言っているのに、まったく聞く耳を持たないんですよ!」

 だんだんとイライラした口調へと変わってきた佳奈さんは、夫が離婚の話し合いに応じないことに対して、今は大きなストレスを感じているとのこと。

 協議離婚ができなければ調停や裁判も辞さない覚悟ですが、問題はモラハラの証拠が少なすぎると感じている点にあると話します。

調停や裁判は心細い

「モラハラの証拠集めをしたくても、今や夫とはほぼ別居状態で、私は娘と一緒にほとんどを実家で過ごしています。

 だから夫との同居中に、もっとモラハラの証拠を集めておけばよかったんですけど、手元にあるのは数少ないLINEのやりとりくらい。これじゃあ調停や裁判をするには、ちょっと心細いな…っていう気がしているんです。

 だからこそ、できれば協議離婚できっちりと終わりにしたいんですよね。それで、正直なことを言うと、今の私は焦っています。

 夫には『モラハラの証拠は、わんさか集めてある』って伝えてありますが、本当はそこまでの証拠はないから…。

 協議離婚でさっさと離婚できるのが理想ですけど、このままだと厳しいのかなって不安も大きくなっているんです」

  ◇  ◇  ◇

 離婚を急ぐ佳奈さんに対し、離婚をする気がなさそうなカズマさん。

 夫婦感のすきま風が強風になりつつある状況において、夫は現状をどのように捉えているのでしょうか。実は、妻の主張とはまったく異なる認識でいることがわかりました。次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


男性の「ちょっと距離を置こう」は何日? 結論を急ぐ女性へ
 お付き合いをしている男性からの「ちょっと距離を置こう」の言葉。「いつまでって何日!?」と、つい問いたくなりますよね。そ...
孔井嘉乃 2019-04-11 06:28 ラブ
【渋谷編・上】“いきなり恋人”からカジュアルに宗旨替え!
 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高ま...
高輪らいあん 2019-04-22 23:05 ラブ
男の褒め言葉「かわいい」は「ブスじゃない」と同義だった
 合コンなどの前情報では、女性が「かわいい子を連れていくね!」と言っても、信じない男性が多いと聞きます。「女の言う“かわ...
並木まき 2019-04-08 01:48 ラブ
なかなか恋愛モードに入れない干物女子は“匂い”から入ろう
「最後に付き合ったのいつだったっけ?」  ある調査では彼氏が現在いない女性のうち、なんと40%以上が5年以上彼氏が...
しめサバ子 2019-04-15 03:04 ラブ
40代が危険…“そこそこオバサン”に愛想尽かし離婚を望む男
 最近、立て続けに晴れ晴れとした顔で「離婚したんです」と打ち明けてきた40代男性たちと話す機会に恵まれました。  ...
並木まき 2019-04-09 06:28 ラブ
永久保存版 「意識高い系男子」とうまく付き合う5つの方法
 さて、なにかと話題の意識高い系男子。サイバー〇ージェントや、リク〇ートなどの“超一流企業”によく生息し、目線の高さ、将...
しめサバ子 2019-04-20 00:17 ラブ
30代からの恋愛…理想の男性に出会うためにすべきことは?
 働く女性が多くなった今、結婚年齢もどんどん上がり、アラサー、アラフォーでも婚活はこれから!という方は増えていると思いま...
しめサバ子 2019-04-06 03:25 ラブ
堕ちやすい罠…夫の浮気でメンタルを壊す妻がやっていること
「夫の浮気」が発覚したとき、うまく対処して被害を最小限に食い止められる妻と、立ち回り方を誤り、さらなる悲劇へと進む妻がい...
並木まき 2019-04-07 07:17 ラブ
婚活とは食べログ3.1くらいの隠れた名店を探すことである
 今回は、グルメのお店探しと婚活の共通点についてお話しさせていただきます。  新しいお店を探す時、すっかり定着した...
しめサバ子 2019-04-12 05:48 ラブ
恋愛中のLINE「既読スルー」が気にならなくなる3つの方法
 恋愛中の「既読スルー」って厄介なものですよね。自分が「?」を投げかけているのに返信が来ないと1日中もやもやしてしまった...
孔井嘉乃 2019-09-11 06:39 ラブ
結婚相談所で探すべきは…経営者好き女子にオススメの理由
 婚活の“最後の砦”といえば「結婚相談所」。男女ともに結婚願望が高まっている人が利用するため、成婚率は上がりますよね。 ...
しめサバ子 2019-03-31 05:53 ラブ
結婚すれば離婚も苦労 「疫病神でしかないダメ男」特徴3つ
 婚活を意識していらっしゃる読者のみなさまのなかには「もう、こうなったらダメ男でもいいから、とりあえずゴールインしちゃい...
並木まき 2019-03-28 06:12 ラブ
本気で理想の相手と結婚したい女性のための「SNS投稿術」
 皆さん、SNSを利用していまいすか? 今回はSNSを婚活にうまく活用するテクニックについてご紹介させていただきます。 ...
しめサバ子 2019-09-14 06:11 ラブ
合コンで口説いてきた男性…実は「友達の婚約者」だった話
 日夜、いたるところで繰り広げられている合コンにも、それぞれにドラマがあるものです。日本合コン協会の会長をしている私のと...
田中絵音 2019-09-10 06:44 ラブ
デート時に「クーポンを使う男性が好き」と言ってみる利点
 みなさま、デートでのクーポン論争はご存じでしょうか?  コトの発端は、みんな大好き「発言小町」。2012年に投稿...
しめサバ子 2019-09-09 14:07 ラブ
夫にするとケンカが絶えない男の微妙な“会話のクセ”3大NG
「あばたもえくぼ」「恋は盲目」とはよく言ったもので、恋愛中にはさほど気にならなかったことが、結婚後にはイライラの元凶にな...
並木まき 2019-09-10 09:27 ラブ