サレ妻“夫婦円満”偽装のリベンジ不倫を実行!手始めは出張ホストと… #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-08-23 12:51
投稿日:2024-08-16 06:00

「女」として見られる喜び

 しばらくマッサージが続いたところで、鏡を見ると、下着ごしの彼のモノが膨らんでいることに気付いたんです。

(えっ)

 目を凝らしてみましたが、間違いありません。

(嬉しい…私に勃起してくれるなんて)

 あまりの嬉しさに泣きそうになりました。そう、『女』として見られているという喜びです。

 元カレは22歳の常務の令嬢に奪われ、夫も23歳のホステスと浮気をしている。どんなにあがいても、若さには勝てない。誰も自分を女として見てくれず、セックスだってずっとしていないのに…。

熱い抱擁に安堵と興奮

 涙ぐむ私の異変に気付いたのでしょうか。

――奈緒子さん、大丈夫ですか?

 彼がマッサージの手を止めました。

――大丈夫よ。ねえ、抱きしめて…。

 気づけば、シズル君の手を引き寄せていたんです。

――あっ、オイルが奈緒子さんの髪に…。

――いいの、強く抱いて欲しい。

 彼は戸惑いつつも横たわり、私を抱きしめてくれたんです。分厚い胸板と広い肩幅、引き締まった腹筋…男性に優しく抱きしめられている事実に、私は安堵と興奮を覚えました。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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