「俺の体に悪いものは入れたくない」姉の占いで“すべて”を決める45歳男性、シスコン疑惑を否定するが…

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-01-25 06:00
投稿日:2025-01-25 06:00

なんでも姉に相談

 菜々さんとの関係に限らず、これまでもお付き合いをした女性のことは包み隠さずに姉に相談してきたヨウジさん。

「大きなトラブルは事前に回避できていて、これもすべて姉ちゃんのおかげっスね」と笑顔で話します。

「あっ! そうそう、俺が姉ちゃんと仲良しだからってだけで『シスコン』って言ってくるヤツもいるんですけど、それは違いますからね。

 姉ちゃんに特別な能力があるから、俺はそれを頼りにしているだけ!

 シスコンってのは、姉ちゃんと理由もなくベッタリすることでしょ? 俺は、そういうんじゃありません」

「今後3年はダメ」と言われて

 同棲中である菜々さんとの将来について、ヨウジさんはそろそろ結婚へと進めようと考えていました。しかし入籍や結婚式の日取りについてお姉さんの占いでは「今後3年はダメ」と出ているので、時期を待っていると話します。

「この話は、菜々にもしたんですよ。今は時期が良くないからって。そしたら『ふーん』って感じでしたけどね。まぁ、占いで将来の悪い出来事を回避できるなら、多少遠回りしてもそのほうがいいじゃないっスか。

 実は俺、ベッドインする日も姉ちゃんに決めてもらっているんです。ほら、体を重ねるって行為はやっぱディープだし、菜々から何か悪いものが俺の体に入ってくるのもイヤだから。

 姉ちゃんはなんでも占ってくれるから、マジで助かってますよ。おかげさまで菜々との大きなトラブルは今のところないですし」

姉の価値をわかってほしいのに

 ヨウジさんは、このままあと3年ほどは同棲生活を続け、そのあとは菜々さんと家庭を築こうと考えていると強い口調で話します。

「3年って長すぎるって思ったでしょ? 俺も最初はそう思いました。でもね、長い人生で見ればたった3年ですよ! それで不幸が回避できるならお安い御用っしょ。

 そうそう。菜々はあんまり姉ちゃんに懐いてないんですけど、俺的には菜々も姉ちゃんにいろいろ相談して占ってもらったほうがいいんじゃないのって思うんですよね。そうしたらほとんどの悩みは晴れて、人生バラ色なのに。

 せっかく身内に優秀な占い師がいるのに、菜々はその価値に気づいていないみたいで、たまにすごく悲しくなりますね」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


彼、結婚する気ある?ない?イチ押し確認法
 メリさんこんにちは。今年30歳になる独身の女です。付き合って1年5カ月、1歳年上の彼氏がいるのですが、私は子どもが大好...
神崎メリ 2020-10-18 06:00 ラブ
倦怠期を越えれば…別れ話を繰り返す彼に耐える女性の心情
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-10-17 06:17 ラブ
別れ話を何度しても…結婚に前のめりな彼女に悩む男性の本音
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-10-17 06:16 ラブ
本当に離婚でいいの? 別居期間で歩み寄れた夫婦のケース
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。この人とはもう無理!やっていけない!と離婚が頭をよぎる人って多いはずです。本...
山崎世美子 2020-10-17 06:00 ラブ
彼氏の浮気はどこから? 男女別ボーダーライン&浮気サイン
「最近、彼の様子がおかしい」と感じても、浮気かどうかを判断する明確な定義はないので難しいですよね。実際、男女で浮気のボー...
恋バナ調査隊 2020-10-16 06:00 ラブ
何年も引きずるかも…? 離婚で陥る「最も怖いこと」とは
 離婚で陥りがちな最も怖いことってなんだと思いますか? 経済不安? 世間体? 色々あるとは思いますが、何年も苦しむような...
七味さや 2020-10-16 06:00 ラブ
寂しがり屋の男性と上手に付き合うコツ!悩み別対処法7選
 あなたの彼は「寂しがり屋」ですか? 寂しがり屋の男性はマメに連絡をくれ、2人の時間を大切にしてくれます。でもその反面、...
恋バナ調査隊 2020-10-15 06:00 ラブ
バチェロレッテに学ぶ!「運命の男」を選ぶためのポイント
 依然人気の恋愛リアリティーショー。近頃は、女性が大勢の男性のなかから1人を選ぶという逆バチェラー形式も出ています。こう...
内藤みか 2020-10-15 06:00 ラブ
なんで?どうして? 考えても「意味ナシ」な異性からのLINE
 恋人や気になる人とLINEしていると「これ、どういう意味? 意味深すぎる……」と手が止まってしまうことってありませんか...
ミクニシオリ 2020-10-14 06:00 ラブ
23歳で職場結婚、ラブラブ恋人同士だったのに5年後に離婚。
「結婚できるとは思っていなかった」「結婚願望がなかった」。そんな40歳オーバーの男女が結婚に至った経緯とは――。インタビ...
内埜さくら 2020-10-21 23:04 ラブ
“彼氏いない歴=年齢”はよくある? 彼氏ができない4つの原因
 あなたは今、好きな人はいますか? 自分の思いがなかなか実を結ばず、彼氏ができないと焦りますよね。「彼氏いない歴=年齢」...
恋バナ調査隊 2020-10-13 06:00 ラブ
ワケあり内縁妻の存在が発覚した彼氏…加奈子さんのケース#1
 うまくいっていた男性から突然別れを告げられた。大きな喧嘩もなく、急に嫌われるような原因もないのに、もう会えないと言われ...
神田つばき 2020-10-12 06:00 ラブ
“尽くす女”からの脱却方法!重い愛はウザがられる残酷な現実
 カレのために、家事全般を全てやってしまったり、仕事のことでアドバイスしてしまったり……愛ゆえにやってしまうお節介がきっ...
若林杏樹 2020-10-12 06:00 ラブ
秋は恋愛が始まりやすい季節♡5つの理由&しておきたいこと
 秋になると、「恋愛がしたい」「彼氏がほしい」という気持ちが高まる人が多いのではないでしょうか。実は「秋に始まった恋は、...
恋バナ調査隊 2020-10-11 06:00 ラブ
なんで私ばっかり! 浮気を認めない夫に苛立ちが消えない女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-10-11 06:03 ラブ
たまの飲み会なのに…妻から“浮気疑惑”を向けられた夫の嘆き
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-10-10 06:00 ラブ