「訴えられる…」女装子の妻に“レズビアン”関係がバレる? 不倫の終わりは略奪か、それとも #3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-05-30 06:00
投稿日:2025-05-30 06:00

久しぶりの再会も…

 寂しさと不安が募ったある夜、2カ月ぶりに直樹さんが、赤坂の店に顔を出した。

 ようやく久しぶりに会えた彼は、どこか疲れた表情で言った。

「――最近さ、妻にスマホ見せてって言われるんだよ。菜々美とのやりとりを見られたらヤバいなって思って…。

――私たちのこと、感づかれてるの?

――いや、それはないと思う。気の強い妻だから、僕たちの関係がバレたら、即、妻は君を訴えると思う。

――訴えられる…?

自分から連絡することもなくなり

 菜々美さんの脳裏によみがえったのは、かつて知人女性が不倫相手の妻から慰謝料を請求された話だ。200万円という金額が、妙にリアルだった。

 胸の奥が冷たくなるのを感じた。それからは、菜々美さんからも連絡を絶った。

 夏には江の島に行こうという約束も立ち消えになり、虚しさに包まれながら過ごしたという。自宅マンションに帰ると、ナンシーと過ごした日々が鮮明に思い出されて、涙が止まらなかった。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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