皮は香ばしく、中はコリコリのズッキーニ
大学卒業後に勤めた会社を辞めて世界一周の旅に出た伊藤シェフ。南米を回っていたころから手に職を付けたいと思うようになり、料理の道に入ることを決意したそう。帰国後4年間の修業を経て、インド各地を回っていたときにその奥深さに魅了されたスパイスに特化した料理店をオープンしました。
「日本でスパイスといえばカレーです。でも、カレー以外にも楽しくておいしいスパイスの世界があることを知ってもらいたいですね。スパイスを1つプラスすることで、いつもの料理の味がガラリと変わりますよ」(伊藤シェフ)
今回は、簡単に手に入る食材+ワンスパイスを使い、10分程度でできるお酒のつまみを教えてくださいました。
ズッキーニの皮を焼いた香ばしさと中の半生のコリコリの歯ごたえを楽しめますよ。フライパンで炒めたり、鍋で煮込んだりするのではなく、輪切りにして油を塗ったズッキーニをガスコンロで網焼きにするのがポイント。ミントの代わりにレモンの皮をおろすかみじん切りにしたものでも合います。フェンネルシードはフライパンで軽くからいりすることで香りを立たせて。
【材料】
ズッキーニ 適量
ミントの葉 適量
フェンネルシード 少々
塩 少々
レモン汁 少々
オリーブオイル 適量
【レシピ】
1. 1センチの厚さに輪切りにしたズッキーニにオイルを塗る。
2. ガスコンロにのせた焼き網にズッキーニを並べ、皮に軽く焦げが付き、中は半生状態になるまで焼く。
3. 焼いたズッキーニを1枚ずつ4つに切り、塩とレモン汁で味を付ける。
4. ざく切りしたミントの葉と、フライパンでからいりして細かく刻んだフェンネルシードを和える。
本日のダンツマ達人…伊藤一城さん
▽いとう・かずしろ
1970年東京都生まれ。大学卒業後に4年間勤めた会社を辞め、1996年から3年半で5大陸48カ国を回った。帰国後にイタリア料理店で1年間、インド料理店で2年間、スリランカ料理店で1年間のシェフ修業を経て、03年に「スパイス・カフェ」を開業した。
▽スパイス・カフェ
東京スカイツリーにほど近い下町情緒が残る一角にある築50年の木造アパートをカフェに改築。ランチは水・木・金曜の11時半~15時(LO14時)。ライス、副菜、ドルチェ、ドリンク付きでカレー1種1100円、カレー2種1400円。ディナーは水~日曜の18~23時(LO20時半)。完全予約制で、スパイスの楽しさを表現した7皿のコース(5000円)のみ。
東京都墨田区文花1―6―10
℡03・3613・4020
(日刊ゲンダイ2017年10月11日付記事を再編集)
フード 新着一覧