ひよこ豆の粉を使った「パジア」 おいしさの決め手は水加減

コクハク編集部
更新日:2019-11-01 06:00
投稿日:2019-11-01 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂のアフリカ料理店「SAFARI」のワンダサンさんに、グルテンフリーがうれしい「パジア」のレシピを教えていただきました。

手が止まらなくなる

 オムレツのような見た目ですが、オムレツじゃないんです。もちろん、お好み焼きとも違います。

 食べてビックリ、美味しい! ビールにぴったりです。モサモサした食感ながら、ほどよい塩加減で、ちぎって口に運んではビールを飲み、ビールを飲んではまたちぎっちゃう。手が止まらなくなる秘密は?

「ひよこ豆の粉だよ。どこで買う? 日本で買えない食材はないよ。ネットで探してごらん」

 ネットショップを検索すると、インドや米国などのものが簡単に見つかります。小麦粉の代わりに、自家製パンやナンの材料にするのもおすすめ。おいしいおつまみに仕上げるコツは、硬さです。

「お好み焼きの生地みたいに水分が多くてベチャベチャはダメ。こねたら、好きな形に成形できるくらいの水分量が目安だよ。だから、粉を混ぜながら少しずつ水を加えるといいよ」

 食感としては、フォカッチャよりはちょっともっさりした感じ。その仕上がりを思い浮かべながら、何度か試してみてください。

「もうひとつは、塩加減。具に加えるタマネギとピーマンも、ひよこ豆も、甘味があるでしょ。それとのバランスで、水と一緒に塩をちょっと加えて。ひとつまみで十分だよ」

 具材を混ぜ合わせたらフライパンで焼くだけ。ひよこ豆はグルテンフリー。糖質オフを気にする人でも、気軽に食べられるのがいいですね。

【材料】

・ひよこ豆粉 100グラム
・ピーマン 半分
・タマネギ 3分の1個
・水 適量
・塩 少々
・サラダ油 少々

【レシピ】

1. ピーマンは乱切り、タマネギは粗いみじん切りにする。
2. ひよこ豆粉に水と塩を加えて生地を作る。生地の硬さは、パン生地より硬いくらいが目安。塩は少々。
3. 1と2を混ぜる。
4. フライパンにサラダ油を張って焼く。

本日のダンツマ達人…ワンダサンさん

▽ワンダサン
 エチオピア出身。東京・新宿のアフリカ料理店「ローズ・ド・サハラ」で腕を磨き、2008年2月に独立。「お母さんに時々送ってもらう」というエチオピアのミックススパイス「バルバル」を巧みに使用する料理で、スパイス好きをうならせる。

▽SAFARI
 ワニやダチョウ、カンガルーなどアフリカならではの食材もメニューに並ぶが、野菜たっぷり、油控えめのヘルシー調理。特に「ドロワット」は、タマネギとチキンのみのシンプルなカレーながら、複雑な味が印象的でランチの看板メニュー。
東京都港区赤坂3―13―1 ベルズ赤坂2階
℡03・5571・5854

(日刊ゲンダイ2018年6月22日付記事を再編集)

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