山形のだしをアレンジ「マグロだし」ヘルシーなサラダ感覚で

コクハク編集部
更新日:2020-02-23 06:00
投稿日:2020-02-23 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、山形の郷土料理をアレンジした「マグロだし」のレシピを教えていただきました。

材料の大きさはそろえる

「『山形のだし』をアレンジして、マグロとアボカドで合わせました」

 山形のだしは、キュウリやナスなどの野菜とミョウガなどの薬味類を、ねばりのある昆布で和えた郷土料理のことです。

「野菜の合わせだしを先にしっかり漬けてから、マグロとアボカドを和えるのもおいしいです。あっさりと漬けるとサラダ感覚で食べられます」

 赤と緑のコントラストが食欲をそそります。マグロやアボカドのしっとり感に、キュウリや長芋のシャキッとした食感。味噌、梅干し、わさびも入っているから味に幅があるのです。辛口の日本酒と合わせると、奥深くなり、ん~ん、たまらない。

 この合わせだしは、豆腐にかけてもいいし、そうめんでもおいしいんだとか。あつあつご飯にかけてもよさそうです。

「ポイントは材料の大きさをそろえることです。ただし、キュウリはちょっと小さめでね。味が染み込みにくいですから。夏だったら、オクラとか入れて、もっとネバネバさせてもいいわね」

 初めて体験する味に興味津々でしたが、かなりイケるおつまみです。

【材料】

・マグロ 200グラム
・アボカド 2分の1個
・だし 1カップ
・長芋 50グラム
・田舎味噌 大さじ2
・キュウリ 1本
・梅干し 1個
・ミョウガ 2本
・ごま 大さじ1
・薄口醤油 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・のり(または塩昆布) 少々
・わさび 少々

【レシピ】

1. マグロは角に切って、塩コショウ(分量外)を振る。
2. アボカドは半分にして角に切る。
3. ミョウガは輪切りにし長芋とキュウリは5ミリに角切りし水にさらす。
4. だし汁に田舎味噌を溶かし、薄口醤油と砂糖、たたいた梅干しとごまを入れ、③を入れて冷蔵庫で冷やす。
5. 1と2をよく冷えた器にのせ4を注ぎ、のりとわさびをのせて出来上がり。

本日のダンツマ達人…卜部吉恵さん

▽うらべ・よしえ
 広島県出身。管理栄養士として3年間、食品会社で研究開発に携わったあと、病院で栄養指導を行う。患者を指導していくなかで栄養指導型の食事どころがあればという思いが募り、28歳で「和旬 撫子」を開店。

▽「和旬 撫子」
 旬の素材を用いた「四季かヲる料理」をコースで提供している。栄養指導型でカロリーやバランスにこだわり過ぎるよりも、おいしく食べる方が心が健康になり、人にとって“栄養”になるという思いがどの料理にも込められている。
大阪市中央区東心斎橋1―6―19 YAMATOビル2階
℡06・6281・8411

(日刊ゲンダイ2019年3月25日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「アミエビキムチ」うま味を引き出すのはひとつまみの砂糖
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、和...
「シメサバとイチジクの前菜」切って盛りつけるだけでお洒落
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
「海苔の佃煮チンジャオロース」具と絡む濃厚なコクと照り
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、意外...
赤提灯メニューを気軽に!「箱シューマイからのエビチリ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
「トンノ・エ・ファジョーリ」ツナ缶と白いんげん豆のサラダ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のイタリアン「トラットリア ブカ・...
「ザンギのアジアン風」パクチーの根っこを捨てずに活用して
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・池之端の創作ビストロ「Cise」の宮武郁弥...
うま味がジュワ~ッとにじみ出る「しじみ出汁巻き卵」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「がっしょ出雲」の野津宏太さん...
「仔羊のカレー煮込み 温玉のせ」卵を崩すタイミングに悩む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神保町のバル「Bal Marrakech」...
生もと系の酒にぴったり「腐乳拌魚生(マグロの腐乳和え)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
「豚ひき肉とタケノコのレタス包み」パンチの効いた味と食感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
みかんが香る「鯛のカルパッチョせとか風味のビネグレット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
2つの新食感「生マッシュルームとプチヴェールのサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺のイタリアン「パノラマ キッチン」の...
「カルボナーラ」多めの茹で汁でクリーミーな仕上がりに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡市・大濠公園近くのフレンチ「TTOAHISU...
「鶏のタコ焼き風」ソースとマヨネーズとかつお節で風味良し
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・江戸川区の立ち飲み居酒屋「カミナリ3ダー」...
【エビマヨとアボカドのパリパリピザ】餃子の皮でお手軽に!
 前回はパクチー餃子をお伝えしましたが、餃子の皮って……余りがちじゃないですか? そういえば冷蔵庫に餃子の皮が余ってたな...
ぐっち夫婦 2020-01-15 15:10 フード
「寅王しいたけのラクレットチーズ焼き」味のポイントは酒盗
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...