誰にも気を使いたくないのに…妻と自宅で過ごす時間に困惑

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-07-06 00:49
投稿日:2020-06-27 06:00

家では誰にも気を使いたくない

 家庭内での決まり事も、関心が湧かないことから破りがちになっているというKさん。もう少しだけ妻の気持ちに向き合えれば、問題が解決しそうなのですが「それは難しい」と言います。

「家のことなんて、やりたくもないし、妻が好きにすればいいと思うんです。家庭内のルールも、妻に決められたことは一応、覚えていようとは思いますけど、破ったからと言ってそんなに大きな影響はないと思うんですよね。

 それよりも、僕は家にいるときくらいはゲームとか好きなことをしていたいし、職場では他人との会話から逃げられない分だけ気を使っているから、家では妻との会話に気を使うのも面倒くさい。

 正直、家では何もしたくないから、誰かと話すのも面倒だし、何かを考える時間をつくるのも勘弁なんです」

「家では誰にも気を使いたくない」と強く主張するKさん。妻はそんな夫に対して、身体に不調を抱えるほどイライラしている現実も理解しているそうですが、だからと言って妻に気を使う生活を強いられれば、今度は自分が体調を崩しそうだと拒絶します。

「体調が悪いのが僕のせいなのは悪いなって思うけど、ならば病院に行って薬をもらってきて自分で対処してもらいたいですね。僕は家庭では、とにかく何もしたくないので、そのスタイルを壊せってほうが無理があると思います。

 離婚ですか? 今は考えてはいませんけど、僕が変わらなかったから、妻からそのうちに離婚を突きつけられるのかなぁ……って気はしています。でも、そうなるかもわからないし、もしそうなったら、そのときになったら考えようと思っています」

まとめ

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。

 これこそが男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

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並木まき
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元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
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