「夏野菜の冷製カレー風味」ちゃちゃっと本格志向の晩酌!

コクハク編集部
更新日:2020-08-10 06:00
投稿日:2020-08-10 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE」の久下博之さんに、冷蔵庫で冷やして食べたい「夏野菜の冷製カレー風味」のレシピを教えていただきました。

休日に作り置きしたい

 ちまたでは、常備菜や作り置きレシピが空前のブームですが、久下流の作り置きダンツマは、カレー風味のラタトゥイユ。南仏地方の郷土料理である夏野菜の煮込みを、ごくごく簡単にした一品です。

「水分と油が控えめなので、ご飯やナンにかけて食べる食事というよりは、やっぱり、酒のお供に合うと思います。出来たての温かいうちに食べるのもいいですが、冷蔵庫で冷やしても。より味が馴染んで、野菜のうま味とスパイスの混然一体が楽しめます」

 休日にスーパーで新鮮な野菜を買い、ゴロゴロと大きめに切って、炒めて、タッパーに入れて冷蔵庫へ。3日間程度はおいしくつまめます。残業で疲れて帰宅しても、ちゃちゃっと本格志向の晩酌を楽しめる。これなら疲れも吹っ飛ぶってもんです。

 ワインはオールマイティー。こだわるなら、赤はスパイシーなニュアンスのあるシラー、グルナッシュ、白なら切れのある果実味豊かな辛口のリースリング、グルナッシュ・ブランなど。ロゼ人気が過熱する昨今、ほんのり甘味のある一杯を合わせたら完璧です。

【材料】

・トウモロコシ 2分の1本分
・ナス      3個
・オクラ     3個
・ピーマン    1個
・パプリカ(赤、黄) 各2分の1個分
・セロリ     1本
・トマト     1個
・鷹の爪     1本
・サラダ油    適量
・ニンニク   2分の1片分
・ショウガ    適量
・カレー粉  ティースプーン1杯
・塩       適量

【作り方】

(1)トウモロコシは皮をむいてさっと洗い、塩を振ってラップに包んで電子レンジで3~5分ほど加熱する。そのまま粗熱が取れるまで置いておき、包丁などで粒の根元を残してそぎとる。他の野菜はそれぞれ大きめに切る。
(2)鷹の爪は適当に手でちぎり、種は細かく刻む。
(3)フライパンか鍋に2とサラダ油を入れ、中火で加熱。香りが出てきたら、軽く潰したニンニクとショウガを加える。
(4)カレー粉を加え、まずはトマトとトウモロコシ以外の野菜を入れ、塩を振って炒める。軽く火が通ったら、トマトを入れ、塩で味を調整する。
(5)ふたをして中火で炒め煮する。水分がなくなり焦げ付きそうなら水(分量外)を加える。食感が残る程度で火を止める。最後にトウモロコシを加え、再度、火を入れ、塩で味を調えて出来上がり。

本日のダンツマ達人…久下博之さん

▽くげ・ひろゆき
 もともと町場の定食屋のオヤジになるつもりが、センスや人柄を買われ、都内のロシア料理店やビストロで腕を磨くうちにワインに合う料理の道へ。ワインバーの人気店「遠藤利三郎商店」で3年半、料理長を務めて独立。14年4月から同店のオーナーシェフに。厨房で黙々とフライパンを振るシェフはこわもてで話しかけるのに躊躇しがちだが、本当は気さくな性格。

▽料理とワインCLOUD NINE
 店名は英語で「至福の時」「意気揚々」の意。店内はテーブル8席、カウンター6席のオープンキッチンで食欲をそそる香りが。野菜、肉、魚いずれも産直の食材を多く扱う。おいしければジャンルは問わないと話す久下シェフのひと皿は、飲んべえの胃袋をわし掴みにする。東京都墨田区業平4―3―10 1F。

(日刊ゲンダイ2017年9月2日付記事を編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「モモ肉の昆布締め」特売品&冷蔵庫の片付けにもなるなんて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・神戸市のこだわりの焼き肉店「くだん」の岩...
「自家製コンビーフ」脂っぽくない!ハーブと香味野菜がgood
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・神戸市のこだわりの焼き肉店「くだん」の岩...
「真子ガレイのムニエル」ゴージャスな見た目でホムパにも◎
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉・流山のフランス料理店「CONCERTO」の...
「おからのお好み焼き」にハマってます! 2022.4.26(火)
 あらゆるものが値上げとなり、ひーひー言っております。なんでも“食卓の優等生”であるもやしも、値上げの危機にさらされてい...
「鶏むね肉のケイジャン風味揚げ」やば、ビールが止まらない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉・流山のフランス料理店「CONCERTO」の...
「鰆のコンフィ 西京味噌のクリームソース」フレンチ+和♡
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉・流山のフランス料理店「CONCERTO」の...
吉野家待望の親子丼 不適切発言にマジ切れした40女の食ルポ
 はい、突然ですがここで親子丼をどうぞ。  どうですか、鮮やかな玉子の黄色がおいしそうでしょう? ネギの緑も美しい...
「豚ロース肉のソテー粒マスタードソース」パンチ効いた味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉・流山のフランス料理店「CONCERTO」の...
「鶏もも肉のマッシュルームクリーム煮込み」簡単フレンチ♡
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉・流山のフランス料理店「CONCERTO」の...
お花畑だ!かわいすぎるカレーにうっとり♡ 2022.4.21(木)
 春ですね。東京の桜は散ってしまったけど、あちこちでいろんなお花が咲いていて、なんだかウキウキします。そんな季節にピッタ...
「クリームチーズ西京漬け」市販のクリチを1週間漬けるだけ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の和食居酒屋「魚殿」の皆藤航一さんに、...
激安で激ウマ!三ノ輪の「しらすどんどん」2022.4.19(火)
 お散歩の気持ちいい季節。前々から気になっていた東京・三ノ輪にある「餃子専門 さかい食品」を目指し、てくてくしてきたので...
「海鮮アボカド納豆」ドカ食い防止!お腹回りが気になったら
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の和食居酒屋「魚殿」の皆藤航一さんに、...
「ジャガイモ酒盗バター」至福の∞ループ!酒盗は業スーでも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の和食居酒屋「魚殿」の皆藤航一さんに、...
「牡蠣の味噌漬け」粉チーの至福ってやつは…濃縮うま味が◎
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の和食居酒屋「魚殿」の皆藤航一さんに、...
「春キャベツとサバ缶のアンチョビー風味」パスタ投入? もちろんグー!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のビストロ「ビストロ ヴォージュ」の佐...