ざくっと盛る「アボカドとアーモンドのピリ辛ポテトサラダ」

コクハク編集部
更新日:2020-09-13 06:00
投稿日:2020-09-13 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワインセラー ローゼンタール」の島田由美子さんに、柚子こしょうが効いた「アボカドとアーモンドのピリ辛ポテトサラダ」のレシピを教えていただきました。

アーモンドの食感がアクセント

 ポテサラほどアレンジ自在で自由なおつまみはないかも。この店の場合は、ピリリとした柚子こしょうの辛みとアーモンドのカリッとした食感がアクセントです。

「母の実家が佐賀県で柚子こしょう文化圏。叔父が冬になると自家製の柚子こしょうをたくさん送ってくれるので」と生まれたのがこのメニューです。アボカドは柚子こしょうの塩気をマイルドにする役割で「同系色のものを合わせると、大体おいしいという法則があるんです」と島田さん。

 最大のポイントは混ぜすぎないこと。

「酒のつまみで大事なのは勢い。さっくり混ぜて、ざくっと盛った、その勢いが味になる。空気を食べているような感覚ですね」

 アボカドがじゃがいもにきちんとなじむまで混ぜてしまうのはダメで、アボカドグリーンがまだなくならないくらいがちょうどいい。確かに、ランダムなほうがひと口食べるたびに味も食感も変化があって、飽きることなく、間違いなくお酒が進みます。

「じゃがいもはできれば弱火でじっくり1時間茹でるとホクホクした食感になるります。何個か茹でてつぶして、ポテトサラダのもととして冷蔵しておくと、すぐに作れて便利です。ただし、3日くらいで使い切ってくださいね」

【材料】

じゃがいも(男爵系) 1個
アボカド      2分の1個
オリーブオイル   大さじ1
白ワインビネガー    適量
柚子こしょう 小さじ1(少なめに入れ味見をしながら加減を)
アーモンド 10粒(包丁の背でつぶしておく)

【作り方】

(1)じゃがいもは皮ごと茹で、芯に火が通ったら粗くつぶして冷ましておく。
(2)ボウルにアボカドを入れ、1とオリーブオイル、白ワインビネガー、柚子こしょうを加え、スプーンでアボカドをつぶしながら混ぜる。
(3)アーモンドを入れてさっくり混ぜる。

本日のダンツマ達人…島田由美子さん

▽しまだ・ゆみこ
 神奈川県相模原市出身。大学卒業後、出版社に2年間勤務の後、フランスに1年遊学。帰国後、ワイン雑誌の編集に3年間携わった後、2003年から「ワインセラー ローゼンタール」の店長となる。15年からオーナー。

▼ワインセラー ローゼンタール
 JR新橋駅銀座口から徒歩7分。ドイツワインと、自家菜園から届く季節の野菜料理が楽しめる大人の気楽な談話室。季節のフェアや月に1度ワイン会も開催。東京都中央区銀座8―7―11 ソワレ・ド・銀座第2弥生ビル8階。

(日刊ゲンダイ2017年10月17日付記事を編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「シメサバとイチジクの前菜」切って盛りつけるだけでお洒落
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
「海苔の佃煮チンジャオロース」具と絡む濃厚なコクと照り
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、意外...
赤提灯メニューを気軽に!「箱シューマイからのエビチリ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
「トンノ・エ・ファジョーリ」ツナ缶と白いんげん豆のサラダ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のイタリアン「トラットリア ブカ・...
「ザンギのアジアン風」パクチーの根っこを捨てずに活用して
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・池之端の創作ビストロ「Cise」の宮武郁弥...
うま味がジュワ~ッとにじみ出る「しじみ出汁巻き卵」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「がっしょ出雲」の野津宏太さん...
「仔羊のカレー煮込み 温玉のせ」卵を崩すタイミングに悩む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神保町のバル「Bal Marrakech」...
生もと系の酒にぴったり「腐乳拌魚生(マグロの腐乳和え)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
「豚ひき肉とタケノコのレタス包み」パンチの効いた味と食感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
みかんが香る「鯛のカルパッチョせとか風味のビネグレット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
2つの新食感「生マッシュルームとプチヴェールのサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺のイタリアン「パノラマ キッチン」の...
「カルボナーラ」多めの茹で汁でクリーミーな仕上がりに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡市・大濠公園近くのフレンチ「TTOAHISU...
「鶏のタコ焼き風」ソースとマヨネーズとかつお節で風味良し
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・江戸川区の立ち飲み居酒屋「カミナリ3ダー」...
【エビマヨとアボカドのパリパリピザ】餃子の皮でお手軽に!
 前回はパクチー餃子をお伝えしましたが、餃子の皮って……余りがちじゃないですか? そういえば冷蔵庫に餃子の皮が余ってたな...
ぐっち夫婦 2020-01-15 15:10 フード
「寅王しいたけのラクレットチーズ焼き」味のポイントは酒盗
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...
味わいに変化 「チーズの味噌漬け」3日目と7日目を食べ比べ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の創作和食店「やまだや」の高山和慶さん...