「喪中はがき」が届いたらどうする?マナーと優しさのお話

斑目茂美 開運花師
更新日:2020-11-18 06:00
投稿日:2020-11-18 06:00

もしも「喪中はがき」が届いたら…

 年賀状や年始のご挨拶をご遠慮するだけでもいいのかどうか……。それはお付き合いの度合いや地域性の違いも多少かかわってくるようでございます。

「喪中はがき」をいただいたことで、何かしなきゃ!と、どうにも気になって仕方ない、というアナタ。イケてるオトナ女子としてはマナーや心遣いの方法を心得ていて欲しいところでございますよ。

1. 喪中見舞い、寒中見舞いなどの挨拶状を出す

 この二つのお見舞いの違いは「喪中はがき」が届いて、お悔やみの気持ちを込めて早く出すのが「喪中見舞い」。年が明け、松の内(関東は1月7日、西日本は1月15日)が明けて節分までの間、寒い季節に出す挨拶状が「寒中見舞い」。

「寒中見舞い」は、喪中でなくても誰に対しても出すいわばご機嫌伺いの挨拶状なのではございますが、喪中の方へ年賀状を出さなかったことへのご挨拶として送られることが最近では多いようでございます。

2. 香典を渡す

 特に近しい方の場合、ご挨拶状だけでなく哀悼の気持ちをお届けしたいというアナタ。

 そんな時は「喪中見舞い」とともに「香典」を贈ることがオススメでございます。

「香典」とは、故人にお供えする金品のことですが、何もお金であると決まっているわけではありません。

 喪中見舞いで贈る香典は、高価なものというよりも弔意をお届けできればよいのですから、先方にお返しの心配をかけさせないものが望ましい。

 ささやかでも、アナタの心のこもったお線香やお花などがオススメでございますわよ。

もしもお花を贈りたいと思ったら

 哀悼の意を込めた香典としてお花を贈りたいと思ったアナタ。

「予算モロモロよくわからん!」ですね。

 そんなお客様がご来店なさったときにワタクシがいつもお答えするのは、

・ご予算は2000円から5000円で相手に香典返しなどの気を遣わせない程度の額で十分よ。
・相手に花びんの心配をさせないフラワーアレンジメントがオススメよ。
・先方の都合でお花を買うことができるフラワーギフト券もあるけど、それもやはり先方に気を遣わせない程度で十分です。

ということ。

 亡くなったのがいつなのかにもよりますが、喪中はがきが届くのはザックリ年末なので、お歳暮も兼ねたような白い胡蝶蘭や白いシクラメンなど色を抑えた花鉢も、日持ちがするという点でも最近では人気でございますよ。

 たとえ残されたご遺族にお正月がやって来なくても、年は明けるのでございます。

 普段お花を飾らない方でも、亡くなった家族の遺影やお仏壇に、本来ならばお正月を迎えるころに不思議と「花を手向けたい」と思うのが、人の気持ちというものございます。

おわりに

「喪中はがき」が届いてすぐに、哀悼の意のこもったお花を差し上げるのももちろんよいですが、少し時期をずらして喪中見舞いとともにアナタから贈られる年末のお花は、きっと喜ばれ、ご遺族を慰めてくれるに違いございません。

 アナタから贈られる心のこもった弔いのお花は、故人だけではなくそのご家族の心にアナタの気持ちがきっと届きます。

 それは、お花屋さんがお悔やみの花をお届けした時に必ずと言っていいほど耳にする、ご遺族からの「わぁ~、よかった~。嬉しい!」の一言に集約されているのだと、ワタクシ思うところでございます。

 いかがです?「喪中はがき」が届いたときのマナー。

 今年はいつもとちょっと違う年でございますから、ご家族を亡くしてしまった寂しさは、おそらく格別だとワタクシ思うのでございます。

 そんなご遺族に、花に乗せたアナタの優しい哀悼の気持ちが届きますことを……。

 遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


男が手放したくなくなる女性は…か弱い量産型より“自立女子”
 華奢見えテクや上目遣いなど、女の子がか弱く見えるテクニックがこの世には溢れています……が、はっきり言いましょう。「姑息...
塩対応に負けるな! “にゃんたま”君の思いが届きますように
 にゃんたマニアのみなさま、こんにちは。  きょうは、かわいいあの子ににゃんたまωをアピールするも、そっぽを向かれ...
キャッシュレス払いは賢く!クレジットカードとの付き合い方
 オリンピックが近づいていることや経済産業省の推進もあり、キャッシュレス決済が広く認知されることになりました。これまで現...
乳がん検診を思い出して「プリンセチア」は女性の味方です
「自分のオッパイが足りなくて、酷い目にあったわ」  ある日、ワタクシの知り合いが仕事の打ち合わせで会って早々、興奮...
シングルマザーが胸を痛める 子供の“パパへの憧れ”の解決策
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。離婚は人生での大きな決断です。お互い好きになってくっつくのは簡単ですが、別れ...
コンビニにGO! 二日酔いの朝に摂るべき食べ物&飲み物6選
 ひどい二日酔いの朝、グロッキーな中で「もう二度と飲まない!」と決意した経験がある方は多いはず。でも、そんな人に限って、...
ほっこり幸せ…クリスマスプレゼントに“にゃんたま”はいかが
 もうすぐ楽しいクリスマス。  大好きなあの人に、気の利いたクリスマスプレゼントを考え中なら!  リンリンリ...
栄養士が教える! 冬に取り入れたい「温活食習慣」のススメ
 冷え込む日が増えて「冬がきた」と実感する日も多くなりましたね。芯から冷えた身体は、女性の大敵。日頃からしっかり温活をケ...
生活が楽しくなる! 介護士が案内する介護施設のメリット3つ
 介護施設について、「介護のプロが集まっているから大丈夫」と考えてもらえることは、私たち介護士にとってすごく嬉しいことで...
就職や結婚をしても 一生大切にした方がいい女友達の特徴3選
 女子の友人関係は環境で変わります。いえ、男女関わらず、環境によって友人は変わっていくものです。  例えば結婚する...
がんで子宮を全摘したアラフォー独身女が最優先していること
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
ほっこり癒される…愛すべきイマドキのおじさんあるある5選
 親戚のおじさんから、たまたま電車で隣に座ったおじさん、職場にいる上司がおじさん、etc……。身の回りには数えきれないほ...
“喧嘩するほど仲がいい”の落し穴…彼とラブラブでいるために
 付き合った当初はラブラブだったのに、気づくとあまり会えてなかったり、返信がそっけなかったり……。恋人との関係の継続って...
大事な“にゃんたま”を守って名誉の負傷…早く治るといいね
 きょうは、とっても立派なにゃんたまω!!! あっぱれ!  多くのにゃんたまωを撮影していても、このサイズのにゃん...
節約の敵!「ボーナスで衝動買い」やめたい時の4つの対処法
 節約する際、自分の金銭の使い道を見直すことってありますよね。その度、「なんで買ったんだろう」と思う不可解な買い物を後悔...
なぜ月経不順になるの?それって「多嚢胞性卵巣症候群」かも
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。そんな状況を変えるために、ミレニアル世代...