「じゃがいもとワサビ漬けのバター炒め」加熱でうま味際立つ

コクハク編集部
更新日:2021-01-14 05:42
投稿日:2021-01-10 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代々木公園のポルトガル料理店「クリスチアノ」の佐藤幸二さんに、ワサビ漬けを加熱して食べる新発想「じゃがいもとワサビ漬けのバター炒め」のレシピを教えていただきました。

バターのおかげかフレンチっぽい味

 必要は発明の母。「知人からお土産でもらったけれど、食べ切れないものシリーズです」とツマミの新ジャンルを提案してくれた佐藤さん。ワサビ漬けが苦手で、だからこそ思いついたのが加熱して食べる方法。

「ワサビ漬けやタコわさ、イカの塩辛といった発酵食品はアミノ酸の塊。うま味が強い割には、実は生だとそれが伝わりにくいのですが、加熱すると逆にうま味が際立つ。だから、ワサビ漬け好きの人にもオススメです」

 バターでにんにくとワサビ漬けを炒め、蒸したじゃがいもをつぶしながら炒めるだけ。

「ポイントは、ワサビ漬けがボロボロに分離するまで、ちゃんと火を通すこと」

 ワサビ漬けの小気味いい食感がアクセントになってはいますが、バターのおかげかフレンチっぽい味がします。ハチミツやバニラの香りを感じるコクのあるポルトガルの白ワインを合わせたいですね。

材料

・じゃがいも  200グラム
・バター  大さじ1
・にんにく(みじん切り)  小さじ1
・ワサビ漬け  40グラム
・塩  ひとつまみ
・イタリアンパセリ  適量

レシピ

(1)じゃがいもは皮つきのままよく洗ってラップで包み、電子レンジで5分ほど蒸して手でつぶす。
(2)テフロン加工のフライパンを熱し、バターとにんにくを入れて弱火で炒める。香りが出てきたら、ワサビ漬けと塩を加えてさらに炒める。
(3)ワサビ漬けが分離してきたら、1のじゃがいもを加えて強火にし、つぶしながら手早く炒める。
(4)刻んだイタリアンパセリを加えて混ぜ合わせる。

本日のダンツマ達人…佐藤幸二さん

▼佐藤幸二(さとう・こうじ)
 1974年、埼玉県生まれ。高校卒業後、武蔵野調理師専門学校で西洋料理を学ぶ。全日空ホテル勤務の後、98年に渡伊。イタリア各地、ロンドン、バンコクで料理の仕事をしながら6年間暮らす。帰国後、東京・松涛「アロッサ」の料理長を7年間務め、2010年に独立。代々木公園にポルトガル料理&ワインバー「クリスチアノ」を開く。その後、菓子部門を独立させた「ナタ・デ・クリスチアノ」、魚料理に特化した「マル・デ・クリスチアノ」、総菜ともんじゃの店「おそうざいと煎餅もんじゃさとう」を開き、カレーの店「ポークビンダルー食べる副大統領」やカツレツの店「貴族と平民」のプロデュースも。

▼クリスチアノ
 ポルトガル料理とワインが4000~5000円で気軽に楽しめるポルトガル版ビストロ。現地の定番料理を、自家製調味料や自家熟成させたバカリャウ(干しダラ)で仕上げた“今、ここにしかない味”が人気。東京都渋谷区富ケ谷1―51―10。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「エビの豚巻焼き」山と海がワイルドに抱き合うぜぇ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉県・市川の和食の名店「魚料理もつ鍋 山咲き」...
最後の死闘「ペヤング獄激辛やきそばFinal」2022.3.17(木)
 3月7日にあの「ペヤング獄激辛シリーズ」の新作が発売されました。その名も「ペヤング獄激辛やきそばFinal」。なんとそ...
「タコとセロリのさっぱりグリーンソース」市販品で簡単に♡
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「Petalo」の酒匂駿佑...
「レバーペースト」アンチョビーを加えた濃厚なうま味♡
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「Petalo」の酒匂駿佑...
もっちもちの長芋ステーキ 2022.3.12(土)
「山芋は体にいい」と聞きますが、とろろにするぐらいしか能がなく困っていました。ところがどっこい、そのまま火を通すだけで、...
「自家製かすてぃら シェリーの香り」つまみにカステラ!!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のシェリー専門のスタンディングバー「バ...
「アホのスープ」これぞ大人の味! 究極の飲むおつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のシェリー専門のスタンディングバー「バ...
「オイルサーディンのパプリカ香るシェリー蒸し」お酒が進む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のシェリー専門のスタンディングバー「バ...
「カマンベールのフォンデュ 厚切りベーコンとキタアカリ」鍋ナシで手軽!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のガレット&国産クラフトシードルの専門...
「お手軽ポテサラザン」2つの食感で最後まで食べ飽きない♡
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のガレット&国産クラフトシードルの専門...
浅草「壽々喜園」“世界一濃い抹茶”を堪能 2022.2.26(土)
 抹茶スイーツの人気はとどまらず、今ではどこへ行っても食べられる定番商品ですよね。そんな飽和状態を勝ち抜き、インスタやT...
「ガイヤーン」タイ料理の鶏もも肉BBQはロゼワインに合う♡
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・恵比寿の「ガパオ食堂」のピーボーさんに、鶏...
高校生発案! ペヤング たこめし風やきそば 2022.2.24(木)
 先日コンビニで、不思議な商品を見つけました。その名も「ペヤング たこめし風やきそば」。おいおい、まるか食品さんよ。たこ...
「カイチャオムーサップ」THEおふくろの味♡タイ風オムレツ
伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・恵比寿の「ガパオ食堂」のピーボーさんに、タイ...
「秘伝の万能ドレッシング」最強!お酒を呼ぶサラダが完成♡
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・恵比寿の「ガパオ食堂」のピーボーさんに、サ...
浅草の老舗天ぷら「三定」実食レポ 2022.2.19(土)
 東京・浅草グルメといえば天ぷらですよね。浅草には、天ぷら屋がたくさんあるので、いつも迷ってしまいます。どのお店も大盛況...