恋人には申し訳ないが…コロナ禍で結婚願望が消えた男の告白

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-02-05 12:22
投稿日:2021-01-30 06:00

コロナ禍で消えた結婚願望

 Fさんは一通りの家事ができ、料理も上手いほうだとKさん。「だから、結婚相手として、日常生活が送れない女性だとかそういうんじゃなく、ほんとフィーリングの問題です」と念を押します。

「でもコロナ禍だし、なんか社会が不安定だから、俺がそんな風に思っちゃうだけかなって思って、少し様子見をしてきたんですよ。

 ひょっとしたらコロナ禍が明ければ、前みたいな明るい気持ちになれるかな〜って思うし。

 でも、2021年になっても、なんだか俺は結婚に前向きな気持ちになれないし、Fのことを好きって気持ちも弱くなってきて、なんかもう別れたいなって感じています」

 Fさんに悪いところがあるわけではなく、さらにはFさんが自分と結婚したがっていることを理解しているKさん。だからこそ、なかなか別れ話を切り出せず、ずるずると「形だけ交際している」という状態になってしまっているのだとか。

「こんな関係を続けていると、Fにも悪いなっていうのはあります。最近は、俺が前と違う態度なことを気にしているのか、Fは妙に僕にやさしいし、気を使いまくっているのも感じます。なので、余計に別れ話を切り出すタイミングが掴めないんですよね」

 もはや結婚というものに対し、全く意欲的になれなくなってしまったと、ため息混じりに語るKさん。恋人との結婚意欲が消えてしまった「これ」という理由も思い浮かばないものの、自分なりに分析した結果、「たぶん、コロナ禍のせい」だそうです。

恋愛へのテンションも低下

「コロナ禍になって、周りの友達では仕事がなくなっちゃった人もたくさんいるし、給料が下がってしまったヤツも多いんです。既婚の友達でもそんな人がいますよ。奥さんとか子どもがいると、生活をしていくだけで本当に大変そうです。

 俺は、Fと結婚してないから全然いいですけど、でももしコロナ禍になる前にFと結婚していたら、今回のコロナ禍で、やっぱり生活への不安とかあったかもしれないなって思いましたね。

 だから、Fがどうのこうのではなく、結婚ってモノへの憧れがコロナ禍のせいで急激に下がった感じです。ぶっちゃけ、恋愛に対するテンションも、コロナ禍前と比べると急速に下がりました」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


姿なき闖入者が破壊した新婚家庭…志穂さんのケース#4
 解決したはずの夫の不倫疑惑。幸せな家庭を壊したくなくて、感情を押し殺してきた志穂さんも、嫌がらせ行為がエスカレートする...
神田つばき 2020-01-12 05:19 ラブ
恋愛市場で力尽き果て…婚活に疲れたら試すべき4つの対処法
 どんな方法で婚活をするにしても、恋愛市場に立っているとどうしてもエネルギーを使います。どんな人でもいつかは「しんどいな...
七海 2019-08-14 06:00 ラブ
騙されないで! プライド高き男性の見栄っぱりを見抜くテク
 付き合った後に「私への対応が以前と違う……」と男性に感じる女性は多いのではないでしょうか。釣った魚に餌をやらないタイプ...
東城ゆず 2020-01-27 17:00 ラブ
奥様に学ぶ!小泉進次郎さんのような素敵男子と結婚する方法
 小泉進次郎さんと滝川クリステルさんが結婚&妊娠したという突然のニュースに、世間は大賑わいとなりましたね。「令和初のビッ...
田中絵音 2019-08-15 17:45 ラブ
恋愛中に心がけたい上手なLINEテクニック♪ NG事項に注意
「LINE」は、好きな人とのコミュニケーションを取るにも便利なアイテム。でも、気軽なツールだからこそ、「親しき仲にも礼儀...
孔井嘉乃 2019-08-13 06:00 ラブ
図解!好きな男性とデートで会う&彼の好き度を確かめる方法
「好きな人はすごく忙しくて、なかなか会ってもらえない…」「初デートは楽しかったのに、2回目につなげない!」――。そんなお...
伊藤早紀 2019-08-12 06:00 ラブ
拡大するミスターコン 出場を目指すイケメンたちの目的は?
 大学のミスターコンがどんどん拡大しています。大学のミスコンというのは1970年代から開催されているのに対し、ミスターコ...
内藤みか 2019-08-12 06:00 ラブ
望んだ恋愛でもすぐに冷めるなぜ? 自分は冷たいと思う前に
 恋がスタートして、一般的にはラブラブの2人。でも「念願の恋がスタートしたのに、何かがおかしい」と悩む女性は多いようです...
東城ゆず 2019-08-13 17:32 ラブ
性格か? 価値観か? 離婚しないための最適な相手の見つけ方
 離婚理由としておなじみの「性格の不一致」と「価値観の違い」。  これらは似ているようでいて実は全く異なるものです...
しめサバ子 2019-08-11 06:00 ラブ
宮迫博之も危ない? 女性の離婚願望に火がつく3つの条件とは
 女性が離婚を考える3本柱は、浮気、金銭トラブル、病気です。そのいずれかが際立ったり、重なったりすると、それまでくすぶっ...
山崎世美子 2019-11-14 19:22 ラブ
束縛をする女性心理と対処法! やめるのは意外と簡単かも?
 恋人ができると、ついつい束縛をしてしまう女性って多いと思います。束縛ってする方もすごく疲れるし、プラスにならないと分か...
孔井嘉乃 2019-08-10 06:00 ラブ
絶世の美女より「ほどほどの顔」の女性がモテる5つの理由
 ちょうどいいブスが一番モテる――? お笑いコンビ「相席スタート」の山崎ケイさんの著書やドラマ化により、巷でささやかれる...
七海 2019-08-09 06:00 ラブ
夫への情を振り切り離婚を決断…子持ち女性の実録エピソード
 突然ですが、「バツイチ・マルイチ」という言葉を皆さんは知っているでしょうか。これは、離婚を経験して再婚に至り、その婚姻...
東城ゆず 2019-08-08 06:00 ラブ
どうしても高年収の男性と結婚したい女性がやるべきこと3つ
 オリンピックを翌年に控えているとはいえ、世の中は決して景気がいいとは言えない状態ですが、そんななかでも依然として「高年...
内藤みか 2019-08-08 06:00 ラブ
しっかり女性も 気になるカレの前で“可愛く酔える”3つの魔法
 あなたはお酒を飲んだ時に、可愛らしく「酔っちゃった〜♡」と男性に甘えることができる女性ですか? オトナの女性の中には、...
ミクニシオリ 2019-08-08 06:00 ラブ
姿の見えない不倫相手の女と無言の戦い…志穂さんのケース#3
 自分の夫の不倫の証拠を見つけてしまったら、女性は誰でも争いや別れの影におびえながら、愛する人の真意を確かめようとするで...
神田つばき 2020-01-12 05:32 ラブ