「おでん5種盛り」煮込みは下茹でした大根の次に練り物を

コクハク編集部
更新日:2021-03-29 06:00
投稿日:2021-03-29 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地の「すぽーつ居酒屋おかだ」の岡田晋平さんに、肌寒い春の夜に恋しくなる「おでん5種盛り」のレシピを教えていただきました。

具を入れる順番が肝

 春めいてきたとはいえ、まだ肌寒さが残る夜にはおでんが恋しくなります。でも、これをおつまみで用意するとなると、時間がかかるのでは……。そんなことはありません。だしさえしっかり取っていれば、煮込みは40分ほどでできるのです。

「まずは和食の基本、だしをしっかり引くこと。カツオ節はたっぷり使った方が風味が出て酒に合います」と岡田さん。

 調理するときは、具を入れる順番が肝。火が通りにくい大根は下茹でしておいたものを最初に一番だしへ入れたら、強火で5分。それから練り物各種を加え、はんぺんは最後です。

「はんぺんは弱火で温める程度で十分。ふわふわの食感を楽しめます」

 煮込み過ぎると、タネのウマ味が流れ出し、せっかくのだしが濁ってしまうそう。順番を守って透き通っただしでいただけば店の味わいを楽しめます。

材料

・一番だし 1.5リットル
・薄口醤油 60ミリリットル
・砂糖 大さじ1
・塩 少々
・ちくわ 適量
・もちきんちゃく 適量
・イワシつみれ 適量
・大根 適量
・はんぺん 適量

レシピ

(1)鍋に水と昆布を入れて30分ほどなじませたら弱火で10分ほど加熱
(2)沸騰する直前に昆布を取り出したら、弱火で一度沸騰させる
(3)少量の水を加えて温度を下げたら、カツオ節(分量外)を加え、沸騰しないように弱火で1分ほど加熱。アクを取って火を止める
(4)カツオ節をキッチンペーパーなどで濾(こ)したら、一番だしの出来上がり
(5)大根を10分ほど下茹でする
(6)下茹でした大根を調味料を加えた4のだしに入れ、強火で5分煮込む
(7)ちくわ、もちきんちゃく、イワシのつみれを入れ、強火で15分
(8)最後にはんぺんを入れ弱火で5分煮込んだら、出来上がり

本日のダンツマ達人…岡田晋平さん

▽岡田晋平(おかだ・しんぺい)
東京の築地生まれ、築地育ち。学生時代はラグビーで鍛えた体育会系。実家は京橋の老舗寿司屋だったこともあり、料理の道へ。

▽すぽーつ居酒屋おかだ
2008年の開店以来、在京阪神ファンのオアシスとして愛され続ける和食居酒屋。大型壁掛けテレビ2台が常設されスポーツ観戦とお酒が楽しめる。元スポーツ選手を招いたトークショーも随時行っている。東京都中央区築地2―7―2。

(日刊ゲンダイ2021年3月23日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


豚バラともやしを重ねて蒸すだけ!食欲そそる夏☆満足おかず
 梅雨も明けて、すっかり夏ですね。暑い日はコンロの前に立つ時間を短くしたいもの。今回は「重ねるだけ」で簡単に作れる猛暑に...
ぐっち夫婦 2020-09-27 11:52 フード
白ワインと一緒に 「夏ヒラメと薬味野菜のカルパッチョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「オカヒジキ、ヤリイカ、タラコの和え物」食感がクセになる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
味噌が香ばしい「冷や汁」 真夏にぴったりな宮崎の郷土料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、宮崎の...
晩酌が華やぐ「枝豆の醤油煮」と「谷中生姜のもろみ揚げ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
甘くてまろやか「ニンジンのポタージュをかけた茶碗蒸し」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
組み合わせの妙!ハイボールに合う「酢飯納豆の春巻き揚げ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
「夏野菜の冷製カレー風味」ちゃちゃっと本格志向の晩酌!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
「夏野菜のみぞれ和え」皮ごとおろして大根の辛さを味わう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、涼を呼...
おうち料理が料亭に!日本酒が進む「アユの大葉酢あんかけ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
「モツイタリアン」仕上げに日本酒でフランベする理由は?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
「鶏のイタリア風チャーシュー」最後のひと手間でプロの味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
2度美味しい 「鳥と大根スープ煮」からの「冷麺風そうめん」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
カルパッチョ好き必見!おうちで作る「アジの和風タルタル」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
「イワシのうまみ焼き」味噌を加えてハラワタの苦味を堪能!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、イワシ...
夏!愛する果物とヨーグルトで簡単ひんやりデザートを作ろう
 もう間もなく夏本番。暑い日も増えてきましたね! 夏はついついアイスを食べてしまいますよね。そこで今回は、おうちで作れる...
ぐっち夫婦 2020-08-16 15:23 フード