「ひじきと豆腐の山椒炒め」スパイシーな味わいがたまらない

コクハク編集部
更新日:2021-05-20 05:27
投稿日:2021-05-11 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・代々木上原の「手打ち蕎麦と和食 楽」の長濱大さんに、スパイシーさが後を引く「ひじきと豆腐の山椒炒め」のレシピを教えていただきました。

蕎麦屋ではあまりないおつまみを

 店主の長濱大さんは、関西の蕎麦の名店「土山人」出身。

「お蕎麦の道に入ったのは、本当に偶然です」

 もともとモノづくりが好き。19歳の時、アルバイト先の飲食店の先輩の紹介で、「土山人」に入店。それまで蕎麦を食べる機会はほとんどなく、また蕎麦打ち自体も「土山人」で初めて見ました。蕎麦粉から自分で作れるところが面白いと思い、「蕎麦道」へハマっていったそうです。

「ただ、蕎麦屋といっても、僕が考えているのは、大人の居酒屋。『楽』では、蕎麦屋ではあまりないおつまみ、そして和食屋ではない蕎麦を使ったお料理を出していきたい」

 今回の一品は、山椒を使うことでスパイシーな味わいに。日本酒はもちろん、焼酎やビールも合います。

材料

・乾燥ひじき
・豚ひき肉
・ニンジンの千切り
・木綿豆腐
・薄口醤油
・みりん
・山椒
・ごま油
・ダシ(または水)
※ひじき、豚肉、ニンジン、豆腐はお好みの分量で

レシピ

(1)豚ひき肉をごま油で炒め、白く色が変わったら、ダシまたは水を入れる。ダシの量は、目安として100㏄ほど
(2)そこに乾燥ひじき(水で戻さなくてOK)を入れ、少し炒める。ひき肉がそぼろ状になったらニンジン、豆腐を入れて炒める。豆腐は炒めながら崩す。ただし、崩しすぎないこと
(3)水分がなくなったら、薄口醤油とみりんを同量入れ、さらに炒めて水分を飛ばす。手に入れば、生の実山椒を飾る

本日のダンツマ達人…長濱大さん

▽長濱大(ながはま・ひろし)
 兵庫県生まれ。アルバイト先の先輩の紹介で19歳の時「石臼挽き手打蕎麦専門店 土山人」へ就職。蕎麦とつまみに力を入れる系列店「馳走侘助」で7年間働いた後、「東京 土山人」の出店に伴い2007年上京。以来、19年までの12年間、店長を務めた。

▽手打ち蕎麦と和食 楽
20年5月オープン。大きな花瓶(元は鹿児島県の焼酎の壺)に生けられた季節の花が出迎えてくれる。人気は「冷やかけすだちそば」。季節ごとに変わるつまみも充実。これからは桜エビのかき揚げ、とり天、自家製さつま揚げなどが登場。おすすめのつまみをいろいろ食べて蕎麦で締めたい人には全6品のおまかせコース4400円が大変お得。日本酒、焼酎、ワインとそろっており、お願いすれば料理に合ったお酒を選んでくれる。スタッフの接客も素晴らしい。完全個室あり。東京都渋谷区西原3―2―4 フロンティア代々木上原3階。

(日刊ゲンダイ2021年4月27日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


3分で完成する「地獄豆腐」 箸が止まらぬ辛さにビールは最高
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、あ...
口の中でフワッと溶ける「親子丼リゾット」はワインと一緒に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「蛤と九条葱のさっと煮」驚くほど軟らかく仕上がるプロの技
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
洋風南蛮漬け 味が染み込んだ「ワカサギのエスカベッシュ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
ニンニクと唐辛子とオリーブオイルで「サバ缶のアヒージョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の居酒屋「じんから」の堅谷博さんに、...
フライパンひとつでできる「鶏レバーのレモンクリーム煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
焦がしバターが香る「サバのムニエル ブールノワゼット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
新提案!旬の野菜でつくる「万願寺トウガラシの肉詰め焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
ヘルシーおつまみ「アボカドのディップ」糖質を気にする人に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
暑い日に「なすのスタミナそうめん」ナスと大葉の相性が抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の居酒屋「じんから」の堅谷博さんに、...
万能の黒こしょうソースと「豚三枚肉とズッキーニのソテー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
豚バラともやしを重ねて蒸すだけ!食欲そそる夏☆満足おかず
 梅雨も明けて、すっかり夏ですね。暑い日はコンロの前に立つ時間を短くしたいもの。今回は「重ねるだけ」で簡単に作れる猛暑に...
ぐっち夫婦 2020-09-27 11:52 フード
白ワインと一緒に 「夏ヒラメと薬味野菜のカルパッチョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「オカヒジキ、ヤリイカ、タラコの和え物」食感がクセになる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
味噌が香ばしい「冷や汁」 真夏にぴったりな宮崎の郷土料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、宮崎の...
晩酌が華やぐ「枝豆の醤油煮」と「谷中生姜のもろみ揚げ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...