「会津娘」の燗酒はインディカ米のよう
日本酒、それも燗酒になぜそれほど引かれるのでしょうか?
「日本酒はすごく味の幅が広いんです。お燗の温度によっても味が変わるし、ちろりでやるか、とっくりでやるかでも味が変わります。それに、日本酒をお燗にすると、きちんと調理している形になる。燗酒はおいしいを通り越した、全身で感じる気持ちよさがあります。アルコールの分解も早いので、翌日、二日酔いになることもありません」
「どっぷり燗酒」という藪さんは、時間を見つけては日本酒をさまざまな温度でお燗し、自分が作るスパイス料理に合うお酒、合う温度を探っているとのこと。
「会津娘 芳醇純米生酒」(高橋庄作酒造店)は、藪さんによれば「燗酒にするとフルーティーさ、甘味、あっさりした米のうま味が感じられ、レーズンをのせたインディカ米のよう。キーマカレーが進むんです。それを体感してほしくて、このお酒を選びました」
材料
・鶏むねひき肉 400グラム
・トマト(粗みじん) 半個
・パクチー(みじん) 10グラム
・玉ねぎ(薄切り) 半個
・ニンニクすりおろし 小さじ1
・生姜すりおろし 小さじ1
・油 大さじ2
・カレー粉 小さじ1と2分の1
・ガラムマサラパウダー 小さじ2(お好みで増やしてもOK)
・塩 小さじ半分~ (お好みで)
・水 100ミリリットル
レシピ
(1)油をひき、強火で熱する
(2)玉ねぎを入れ、アメ色に炒める
(3)ニンニク、生姜を入れ、ニンニクの強い香りが飛んだらトマト、パクチーを入れる
(4)トマトを崩し、全体的になじんだらカレー粉、塩を入れる
(5)30秒くらい炒めたら鶏むねひき肉を入れ炒める
(6)ひき肉の色が全体的に白く変わったら、水を入れ少し煮る
(7)水分が半量以下になったらガラムマサラを入れかき混ぜて完成
本日のダンツマ達人…藪晋伍さん
▽藪晋伍(やぶ・しんご)
大阪府生まれ。プロボクサー時代、「減量にいいかな」と思って働いた薬膳料理屋がスリランカ人だらけ。彼らが作る料理を食べ、スパイスの世界にハマった。南インド料理屋「エリックサウス」で料理を学び、本場パキスタン料理店の集まる、埼玉・八潮の人気店「カラチの空」で日本人として初めて厨房へ入り修業を積んだ。
▽Spice Drunker やぶや
2018年に浅草で間借り営業を開始。瞬く間に人気店となったが、当初の予定通り約5カ月で閉め、料理のブラッシュアップと経営の勉強に費やした。満を持して今年1月30日オープン。完全予約制で、スパイス料理と日本酒(燗酒)のペアリングコース税抜き8000円(ノンアルペアリング、または日本酒とノンアルの行ったり来たりもOK)のみ。神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1―3―7 沼田ビル3階。※予約はFacebookのDMで。
(日刊ゲンダイ2021年7月16日付記事を再編集)
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