「鰹のミルフィーユ」10分漬け込むだけで濃厚な味わいに

コクハク編集部
更新日:2021-07-29 06:00
投稿日:2021-07-29 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の寿司割烹「和肴房 なつ」の佐藤文彦さんに、豪勢な盛り付けで崩すのがもったいない「鰹のミルフィーユ」のレシピを教えていただきました。

たまり醤油漬けのガリが美味しい

 店の自慢の一つ、たまり醤油漬けのガリ。白ガリと2種類出している店は珍しく、このガリをメインにしたおつまみを出したいと考えたのが鰹のミルフィーユです。

 崩すのがもったいない豪勢な盛り付けですが、野菜と鰹一切れをまとめて崩し、食べます。10分漬けただけなのに色はしっかり付いていて濃厚ですが、素材の味を邪魔しない絶妙な味付け。これはビールがおいしそうですが、ノンアルコールの今は酢飯が進みます。家飲みなら、シメの白米にのせたり、お茶づけでも食べてみたいですね。

「たまり醤油漬けのガリを玉ネギやかいわれ大根と和えてさらに10分漬け込むことで、コクが深まります」(大将の佐藤文彦さん)

 たまり醤油漬けのガリはそれだけでもアテに。冷蔵庫に常備しておきたい一品です。

材料

・鰹のたたき 3枚(1切れ=10グラム)
・玉ネギ(スライス) 25グラム
・かいわれ大根 25グラム
・ガリ 25グラム
・たまり醤油(ニンニク醤油) 適量

レシピ

(1)市販のガリとスライスした鰹のたたきをそれぞれ、たまり醤油に10分漬け込む
(2)玉ネギをスライスし、かいわれ大根は食べやすい大きさに切る
(3)1のガリは千切りにし、2と和えて、さらに10分たまり醤油に漬け込む
(4)鰹のたたきの間に3をミルフィーユ状に盛り付ける

本日のダンツマ達人…佐藤文彦さん

▽佐藤文彦(さとう・ふみひこ)
 北海道の実家が寿司屋を営んでいたことから、寿司に親しんで育った。伊豆稲取のホテル「銀水荘」や仙台秋保温泉のホテル「きよ水」など人気宿の和食で経験を積み、東京に。昨年まで勤めていた店がコロナ禍で閉店となったが、縁があって当店の立ち上げに関わる。

▽和肴房 なつ
 赤酢寿司を提供する、江戸前の本格寿司割烹。甘酒を発酵させた砂糖不使用の2種の赤酢と1種の白酢を調合した大将自慢のしゃりはパンチが効いている。カウンター6席の落ち着いた空間だ。2軒隣にある系列店の「和肴房 いちか」は鶏すき鍋と和酒が楽しめる。互いの店舗から、“出前”もできるのはうれしい。東京都港区新橋2―21―1 新橋駅前ビル2号館 B1。

(日刊ゲンダイ2021年7月22日付記事を再編集)

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