40代エリート男性の告白~「夫婦交換」という愛のカタチ#5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-07-30 06:00
投稿日:2021-07-30 06:00

芽生えたライバル心と団結心

――凄まじい光景ですね。続けてください

「しばらくすると、Hさんは腰を前後させ、抜き差しを始めました。徐々に加速していく腰づかいに刺激されて、気づけば僕も奥さんの尻を引きよせ、バックから激しく肉棒を叩きこんでいました。

 二人の妻たちは『ああっ、すごいっ』『子宮に響いているっ』などと、叫びながら、ヨガりにヨガっていましたね。別々の部屋でのセックスなら、こうはならなかったでしょう。

 隣のベッドで同じ姿勢でまぐわっているからこそ、ライバル心も芽生えるでしょうし、「共犯者」めいた団結心もある……僕は腰を振りたてながら、そう思いました。

 どれくらい経ったでしょうか。

 Hさんの奥さんが『ダメ……もうイキそう』と叫んだんです。

 このような場合、女性に合わせるのがマナーでしょう。なので、僕は『イッてください』と言いました。すると『Wさんも一緒に……お願い』と告げてきたんです。

 隣ではまだHさんとU子が激しいセックスで盛り上がっていましたが、僕は奥さんの言葉に従い『わかりました』と、胴突きを強めました。

 ただでさえ強い膣の締まりが、いっそう強烈になりました。熱い塊が尿管をせりあがってきて、僕は間もなく訪れる絶頂を予感しました。

 直後、腰をわなわなと震わせた奥さんは、「ああっ、イクッ……イキます……あなたーーッ!」と叫んだんです。

 隣にいるHさんへの大絶叫とともに、奥さんの体は大きく波打ちました。彼女がエクスタシーに達した刹那、僕も渾身の乱打を浴びせ、奥さんの膣奥で射精しました。

 久しぶりにドクドクと長い射精が続きました。

 ペニスを引き抜いたのち、奥さまはベッドに崩れ落ち、全身汗びっしょりで横たわりました。

 僕は呼吸を整えながらティッシュで後始末をすると、隣にいるHさんとU子の情交を見入っていました。

 Hさんが腰を振るたび、U子の体はたわみ、ロングヘアが散り跳ね、乳房が弾んでいました。

 僕を横目に、彼は「Wさんの奥様のアソコはとろとろで最高です。よく濡れる体質で、感度も抜群ですよ」と称賛の言葉を告げてきたんです。

 僕が恐縮したように頭をさげると、『では、我々もそろそろ……奥さま、いいですか?』とフィニッシュをほのめかせました。

 U子も汗みずくになりながら『はい、私も……もう限界』とアクメが近いことを知らせてきました」

夫婦交換の選択をしてよかった

――続けてください。

「Hさんは『では、ご主人の前で存分にイッてくださいね』と、紳士的な口調で腰を振りたてました。

 優しい言葉とは裏腹に、抜き差しの激しさが凄まじかった……パンパンッと肉の打擲音がひときわ大きく室内に反響し、U子は手足をぶるぶると震わせていました。内臓が押し上げられて、声帯も変になるのか『いやっ、だめっ……ああぁあああっ』と悲鳴が裏返っていてね……こんな妻を見たのは初めてかもしれません。

 意外にも嫉妬心はありませんでした。いや、嫉妬かどうかも分からないほど、興奮や好奇心、達成感などが複雑に交錯したんです。とても言葉にはできません。

 ただ一つ言えるのは、夫婦交換の選択をしてよかったと思えたことです。

 そして、U子はHさんの奥さんと同じように、『あなたッ……イキますっ……アア、イキますッ』と嬌声をあげ、四肢を震わせながらエクスタシーを迎えたんです。

 最高に淫らで美しく、官能的な瞬間でした。

 Hさんもその後、U子の中で射精し、夢のようなひと時が終わりました」

――その後は、どうなりましたか

「実は、まだ終わりではなかったんです。ベッドに倒れこんだU子の呼吸が整うと、僕の隣で横たわっていたHさんの奥さんが起き上がり『Wさん、奥さまにレズビアンを教えてあげてもいいかしら?』と訊いてきたんです。

 続きは次回。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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