悲しみから立ち直るために…自分を責めることをやめてみよう

七味さや 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-08-02 06:00
投稿日:2021-08-02 06:00
 喪失のどん底にいるときって、ついつい自分を責めてしまいますよね。自分に自信がなくなって、耐えられない後悔に胸がちぎれそうになる夜を過ごしている方もいらっしゃるかもしれません。そんな方に、おすすめしたい考え方があります。
 この漫画の主人公・リコちゃんも、離婚したばかりのときは「もう女としての価値なんてない……恋とか無理……」と自分を責めていました。新しい恋も終わった今、思うこととは……?

「自責化」が悲しみからの立ち直りを妨げる

 離婚の喪失から立ち直るためのバイブルにしていた「OPTION B(オプションB)」という本があります。これはこの本の著者である女性が夫の急死から立ち直る過程をつづり、喪失から乗り越える方法を心理学的知見から記した本です。

 この本によると、「自責化」ーーつまり「自分が悪いのだ」と思いこむことが、喪失からの立ち直りを妨げるといいます。

 例えば、「あのとき私があんな言葉を言わなければ」「もっとちゃんとした妻になれていたら」「こんな魅力のない私には、もう恋愛なんてできない」などなど。

 人は喪失に直面すると自分を責めがちですが、離婚に関しては原因が一つだけということはあまりないのではないでしょうか。さまざまな要因が複雑に絡み合って、離婚に至るケースが多いように思います。だからこそ、自分の過去の行動や過ちを過剰に責め続ける必要はないのです。

 離婚から時間がたてば、「あんなに自分を責めなくてもよかったな……」なんて思えるときが来るものです。だから悲しみの渦中にいるときは、自信喪失して自分を責めることをちょっとストップしてみてください。

「私にはどうしようもなかった。仕方なかった」——。

 いつもこうした態度だと問題があるかもしれませんが、避けられなかった喪失で失意の底にいるときには、こういった考え方もぜひ取り入れてみてください。

(参考文献:シェリル・サンドバーグ/アダム・グラント『OPTION B 逆境、レジリエンス、そして喜び』,日本経済新聞出版社,2017)

登場人物紹介

リコ
幸せの絶頂から一転、離婚から立ち直りたいアラサー。 彼氏とお別れして、だめな自分に失望してたけど……新しい恋を通して、離婚から立ち直ってきたのかもしれないな。

ノラ
リコの高校時代からの友人で、同じ会社の別部署で働いている。リコの失恋を知り、回らないお寿司をご馳走する自立キャリア女子。愚痴を聴きながらも、寿司と日本酒が止まらないぜっ!

七味さや
記事一覧
漫画家・イラストレーター
離婚済アラサー漫画家。不注意型ADHD傾向ありの綱渡り人生。世界中からゆるされたくて、「ゆるし系」漫画やキャラクターを描いています。やさしい世界をつくりたい。Xでも随時漫画更新中。お仕事実績はこちら:https://shichimin.com/

ラブ 新着一覧


愛人は不幸じゃない 非モテ女子は彼女たちにスキルを学んで
 昔から、なぜ「愛人=不幸そう」と思われるのでしょう?そもそも「愛人」という単語がなんとなく後ろめたい感じだったり、淫美...
リタ・トーコ 2019-05-27 06:06 ラブ
ホテル代は割り勘?おごられる? 意外だった“男女別の違い”
 ひと昔前は、デートの代金は男性がおごるもの、というのが当たり前だった時代がありました。  今は全てを男性におごっても...
深志美由紀 2019-05-26 06:00 ラブ
交際歴2年…彼氏にプロポーズさせるにはどうしたらいいの
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』の著者で恋愛コラムニストの神崎メリさん...
神崎メリ 2019-05-27 14:25 ラブ
男性はやっぱり若い女性が好き?大人女性が持つべき魅力とは
 今や、15〜20歳離れた「年の差婚」は珍しくありません。もちろん女性が年上だというケースもありますが、どちらかといえば...
孔井嘉乃 2019-05-25 06:00 ラブ
「恋人」「同棲」に見せかけた支配の檻 美沙さんのケース#5
 二人分の生活費をまかなうため、仕方なく風俗店でバイトしていた美沙さん。健斗には隠していたのに、ある夜突然、源氏名で呼ば...
神田つばき 2020-01-11 07:06 ラブ
義母が嫌で外泊、若い男と浮気…悪妻と離婚した夫の言い分
 離婚した男女の双方から話を聞くと、同じ出来事への認識が大きく異なることも珍しくありません。夫と妻、双方の言い分をご紹介...
並木まき 2019-11-13 18:16 ラブ
「先に浮気したのは…」離婚した夫に“異議あり!”な妻の声
 離婚した男女の双方から話を聞くと、同じ出来事への認識が大きく異なるケースも珍しくありません。夫と妻、双方の言い分をご紹...
並木まき 2019-05-24 06:00 ラブ
ヒモ以下の“ロープ”と呼ばれた男…法廷で暴かれた惨めなウソ
 甘酸っぱい恋から始まる男女の仲も、時間の経過や環境の変化とともに色あせてしまうもの。痴話ゲンカから果ては刃傷ざたまで、...
高橋ユキ 2019-05-24 06:00 ラブ
イケメン101人…韓国男性アイドルの選考番組がスゴい!
 IZ*ONE(アイズワン)という2018年秋にデビューした12人組女性アイドルグループは、韓国で放映されたオーディショ...
内藤みか 2019-05-23 06:07 ラブ
彼氏と長続きしない…“飽きられ女子”が犯している間違い3選
 学生時代は長く男性と付き合えていたのに、大人になってからの方が彼氏とうまく行かなくなった……そんな「アラサー病」が流行...
ミクニシオリ 2019-05-23 06:49 ラブ
大人の恋愛で駆け引きはしない方が良い理由! NG事例を解説
「恋愛上手な女性」と聞くと、「男性を手玉に取る駆け引き上手な女性」というイメージありませんか?でも、実は、大人になればな...
孔井嘉乃 2019-05-23 01:30 ラブ
彼氏のスマホチェックをやめるには? 無限ループに陥る前に
 いけないことだと分かっていながらも、ついやってしまう彼氏のスマホチェック。1度限りで終わらず、気づけば無限ループに陥っ...
孔井嘉乃 2019-05-21 06:00 ラブ
“平成ジャンプ”ですが何か? 令和元年の合コンで受けた屈辱
 2019年5月1日に新元号が施行され「平成」から「令和」の時代となりました。世間は令和フィーバーで何かと盛り上がりまし...
田中絵音 2019-10-21 11:45 ラブ
実は狙い目!「理系男子」と話が弾むためのトークテクニック
 最近になって結婚相手として評価急上昇中の「理系男子」。浮気をせず真面目である、意外と高収入で安定している、言葉で伝えた...
しめサバ子 2019-05-20 06:20 ラブ
理不尽…鬼嫁が一方的に夫に押し付ける驚愕の“マイルール”
「鬼嫁」と呼ばれる妻たちは、第三者が耳にすると驚愕するようなルールを一方的に夫に押し付けることもあるみたいです。  魑...
並木まき 2019-05-19 06:00 ラブ
高収入男性が浮気するワケ あなたは見て見ぬ振りできますか
 浮気をする男性の特徴の1つに、「高収入」ということが挙げられますね。でも、なぜ世の中のお金持ちは浮気に走るのでしょうか...
リタ・トーコ 2019-08-18 07:40 ラブ