マッチングアプリで外国人とも出会えるこのごろですが……

内藤みか 作家
更新日:2019-03-04 06:00
投稿日:2019-03-04 06:00

 歌舞伎町で27歳の女性が、自称英国人の男性にバッグを奪われそうになったうえに刃物で切りつけられる事件が発生しました。女性はこの男性とマッチングアプリで知り合ったそうです。今やSNSやアプリで外国人男性とも知り合える時代。それに伴い事件も増えてきました。

■30年前の出会い系

 私はもう30年近く、出会い系について取材を続けています。30年ほど前にはツーショットダイヤルという、知らない男の人と話す、いわゆる声の出会い系で500人の男性と話し、その統計を大学の卒論にしようと試みたことがあるくらい、出会い系に興味があります(うまくまとめられなくて中断してしまったのですが、あの卒論、完成させていれば結構面白かったのでは……。何しろ相手の男性に血液型や星座まで聞きだしてどんなタイプが多いのか調べようとしていたので)。

 当時の出会い系は電話ですから、イケボ(かっこいい声)の男性が、有利だったんです。何しろネットもないから顔の画像すらわからないままお話するので、声だけが頼り。ステキな声の男性だったら好感度はかなり高くなるんです。今は、顔画像を載せている男性がすごく多いですね。電話で話すよりも文字でやり取りすることが多いようですし、出会い系もずいぶん変化しています。

■外国人男性もマッチング

 出会い系サイトで外国人に遭遇する率も、年々上がっています。「外国人ですが、長く日本に住んでいるので、日本語しか話せません」という人を見かけたこともありますし、「日本に来たばかりで友達が少ないので友達になってください」という人もいました。なかには「来月日本に行くので案内してくれる人いませんか?」という人もいます。あくまで自己申告のプロフィールですからそれが真実なのかはわかりませんが。

 また、外国人男性との出会い専門のマッチングサイトもいくつもあります。世界中の男性とマッチングできるのです。今までの出会い系サイトでは「東京都在住」「身長170センチ以上」というような感じで絞り込みましたが、外国人との出会いサイトでは「アメリカ人」「日本在住」「使える言語に日本語を含む人」などと、かなりグローバルな条件設定になります。私も試しに使ってみたことがありますが、日本人女性を好きな外国人男性は多いらしく、いろいろな国の男性からメッセージが届きました。

日本女性は外国人男性にモテる!?

 最近は日本語を勉強する外国人男性も多く、マッチングサイトで知り合った外国人男性からも、日本語を教えて、日本のことを教えて、などと言われることも。そんな風に言われると、ついつい「日本語を教えるくらいなら……」と、気持ちがゆるむ人もいるようです。はじめはメッセージ欄でやりとりしていると、「メッセージ欄だけじゃよくわからないから直接会ってほしい」などと切り出されることもあるのだとか。

 今回の事件では、女性がどのような出会い系アプリで自称英国人の男性と知り合ったのかはわかりませんが、わざわざ歌舞伎町まで会いに行くほどなので、相手に相当な魅力を感じていたのではないでしょうか。日本人女性を好む外国人男性は多いそうです。優しいし、尽くしてくれるなどと内面が評価されることもありますが、お金を持っているから、などという理由の人もいます。今回もバッグを奪われそうになったそうなので、相手の目的がお金だった可能性もありますよね。

■ロマンス詐欺にも注意!

 最近では、SNSで友達申請をしてきて親しくなった外国人男性から「自分は軍人で、退職するためにお金を支払う必要がある」などという理由でお金を要求される「国際ロマンス詐欺」という事件も起きています。会ったこともない外国人にお金を払うなんて、とびっくりですよね。被害に遭うのは40代女性が多いようで、それだけ結婚に対する思い入れも強いのかもしれませんが。

 そして興味深かったのは、今回の歌舞伎町の事件、知り合ったきっかけのアプリの表現が、報道機関によって「出会い系アプリ」と「マッチングアプリ」の2種類あったということ。つまり出会い系アプリはマッチングアプリなんですね。マッチングアプリだと、なんだかオシャレで明るい雰囲気ですが、結局のところ出会い系。これ以上の被害を防ぐためにも、知らない男性と会うというリスクは変わらないのだということをわかったうえで、慎重に行動してほしいなと思っています。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

エロコク 新着一覧


ユニクロの服を着て次々と男をゲットした伝説のオンナの話
 今回は、ユニクロの服を着て次々と男をゲットした伝説のオンナの実話です。主役は、私が約8年前に知り合って、今は新宿ゴール...
ハンズフリーで楽しめる…ローターの振動から逃れられない!
 本日紹介するのは、ニューヨーク在住の女性2人が立ち上げた「デイム」というブランド。女性のオーガズムについて研究とリサー...
桃子 2019-11-12 04:39 エロコク
いわゆるSMではダメ…精神的に屈服させられることに興奮する
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-05-24 18:05 エロコク
同棲編<2>男に求めては絶対NGなのに女が求めすぎる“〇〇力”
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
出版社OLが“人妻風俗”に転落した理由 美沙さんのケース#4
 職場の人たちからも、実家の家族からも距離を置いてしまった美沙さん。一人の給料で健斗と二人の生活費をまかない続けてきまし...
主婦レズビアンの告白#3…女同士の底なしのセックスとタブー
 夫とのセックスレスに悩むY子さん(35歳・薬剤師)は、観劇仲間で、宝塚男役のように麗しい友人・Dさん(37歳・独身・映...
蒼井凜花 2019-05-15 17:33 エロコク
温感&ターボ機能…優しさとワイルドさを併せ持った優秀電マ
 女性を気持ち良くするグッズとして、これまでバイブ、ローター、吸引系グッズを中心に紹介してきましたが、電マを忘れてはなり...
桃子 2019-10-08 15:56 エロコク
SEXはコミュニケーション…オナニーは自身の“快楽の追求”
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-05-11 06:00 エロコク
同棲編<1>男のアレを抜いてトリコにさせる第一歩
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
寿司を素手で食べる女性はモテる? 男を無意識に欲情させる
 これから書くことはあくまで私の経験による持論でしかありません。しかし、寿司を素手で食べる女性はモテる傾向にあります。つ...
先端の二股で耳もくすぐって…新たな快感に出合えるかも
 “くすぐったい”って、笑っちゃうような、それでいて性感の一歩手前のような、なんとも、じれったい感覚ですよね。「ファンフ...
桃子 2019-11-12 04:39 エロコク
マッチングアプリでお金目当ての男性を見抜く3つのポイント
 今や利用率は20代、30代の男女で約20%とも言われ、次第に一般的になりつつあるマッチングアプリ(出会い系サイト)。ア...
内藤みか 2019-05-06 06:00 エロコク
容姿やお金が足りなくても…M女を従わせるのは心根だと実感
 私が出逢い系で遭ってきた様々な体験談を語るこの連載。第2回目はSM系のチャットで知り合った男性と会った時の話です。
吸引系ラブグッズの衝撃 ドイツメーカーに聞いた開発のウラ
 “吸引系”ラブグッズーークリトリスを覆い、振動で刺激しながら吸い上げるラブグッズのことを、こう呼びます。これが世界中で...
桃子 2019-11-12 04:38 エロコク
<袋とじ>浮気しない男を見つけるために必要なひとつのこと
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
現代と違う? 15年前の“パパ活”マンガを読み直してみました
 先日、15年前のちょっと過激な少女漫画『娼婦ハルミン物語』を読み直してみました。援助交際をする10代の女の子が主人公な...
内藤みか 2019-05-05 23:11 エロコク