ジューシーで香ばしい「鶏のイタリア風チャーシュー 」

コクハク編集部
更新日:2019-10-07 11:42
投稿日:2019-03-25 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西麻布のイタリアン「オッジ・ダルマット 」の齊藤誠さんに、おもてなしにもぴったりな「鶏のイタリア風チャーシュー」のレシピを教えていただきました。

ラップに包んで肉のうま味を閉じ込める

 鶏肉は火の入れ方が難しい食材。生焼けは論外としても、焼き過ぎればパサパサで口当たりが悪くなります。だから焼き鳥屋は実力差が出ます。

 学生アルバイトが炭焼き台を任されているような店は、たいがい焼き過ぎです。料理人として確かな経験を積まなければ、ベストのタイミングで火から外せるようにはならないのでしょう。

 このチャーシューは簡単。ラップに包むことで肉のうま味をギュッと閉じ込めておけるし、火入れはゆっくりとやるから、ジューシーさが損なわれることもありません。失敗知らずです。

 料理の決め手となる塩加減でもミスなしでできます。

「8~9割の方がおいしいと思う塩の割合は、メニューごとに決まっています。その分量を守りさえすれば、だれが調理しても味は安定します。最後のはちみつとオリーブオイルは、香ばしくするためのひと手間。はちみつは焦げやすいので、さっとあぶる感じで。バジル、タイム、ローズマリーなどの香草も一緒に入れて丸めると、ちょっとおしゃれに仕上げられますよ」

 おもてなしにも使えそうです。

【材料】

・鶏もも肉 1枚
・塩 鶏もも肉の1.3%
・コショウ 適量
・はちみつ 適量
・オリーブオイル 適量

【作り方】

1. 鶏もも肉に塩、コショウを振ってラップで丸めアルミホイルで包む。
2. 沸騰しない程度のお湯に入れて10分煮る。
3. 鶏もも肉を取り出して、そのまま10分間置き、余熱で火を入れていく。
4. はちみつとオリーブオイルを表面に塗り、フライパンで焼き色をつける。

本日のダンツマ達人…齊藤誠さん

▽さいとう・まこと
 埼玉県生まれ。大学卒業後にイタリアへ渡り、1年間修業。都内イタリア料理店のスーシェフ、伊藤忠商事飲食事業部を経て、2004年に同級生の平井正人氏と共同経営で「ダルマット」をオープン。本格的イタリアンのおまかせコースとワイン飲み放題で5500円(当時)のコンセプトが当たり、予約の取れない繁盛店となる。

▼オッジ・ダルマット
 おまかせコースのみのオペレーションは、毎日仕入れる良質な食材を安く提供するための工夫。ボリュームも満点だ。港区西麻布1―10―8 第2大晃ビル1F ℡03・6406・0771。ほかにダルマット西麻布本店、恵比寿ダルマット、ダルマット六本木ヒルズ店がある。

(日刊ゲンダイ 2017年8月4日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「マッシュルームのカツ」サクサク&ジューシーの秘密は?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のマッシュルーム専門店「マッシュルー...
「マッシュルームのラクレット焼き」きのこ×チーズ、最強!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のマッシュルーム専門店「マッシュルー...
「ひらひらマッシュルームサラダ」スライサーでアッという間
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のマッシュルーム専門店「マッシュルー...
【KALDI】“ぬって焼いたらメロンパン” 実食 2022.5.6(金)
 世の中の食いしん坊のハートをがっちり掴んで離さない輸入食品店「カルディ」。色とりどりのおいしそうな食品たちに目を奪われ...
「あかね和牛モモ肉のビステッカ」トースターで焼くのがコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・南青山のイタリア料理店「ドメニカ・ドーロ」...
「真鯛のミラノ風カツレツ」溶き卵+粉チーで一気にプロ級!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・南青山のイタリア料理店「ドメニカ・ドーロ」...
「瀬戸内レモンのクリームソーススパゲティ」ゆで方は4分の3
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・南青山のイタリア料理店「ドメニカ・ドーロ」...
「新玉ネギと野菜のピクルス」最強常備菜、作るなら今でしょ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・南青山のイタリア料理店「ドメニカ・ドーロ」...
「牛タンの塩糀漬け」アレンジ無限大!驚くべき“こうじ”の力
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・神戸市のこだわりの焼き肉店「くだん」の岩...
「モモ肉の昆布締め」特売品&冷蔵庫の片付けにもなるなんて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・神戸市のこだわりの焼き肉店「くだん」の岩...
「自家製コンビーフ」脂っぽくない!ハーブと香味野菜がgood
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・神戸市のこだわりの焼き肉店「くだん」の岩...
「おからのお好み焼き」にハマってます! 2022.4.26(火)
 あらゆるものが値上げとなり、ひーひー言っております。なんでも“食卓の優等生”であるもやしも、値上げの危機にさらされてい...
「真子ガレイのムニエル」ゴージャスな見た目でホムパにも◎
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉・流山のフランス料理店「CONCERTO」の...
「鶏むね肉のケイジャン風味揚げ」やば、ビールが止まらない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉・流山のフランス料理店「CONCERTO」の...
「鰆のコンフィ 西京味噌のクリームソース」フレンチ+和♡
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉・流山のフランス料理店「CONCERTO」の...
吉野家待望の親子丼 不適切発言にマジ切れした40女の食ルポ
 はい、突然ですがここで親子丼をどうぞ。  どうですか、鮮やかな玉子の黄色がおいしそうでしょう? ネギの緑も美しい...