「のどぐろ煮付け」たった10分でおつまみにもおかずにもなる

コクハク編集部
更新日:2019-05-19 05:32
投稿日:2019-04-08 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・中目黒で新鮮な牡蠣とのどぐろを楽しめる専門店「のどぐろ屋牡蠣右衞門」の井上翔太さんに、10分以内で作れるのに本格的な味わいの「のどぐろの煮付け 」のレシピを教えていただきました。

お湯に10秒入れるのがコツ

 スタンダードながら料理人の腕が試される魚の煮付け。時間短縮も可能なツマミで、井上さんのアドバイス通りに作れば、10分以内で本格的な味わいを楽しめます。

 のどぐろの内臓とエラを取って掃除したら、沸騰したお湯に10秒くらい入れるのがコツ。取り出した後に水でゆすぐと驚くほどウロコが取れやすくなっています。

「ウロコが口の中に残って引っかかることがなくなります。熱湯に通すことで、表面の臭みも取れるんです」

 落としぶたをして7~8分煮込めば出来上がり。

 日本酒をちびちびすすりながら、のどぐろをつつく…。なんてぜいたくな時間なんでしょう。お酒もいいけどご飯もすすみますね。食いしん坊な彼にもピッタリです。

「金目鯛、キンキなど白身の魚を代用してもいいですね。煮付けは、世代を超えて魚がおいしく食べられる食べ方だと思います。脂が多いので、スッキリめや辛口の酒が合います」

【材料】

・のどぐろ(金目鯛、キンキなどの白身魚も可) 1匹
・濃い口醤油 150㏄
・みりん 50㏄
・酒 50㏄
・砂糖 適量
・たまり醤油 少々
・ショウガ 少々 (スライス2枚程度)
・白髪ネギ 少々

【作り方】

1. のどぐろは内臓、エラを取った後、沸騰したお湯の中に10秒ほど入れる。
2. 取り出して水ですすぎ、ウロコをそぐ。
3. 鍋に2ののどぐろと濃い口醤油、みりん、酒、砂糖、ショウガを入れ、強火にかける。アクセントにたまり醤油を少々入れると味わい深さが増す。
4. 落としぶたをして、タレが沸騰したら中火にする。タレが煮詰まってとろみがついてきたら完成。
※目安は鍋に入れてから、7~8分。

本日のダンツマ達人…井上翔太さん

▽いのうえ・しょうた

 栃木県出身。18歳のころから割烹、居酒屋などで腕を磨き、2013年11月株式会社MUGEN入社。規格外という理由で買い手のつかない「もったいない食材」を安くおいしく提供するお店として人気のある「魚治」を経て、「のどぐろ屋牡蠣右衞門」のオープンから店主を務める。「仕事を楽しくする男日本一」がモットー。

▼「のどぐろ屋牡蠣右衞門」

 中目黒駅から徒歩1分にある高架下の日本酒バル。その名の通り、ノドグロと牡蠣が手頃価格でおいしく食べられる店。隣接する「立喰い焼肉 治郎丸」につながる小窓を設置しており、A4ランク以上の銘柄牛も一緒に味わえる。17~25時(LO24時)、年中無休。
東京都目黒区上目黒3―5―24 ℡03・6712・2077

(日刊ゲンダイ2017年9月22日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「ヤリイカと長芋のアヒージョ」熱いものは熱いうちに食す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・六甲の生パスタ専門店「BRABONO」の黒...
健康志向の人に作ってほしい「豆腐と牛ほほ肉のロースト」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のイタリアン「La coccola」...
「ジャガイモのにんにく和え」これぞ自家製のポテサラです
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・六甲の生パスタ専門店「BRABONO」の黒...
「糸ウリと焼きナスのひたし」2種類のダシで生まれる味わい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
「じゃがいものガレット」ビストロの定番をおうちで作る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
ホクホクをほおばる「アボカドのタネに見立てたコロッケ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のイタリアン「La coccola」...
2020-11-24 06:00 フード
「アンコウの酒盗干し」天日で半日干せば極上おつまみ完成!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の老舗和食店「はち巻岡田」の岡田幸造さ...
真っ白な「ポテトサラダ」じゃがいも=こってりの概念を覆す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...
おうちで簡単に作れる!かぼちゃとベーコンの絶品キッシュ
 急に冷え込む日が続くようになって、一気に季節が冬に移り変わろうとしていますね。冬は、クリスマスやお正月などイベントごと...
ぐっち夫婦 2020-12-21 01:21 フード
「南蛮エビなめろう」これぞ酒泥棒!目が覚めるコクとうま味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
削ってレンチン!赤ワインには「パリパリ・パルミジャーノ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
「葉蒜豆鼓炒海瓜子(葉ニンニクとアサリの豆鼓炒め)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
万能ソースが活躍「マッシュルームとフォアグラのリゾット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・北新地のフレンチ「カラーズ」の加藤吾郎さん...
「ムール貝とカブのワイン蒸し」塩辛と生米で2度おいしい!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「銀座エスコフィエ」の東正俊...
裏技テクでじっくり2時間 磯の風味を凝縮した「蒸しアワビ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
「ブロッコリーのアーリオ・オーリオ」は冷めてもおいしい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...