「saba-can」定番のサバ缶を野菜とスパイスでインド風に

コクハク編集部
更新日:2019-05-20 04:16
投稿日:2019-04-10 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・経堂のインド料理店「ガラムマサラ」のハサン・メハディさんに、今話題のサバ缶を使った、その名もズバリ「saba―can 」のレシピを教えていただきました。

サバ缶が華麗に変身

 インド料理店なのは分かるけど、普通のインド料理店では出てこない料理ばかり。

「僕が食べたい料理をそのまま出してるの。僕が飲んべえだからね、お酒に合って、飲んべえが健康になれるつまみ」

 さすが365日休肝日なしのハサンさん。お酒好きな人は、彼とも、彼の料理とも、絶対に気が合います。

 ハサンさんのサバ缶とは長いお付き合い。1989年、留学生として来日したハサンさんはある時、スーパーで缶詰を手に取ったそう。

 日本語は読めないけれど、缶詰の絵から「魚」ということは分かる。缶詰は未体験だけど、魚は好物だし…。悩みながらも試しに購入。唐辛子と塩と一緒にフライパンで炒めたら、あらイケる。次はスパイスとチリパウダーで炒めたら、もっとイケる。

 一度間違ってサバの味噌缶を買ってしまったら、駄目だったそうです。それ以降はサバの水煮の缶詰の色を覚え、加える野菜やスパイスの量を増やし、サバ缶メニューのレパートリーを増やしていったとのこと。

「saba―can」は、ガラムマサラ開店初期からのメニュー。こう来たか、と意表を突かれる逸品です。

 合わせるお酒はビールが定番ですが、日本酒も合うのでは、と密かに思う今日このごろ。手軽なのにいろいろ想像が広がるのもこの料理の魅力です。

【材料】

A(オクラみじん切り3本、ゴーヤーみじん切り10グラム、玉ネギ薄切り10グラム)
B(クミンパウダー小さじ1、コリアンダーパウダー小さじ1、黒コショウ小さじ4分の1、塩ひとつまみ)
・サバの水煮 缶2分の1
・クミンシード 小さじ2分の1
・パクチーざく切り 1~2株
・ショウガ千切り 適量

【作り方】

1. フライパンに油を敷きクミンシードを加熱。パチパチという音がしてきたらAを入れる。
2. Aに油がなじんだらBを加えざっと炒める。
3. サバを汁ごと入れ、崩すようにして炒める。ねっとりしてきたらパクチーを加えて混ぜる。
4. 缶に盛り、パクチー、ショウガ千切りをトッピング。

本日のダンツマ達人…ハサン・メハディさん

▽はさん・めはでぃ
 インド・ムンバイ出身。日本留学を経てインドへ戻り、再来日。会社員をしていたが、カレーが食べたくても本格インド料理店が少なく、自分で店を開いた。母親直伝の家庭の味に、ハサンさんが世界中を旅して食べ、おいしいと思った料理のエッセンスをプラス。「インド料理店というよりスパイス料理店」とハサンさん。今は中華料理にハマっており、しばしば上海へ。新たなメニュー考案へ生かす予定。

▼「ガラムマサラ」
 小田急線・経堂駅から徒歩2分。バター、生クリーム不使用。ハサンさんの趣向を凝らした料理を楽しむなら「おまかせ」でお願いするのもいい。記者のおすすめは「タンドリー・砂肝」「梅チキンカレー」「納豆カレー」「ドライマトン」。17時半~22時半。木曜定休。
東京都世田谷区経堂1―22―18 2階 ℡03・3427・1985

(日刊ゲンダイ2017年10月3日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「牡蠣の酒蒸し」冷やして食べることでうま味をぎゅっと凝縮
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、食べ...
フレンチの鉄板“カモネギ”「鴨胸肉の燻製 焼きネギ包み」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
いろいろ漬けよう! 変わり種ぬか漬けをご紹介2021.5.30(日)
 まだまだぬか漬け生活を続けています。ダイコン、ニンジン、キュウリの定番以外にもいろいろ漬けてみましたのでご紹介します。...
「ボンレスハムのムース」生クリームとハムの風味が癖になる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
「スモークサーモンとイカのタルタル」魚介と野菜の二重奏!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
「冷製豚しゃぶソースクレオザ」これからの季節にうってつけ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
「タラバガニのブラマンジェ」絶品ムースで広がるカニの風味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
ペヤング獄激辛第4弾! 担々麺はどうなのよ? 2021.5.25(火)
 まるか食品さんのペヤング獄激辛シリーズ第4弾。今度は担々麺です。新商品発表のペース早くないですか? 脳科学によると、ス...
「台湾カステラ」大本命キター! 2021.5.24(月)
 次から次へと出てくる流行りものスイーツ。週末の情報番組ではフルーツサンドからの「フルーツ大福」が注目されているなどと取...
ホットプレートでペッパーライスを作ってみた 2021.5.22(土)
 TikTokでバズり中の「ペッパーランチ作ってみた」。「#ペッパーランチ」の総再生回数は1.5億回以上と驚異的な数字を...
「マグロの血合いの醤油漬け」手間いらずで絶品のおつまみに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷の和食店「杉大門通り 神棚」の丹生谷...
期間限定!里山の宝石「山椒」を食す 2021.5.20(木)
 ノビル、タケノコと続き、地元の旬の食材第3弾は「山椒」。いつもの無人販売所に並んでいたので早速、購入しました。
「シイタケのゴルゴンゾーラ焼き」突き抜けた個性のタッグ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷の和食店「杉大門通り 神棚」の丹生谷...
「べったらタルタル」漬物で広がるタルタルソースの可能性
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷の和食店「杉大門通り 神棚」の丹生谷...
「ほうれん草のめんたいクリーム和え」めんつゆで和の風味に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷の和食店「杉大門通り 神棚」の丹生谷...
「牛たたきと赤ピーマンの甘酒和え」意外なコラボは相性抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷の和食店「杉大門通り 神棚」の丹生谷...