「春キャベツとサバ缶のアンチョビー風味」パスタ投入? もちろんグー!

コクハク編集部
更新日:2022-04-15 06:00
投稿日:2022-04-15 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のビストロ「ビストロ ヴォージュ」の佐藤伸さんに、お手軽だけどおいしい「春キャベツとサバ缶のアンチョビー風味」のレシピを教えていただきました。

旬の味覚を楽しむ

 ブームのサバ缶とこの時期の軟らかい春キャベツを合わせた絶品。キャベツの甘さにアンチョビーのしょっぱさ、ガーリックの香りがブレンドされて、口の中にうま味がジワリと広がっていきます。

 キャベツを茹でる際は、必ず少量の塩を入れてくださいね。パスタを茹でる時より若干少なめながら、佐藤シェフ曰く「しっかり塩を感じる程度に」という分量だから、結構入れてOK。

 キャベツにほんのりつくこの塩味が、できあがりの味を左右しますよ。20~30秒の茹で時間は、キャベツをちょうどいいシャキシャキ感にしてくれます。

 サバの代わりにツナ缶でも。パスタを和えれば、おつまみがたちまちメインディッシュになるのでオススメです。

【材料】

・春キャベツ 4分の1個
・サバの缶詰 1缶
・アンチョビー 2~3枚
・にんにく 1片
・鷹の爪 1本
・オリーブオイル 大さじ2~3
・こしょう
・塩

【レシピ】

(1)春キャベツを食べやすい大きさに切る。

(2)鍋で湯を沸かしながら、フライパンにオリーブオイル、スライスしたにんにく、鷹の爪を入れ、にんにくに軽く色がつくくらい熱する。サバ缶から身だけを取って入れる。アンチョビーも入れる。

(3)2の湯に少量の塩を入れ、春キャベツを約20~30秒、茹でる。

(4)湯を切ったキャベツを2のフライパンに入れ、和える。こしょうで味を調える。

本日のダンツマ達人…佐藤伸さん

▽佐藤伸(さとう・しん)
 1964年、北海道生まれ。小中学生の頃に好きだったテレビ番組「料理天国」で本場のフランス料理に魅了され、料理監修で番組に協力していた「大阪あべの辻調理師専門学校」に札幌からはるばる入学した。銀座8丁目のバー「ランコント」の系列キッチンで4年間働いた後、2002年4月に独立、銀座に店を出した。確かな腕前は折り紙付き。優しい笑顔で、白い調理服が似合う。

▽ビストロ ヴォージュ
 店名はパリ最古の「ヴォージュ広場」に由来する。佐藤シェフは3つ星フレンチの名店「ランブロワジー」の料理が好きで、店近くの広場から名前をもらったという。2013年に現在の場所に移転し、テーブル数が倍になった。フレンチをベースにした創作料理で、ボリュームもたっぷり。フォアグラがドーンとのっかったサラダは味だけでなく見た目も圧倒される。春は自家製マヨネーズとオリーブオイルの「ホワイトアスパラ」がオススメ。「材料があれば、アレンジメニューもできますよ」とのこと。

東京都中央区銀座5-4-15 西五ビル7階

(日刊ゲンダイ2020年2月21日付記事を再編集)

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