「そうめんチャンプルー」ベチャベチャにならないコツは2つ

コクハク編集部
更新日:2022-10-17 06:00
投稿日:2022-10-17 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇の「大衆居酒屋みやらび」の神里正治さんに「そうめんチャンプルー」のレシピを教えていただきました。

既定の茹で時間より「30秒」早めに

 そうめんチャンプルーは、そうめんのアレンジメニューとして、今や全国で親しまれています。具とそうめんを炒めるだけですが、ベチャベチャになりがちです……。失敗しないコツは?

「そうめんの茹で加減に尽きます。茹で過ぎを炒めると、ベチャベチャになるんです。既定の茹で時間より30秒早く取り出すのがコツ。要は芯が残っている状態です。1本すくうと、麺の断面の中心の白が周りより濃く見えます」

 そうめんではなく、ひやむぎでもOKです。茹で方も同じでノープロブレム。麺がより太いひやむぎの方が芯を残す感覚をつかみやすいかも? そうめんでもひやむぎでも水気をよく切ったら、小さじ半分程度の油をなじませておくと、炒めた時にフライパンにくっつきにくいとのこと。

「フライパンでスパムに焼き色がつくまで炒めたら、ゴーヤースライス、そうめんの順に入れます。味の決め手は、小さじ1杯の白だしです。スパムに塩気があるので、塩はほんの少しで十分。炒め過ぎに注意して、白だしが全体になじめば出来上がりです」

 アドバイス通り試してみたら、プロの味が再現! 具はスパムの代わりにツナでも◎。野菜は、ニンジンやタマネギ、ニラなどお好みでどうぞ。

【材料】

・そうめん 2束
・スパム 40グラム
・ゴーヤースライス 少々
・サラダ油 適量
・白だし 小さじ1
・塩 少々

【レシピ】

(1)沸騰した湯にそうめんを入れ、サッと茹でる。

(2)そうめんをザルに取って、冷水で締める。

(3)水気を切ったそうめんに小さじ半分の油をなじませる。

(4)熱したフライパンに油を引いて、適当な大きさに切ったスパムを炒める。スパムに焼き色がついたら、ゴーヤースライスとそうめんを入れる。

(5)白だしと少々の塩を入れて味がなじんだら出来上がり。

本日のダンツマ達人…神里正治さん

▽神里正治(かみざと・まさはる)
 東京の料理店で10年修業し、地元の那覇に戻り、安里の「くちがふう」で厨房に立つようになると、魚介の目利きのよさと丁寧な調理で人気店に。老朽化に伴う店舗の閉店で、みやらびへ。この道38年のベテランはどこまでも魚を愛する魚好き。

▽大衆居酒屋みやらび
 チャンプルーや魚介料理、時にはヒージャー(ヤギ)刺しなど素朴な沖縄料理がズラリ。その多くが500円前後で、常連客が夜な夜な集う。オーナーの女性と板前の大将の人柄がよく、地元の人にとっては大切なゆんたく(おしゃべり)の場所。

 沖縄県那覇市安里1-7-17

(日刊ゲンダイ2020年7月15日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


うちで作る「チーズタッカルビ」濃いめのタレがたまらない!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、意...
「マーラーピータン」モチモチのピータンにピリ辛ダレが合う
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷三丁目の中華料理店「南方中華料理 南三...
シンプルな「ブロッコリー卵サラダ」 他店シェフも太鼓判!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
「筋子納豆ピザトースト」太宰が愛したテッパンの組み合わせ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「カレイの昆布和え」「アジのアボカド和え」ひと手間が大事
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
「ぶり山椒」ぶりの脂と山椒のピリッに焼酎のロックがすすむ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、焼...
3分で完成する「地獄豆腐」 箸が止まらぬ辛さにビールは最高
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、あ...
口の中でフワッと溶ける「親子丼リゾット」はワインと一緒に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「蛤と九条葱のさっと煮」驚くほど軟らかく仕上がるプロの技
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
洋風南蛮漬け 味が染み込んだ「ワカサギのエスカベッシュ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
ニンニクと唐辛子とオリーブオイルで「サバ缶のアヒージョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の居酒屋「じんから」の堅谷博さんに、...
フライパンひとつでできる「鶏レバーのレモンクリーム煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
焦がしバターが香る「サバのムニエル ブールノワゼット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
新提案!旬の野菜でつくる「万願寺トウガラシの肉詰め焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
ヘルシーおつまみ「アボカドのディップ」糖質を気にする人に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
暑い日に「なすのスタミナそうめん」ナスと大葉の相性が抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の居酒屋「じんから」の堅谷博さんに、...