食材と調味料のアレンジを楽しんで
材料は4つ。どんなに料理が苦手な人でも、レンジさえあれば必ずできます。とにかく簡単。
「耐熱皿にモヤシと豚バラをのせ、日本酒をかけたら、ラップをしてレンジで加熱するだけ。簡単でしょう。お店では出せませんが、家では作るんです」
加熱したら、豚肉を軽くほぐします。手でちぎれば包丁を使わずに済みます。そこにポン酢をかければ出来上がり。
「野菜はモヤシのほかキャベツや白菜などでもいい。タレも中華風や韓国風などなんでもOK。アレンジするのが楽しいんです、これは」
記者もタレをアレンジしたところ、よかったのが中華風。ごま油に激辛ラー油と少々の醤油を加え、黒酢でのばします。そこに少々の塩昆布でウマ味をプラス。これがすこぶるよく、お代わりしているうちに、残っていたモヤシ1袋分はペロリとなくなりました。
もうひとつは、ごま油に醤油を加えて、少々の中華スープのもととカレー粉を。ダンツマの企画でモンゴル料理店を取材し、「鶏と豚の煮込み」を教わったとき、調味料は「醤油とカレー粉だけ」というのがヒントになっています。簡単なメニューほど奥が深い……。
【材料】
・豚バラ 100グラム
・モヤシ 50グラム
・酒 大さじ1
・ポン酢 適量
【レシピ】
(1)耐熱皿にモヤシと豚バタをのせる。
(2)1に酒をかけ、ラップして5分ほど加熱する。豚肉の赤い部分がなくなるまで、しっかりと。加熱時間は豚肉などの状態を見ながら調整を。
(3)2にポン酢をかける。好みでネギを添えてもよし。
本日のダンツマ達人…神里正治さん
▽神里正治(かみざと・まさはる)
東京の料理店で10年修業し、地元の那覇に戻り、安里の「くちがふう」で厨房に立つようになると、魚介の目利きのよさと丁寧な調理で人気店に。老朽化に伴う店舗の閉店で、みやらびへ。この道38年のベテランはどこまでも魚を愛する魚好き。
▽大衆居酒屋みやらび
チャンプルーや魚介料理、時にはヒージャー(ヤギ)刺しなど素朴な沖縄料理がズラリ。その多くが500円前後で、常連客が夜な夜な集う。オーナーの女性と板前の大将の人柄がよく、地元の人にとっては大切なゆんたく(おしゃべり)の場所。
沖縄県那覇市安里1-7-17
(日刊ゲンダイ2020年7月18日付記事を再編集)
フード 新着一覧