塩昆布は食べる直前に和えて
緑に囲まれた入り口は都心の喧騒を忘れさせてくれます。店内には木のぬくもりが感じられるテーブル席が並んでいて、“純和風”な空間です。
「素材を最大限生かして、簡単にできるおつまみにしましょう」と宮下さん。料理慣れしていない人でも、数分あれば一流店の味を再現できるとか。どれも基本的に日本酒と日本ワインに合わせられます。
今回の調味料は塩昆布のみなので、刺し身用の鯛(たい)はキッチンペーパーなどでしっかり水気を切るのがポイントです。
「時間を置くと塩昆布が鯛に染み込んで彩りが悪くなるので、食べる直前に和えます。また、塩昆布は市販の状態だと長いので刻んでパラパラにしてください」
鯛とカブの甘味が塩昆布と調和。お好みで刻んだシソを添えると華やかになります。
【材料】
・鯛の刺し身 切り身5枚
・塩昆布 小さじ1杯(刻み)
・カブ 2分の1個
【レシピ】
(1)刺し身用の鯛をそぎ切りにし、細かく刻んだ塩昆布と和える。
(2)カブは皮を剥きスライスし軽く塩をしておく。しんなりしたら①とさっと和える。
本日のダンツマ達人…宮下大輔さん
▼宮下大輔(みやした・だいすけ)
1961年、山梨県生まれ。20代でダイニングバー「春秋」の開店にあたり、95年には麻布十番に「暗闇坂 宮下」を開店。レストランのプロデューサーとして数々の店舗に関わり、2015年に「可不可 KAFUKA TOKYO」をオープン。定期的に料理教室や地方のシェフとコラボしたイベント(現在は休止中)を開催し、「日本のいいものを見直せるお店にしたい」という。
▼可不可 KAFUKA TOKYO(かふか)
日本の素材を使った料理と和酒(日本酒、日本ワイン)がテーマ。おまかせコース(9品程度)のみの提供で、国産の野菜と魚を生かした創作料理が味わえる。店内は木のぬくもりがある静寂な空間。壁には全国のワイナリー、酒蔵、生産者らのサインが寄せられており、オーナーのこだわりが感じられる。
東京都港区麻布十番2-7-14 2階
(日刊ゲンダイ2020年10月27日付記事を再編集)
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